ジュンパ・ラヒリ著 小川高義訳「その名にちなんで」読了
デビュー作の短編集「停電の夜に」でヘミングウェイ賞等の文学賞を総なめにしたインド系女流作家の初の長編です。
「停電の夜に」でみせた登場人物に対するあたたかな視線が、本作品でも存分に発揮されています。
ロシアの文豪から名前をとり、ゴーゴリと名付けられた主人公が、アメリカとインドとの文化、生活習慣の違いに困惑し、葛藤しながらも強く、たくましく生きていこうとする物語です。
繰り返しになりますが、著者の、主人公ゴーゴリに対するまなざしが非常に愛に満ちていて、読んでいてすごく快かったです。
細かいことなんですが、主人公が生まれる少し前から32才になるまでの長い話であるにもかかわらず、文体がすべて現在形で書かれていて、それが非常に心地よいリズムとなって、小説をいっそう深く味あわせるのに効果的だったと思います。
余談ですが、表紙の折り返しに著者の近影があるんですが、びっくりするほどの美人です!
ジュンパ・ラヒリ、ますます好きになりました(笑)
デビュー作の短編集「停電の夜に」でヘミングウェイ賞等の文学賞を総なめにしたインド系女流作家の初の長編です。
「停電の夜に」でみせた登場人物に対するあたたかな視線が、本作品でも存分に発揮されています。
ロシアの文豪から名前をとり、ゴーゴリと名付けられた主人公が、アメリカとインドとの文化、生活習慣の違いに困惑し、葛藤しながらも強く、たくましく生きていこうとする物語です。
繰り返しになりますが、著者の、主人公ゴーゴリに対するまなざしが非常に愛に満ちていて、読んでいてすごく快かったです。
細かいことなんですが、主人公が生まれる少し前から32才になるまでの長い話であるにもかかわらず、文体がすべて現在形で書かれていて、それが非常に心地よいリズムとなって、小説をいっそう深く味あわせるのに効果的だったと思います。
余談ですが、表紙の折り返しに著者の近影があるんですが、びっくりするほどの美人です!
ジュンパ・ラヒリ、ますます好きになりました(笑)