フリオ・コルサタル著 木村榮一訳「遊戯の終わり」読了
本書は平成24年に岩波文庫より発刊されたものです。
先日、姉から借りたものです。日常の空間がゆがめられる、いわゆる「不思議系」の作品なんですが、姉はこういうの、好きですねぇ。村上春樹を筆頭に、川上弘美、吉田知子、小池昌代等々。あ、自分もこういった作家、好きでした。
しかし、本書の出来映えには自分としては首をひねらざるを得ません。どこをどう味わってよいのか、面白がっていいのか、かなり戸惑いましたね。マルケスとかボルヘスを訳すくらいの木村榮一氏ですから、訳に問題があるとはもちろん思いませんが、文章がかなり支離滅裂で、読みづらいことこの上ないです。
まぁ実験的な作品を多く書き残している作家ですから、さもありなんといったところですが、自分には少々きつかったですね。
残念でした。
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