小池昌代「厩橋(うまやばし)」読了
小池昌代という作家も、自分が発見して姉に教え、今では姉の方がすっかりハマってしまっているという作家の一人です。それで本書も姉から借りたものでした。
この作家は、以前読んだ「弦と響」とか「わたしたちはまだ、その場所を知らない」のようなスタンダードバージョンと、「怪訝山」「自虐蒲団」のような、タイトルからして奇天烈なバージョンとに書き分けているような感じです。本作品はその前者に当たる、スタンダードなスタイルです。自分は奇天烈な方が好きなんですがね。
東京の隅田川にかかる厩橋。そのすぐ近くの川岸のマンションに住む50代の夫婦の話です。十数年前に厩橋に捨てられていた赤ん坊を拾い、一度は養護施設に預けるものの、その子の里親になることを決意して引き取ったのが月子です。妻の藜子(れいこ)と子供の月子の胸中の描写を中心に物語は進んでいきます。が、まぁなんということのない小説でした。建設中のスカイツリー、例の大震災等、時事ニュースをそつなく挿入し、うまくまとめた、といった体です。
小池昌代のもっとアヴァンギャルドな、かつ奇天烈なやつが読みたいです!
小池昌代という作家も、自分が発見して姉に教え、今では姉の方がすっかりハマってしまっているという作家の一人です。それで本書も姉から借りたものでした。
この作家は、以前読んだ「弦と響」とか「わたしたちはまだ、その場所を知らない」のようなスタンダードバージョンと、「怪訝山」「自虐蒲団」のような、タイトルからして奇天烈なバージョンとに書き分けているような感じです。本作品はその前者に当たる、スタンダードなスタイルです。自分は奇天烈な方が好きなんですがね。
東京の隅田川にかかる厩橋。そのすぐ近くの川岸のマンションに住む50代の夫婦の話です。十数年前に厩橋に捨てられていた赤ん坊を拾い、一度は養護施設に預けるものの、その子の里親になることを決意して引き取ったのが月子です。妻の藜子(れいこ)と子供の月子の胸中の描写を中心に物語は進んでいきます。が、まぁなんということのない小説でした。建設中のスカイツリー、例の大震災等、時事ニュースをそつなく挿入し、うまくまとめた、といった体です。
小池昌代のもっとアヴァンギャルドな、かつ奇天烈なやつが読みたいです!
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