朝倉かすみ「恋に焦がれて吉田の上京」読了
本書は新潮社より平成27年に発刊されたものです。
かつて「肝、焼ける」や「ほかに誰がいる」でこの作家、すごい!と思わせた朝倉かすみでしたが、最近はこんなの書いてるんですね。語るに落ちたとはこのことです。姉も「田村はまだか」でこの作家にはまって以来、ずっと追っているようですが、いいかげん目を覚ましてほしいもんです。文章はそこそこ上手いんですがね。本書はその姉が貸してくれたものです。
北海道に住む23才、処女の吉田苑美(そのみ)が仕事の関係で知り合った41才の男に惚れ、その男になんとか近づこうとするのだが、男の会社が倒産、彼は東京へ行くことになる。なんと吉田はその後を追うんですね。
で、舞台は東京に移るんですが、全体に20代の女性に「わかるーそれー」みたいな共感を得ようとする策略満載で、アラカンのおじさんとしてはげんなりしてしまいました。
読まなくてもよかったです。残念。