トシの読書日記

読書備忘録

純粋無垢の人

2010-09-05 12:51:51 | や行の作家
山口瞳「男性自身シリーズ~英雄の死」読了



前回の「庭の砂場」に触発されて、またまた山口瞳を読んでみました。これは再読です。


小学校時代からの親友といえば黒尾重明であったなら、社会に出てからの盟友というべき人物は梶山季之であることは、彼を知る者なら異論はないと思います。

山口瞳、梶山季之に限らず、昭和30~40年代という時代には、すさまじいまでの作家がいたのだなぁと感慨にふけってしまいます。


山口瞳は、いろいろなエッセイの中で、「梶山は死ぬ気だった」とたびたび書いています。これは、文字通りいつ死んでもおかしくないくらいの仕事量をかかえていたということであると思われますが、それに旺盛に立ち向かっていくタフさというものが、とにかくすざまじいです。


梶山季之が亡くなったあと、作家の岩川隆という人が「小説・梶山季之」という本を出しているそうです。一度読んでみようと思っております。





岡崎武志氏のブログに触発されてネットで以下の本を購入


岡崎武志編「夕暮の緑の光~野呂邦暢随筆選」




ついでにボヘミアン・ブードゥーという、横浜を中心に活動しているジャズ(フュージョン?)バンドの「ラピス・ラズリ」というCDを購入。なかなかよかです。