汗が出ない

　今日は研修医と新患外来。
　その中の一人、「汗が出ないんです」というのが訴え、主訴。
　確かに、汗の出ない病気はあるとは、かすかに聞いてたが、医者になってから、見たことはない。
　急いで、近くの本を開くが余り書いてなく、予備知識は殆ど“ゼロ”。
　研修医に、「卒業したてで、新しい知識、入ってないの？」って、振るもニヤニヤと、ここも殆ど“ゼロ”。
　「仕方ない、聞きながら考えよう。」で診療開始。
　研修医が一通り診察を終え、簡単な内科的検査に行って貰ってる間に、近くの外部につながっているパソコンでぐぐる。
　そして、皮膚科との関連を探り出し、はっきりしなければ、皮膚科に相談しかないと方針決定。 　
　見たことのない疾患は、読んでもイメージは浮かび上がらず、幸い緊急性はなかったが、本質は“ギブアップ”。
　研修医にも、分からん疾患が潜んで来ることが分かっただろう。
　分からなくても、どうしたらを話せれば十分で、これ以上は無理。
　後で、色々（ネットだけど、こんな時、ネットは便利）調べてみたけど、結構難しそうなことが分かり、今回の無理も道理のうちかな。
　その他の方々は、軽めで、研修医にとっても、この方との差の大きさを感じたはず。

※ ＮＰＢ統一球、「（コミッショナー）名前まで入れて中身知りませんはなぁ」は名言。