昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(325)言論と表現の自由

2015-01-17 09:20:11 | なるほどと思う日々
 「私はシャルリ!」
 欧州は過激派に襲われた週刊誌<シャルリエプド>を擁護するスローガンであふれた。
 暴力に屈しない姿勢への共感、表現の自由や寛容な社会を守る決意と連帯を表わしている。
 しかし、シャルリがそんな世論のムードに乗っかって、増刷に出たという記事に接し、「ちょっとおかしいんじゃない?」というコメントがボクの仲間からもいろいろと寄せられた。
 
 預言者ムハンマドに関する風刺画は悪趣味だ。
 
 最近では北朝鮮首領を扱った映画も問題になった。
 
 表現の自由は許されるとは言っても限度がある。

 以前<はだしのゲン>が問題になったこともある。
 
 残虐な場面は子どもたちに見せるべきではないと。

 フランスの文学者ストロウスキーは言っている。
 
「パリは広く、どんな考え方も、夢想、生活も許される。ただし、それが国民や人類の何か根本を傷つける場合は別だ・・・。風刺の毒が無辜の人の心の底をえぐる凶器になっていないか」

 しかし、あの各国の首脳行進で、犬猿のイスラエル、ネタにエフ首相とパレスチナのアッパス議長が並んで行進していたのに注目したい。
 
 また、ローマ法王がメッセージで「如何なる宗教とはいえ、尊崇するものを侮辱する行為は許されない」と述べていた点にも着目したい。
 
 
「一つの絶対を打ち倒すためには他の絶対を以ってせねばならぬ」という<力の論理>を基軸にした現在の西欧的考え方を変える兆しとなり、問題の恒久解決につながるのでしょうか。
 …甘いかな?・・・
 <和>の日本文化がグローバルスタンダードに進化する日を期待したいものです。
 
 
 「レロレロ姫の警告」が品切れでご迷惑をかけております。今、増版を検討中です、しばらくお待ちください。
 
 
 

エッセイ(244)ムハンマド風刺画

2015-01-16 06:38:33 | エッセイ
 フランスにおける風刺画新聞社襲撃事件で「言論・表現の重大侵害」として抗議が巻き起こったのは理解できる。
 

 ただ、それら世論の盛り上がりに便乗して、その内容は分からないが、さらに再発行したというのには違和感を覚えた。
 
 イスラム圏の国々では、自らの尊崇するシンボルを冒涜するものだとして、逆に反発が起きているという。
 
 なぜ、対立感情をエスカレートするようなことを敢えてやるのか。

 人類は<人種>、<民族>、<国民>、<宗教>などでグループ化している。
 グループの形態はいろいろだが、歴史的に抗争を繰り返し、<力>こそが全てと認識しているのが現代の西欧的思想の根源である。
 歴史の過程では、これらの抗争を鎮めるために、人間の叡知を駆使していろいろな方策が執られてきた。
 例えばイギリスなどによる<植民地的帝国主義>
 
 そしてソ連などによる<共産主義>手法による世界制覇。
 
 ソ連の崩壊により、<世界の警察>としてのアメリカによる支配。
 
 しかし、いずれも失敗し、現在は抗争はテロにまで分散化し収拾がつかない状況である。
 
 この中で日本はいかにあるべきか。
 戦後70年、日本は<アメリカのポチ>として<抗争>を免れ、のうのうと過ごしてこれた。しかし、これからはアメリカの事情もあり、そうはいかなくなってきた。
 
 <力>の面で自立を促されながらも<力>を前面に押し出すのは性に合わない。
 ともかく世界が<力>による抗争をエスカレートさせないための叡知を持たなければならない。
 少なくとも、今回の風刺画問題では、あまりにも挑発的な風刺画再発行の愚には反対したい。

 
  

エッセイ(243)民意とは?

2015-01-15 09:11:18 | エッセイ
 昨日の朝日新聞に「<自民党の敗北>佐賀の乱で見えたこと」という社説が載った。
 

 佐賀県知事選で、自公が推した樋渡啓祐氏を元総務官僚山口祥義氏が破る「番狂わせ」の結果だったと述べている。
 玄海原発やオスプレイ佐賀空港配備の問題より<政権対農協>の争いがクローズアップされたと分析している。
 しかし、「今回の結果を、農協改革の是非という狭い枠組みだけでとらえるべきでない。<民意>に対する安倍政権の姿勢そのものが問われるべきだ」と結んでいる。
 いかにも朝日新聞らしいと思う。

 では、そもそも<民意>とは何か?
 
 今回の選挙で見れば投票率が戦後最低の54.6%だった。
 残りの45%の<民意>はどうだったのか。
 なるほど!と思う日々(323)で示したように、全体の10%に過ぎない農業人口の組織票が40%の効果を発揮して勝利を収めたという見方もできる。
 また、国政総選挙などにおける棄権票は「政権に対する無言の賛成票」とする見方もある。
 
 
 自民党は連敗続きの地方選に「敗因分析をしっかりしたい」と述べているが、組織票を強化するか、棄権につながる浮動票をどう掘り起こすかにかかっている。
 
 と同時に棄権票を少なくする努力をマスコミも行わなければ、本当の意味の<民意>にはならないのではなかろうか。


なるほど!と思う日々(324)錦織 圭の何が変わったのか?

2015-01-14 04:30:20 | なるほどと思う日々
 1年前ランク17位だった錦織圭選手は今やランク5位、4大タイトルを手中にできる可能性も出てきた。
 1年前、彼はランク下の選手に敗れて、壁にぶつかっていた。
 トップレベルの戦いは、ベースラインで打ち合うパワーテニスが制していた。
 体格・パワーの面で劣る彼はそれ以上のランクアップを諦めていた。
 しかし、彼より体格が劣っていながら、全仏を制しランク2位まで登りつめたマイケル・チャンという存在に着目し、教えを請うことにした。
 

 チャンコーチは当時の錦織をどう見たか。
 先ず、自信を失っている。
「フェデラーを尊敬している」などと、当面の敵を褒め称えているようでは、端から勝負にならない。
 
 錦織はパワーに劣るかもしれないが<俊敏性>という特徴を持っている。
 身体の大きさなんて関係ない、彼の長所を活かした戦いをすればいい。
 チャンはここに着目した。
 
 彼にたたき込んだのは、「前で戦う」攻撃的なテニスだった。
 つまり、ベースラインに近いところから、相手に予測させない素早いリターンショットを放つ。
 
 不安定な体勢から打たなければならないので、瞬発力をつけるには体幹を鍛えなければならない。
 チャンはグリップの握り方から、基礎的なトレーニング、ランニング・ストレッチ・筋肉強化トレーニングなどを課した。
 
 今さらなんでこんなことをと錦織は思いもしたが、コーチの指示に従った。
 
 その効果は、勝った試合、負けた試合の打点の比較をデータ的に示すことで、彼に納得させた。つまり、勝った試合ではベースラインに近い所での打点が多い。
 それとダウンザラインのショットを磨いた。
 
 クロスショットに比べて、ネットにかかりやすくラインを外しやすいが、決まった時は相手にダメージを与える。

 そして、わずか1年後には、彼をして「勝てない相手はいない」と言わしめるのである。
 マイケル・チャンによって、彼の長所が鍛えられ、精神的にも成長した。

「相手にしているテニスってどんなものですか?」
 インタビュアーに訊かれた錦織圭はにやっと笑って答えた。
「気難しい女性みたいなものです」
  
「成長するにしたがって新たな壁が現れる。それには自分で答えを出さなければならない。勝ったときには謙虚に。負けた時は潔く。人生と同じです」
 (NHKTV 錦織圭 成長の軌跡より) 

なるほど!と思う日々(323)農協を敵に回して選挙に勝てない

2015-01-12 06:47:29 | なるほどと思う日々
 昨日注目の佐賀県知事選が行われ、政府自民党が推薦した樋渡啓祐氏を破って、農協が推薦した山口祥義氏が当選した。
 

 今回の知事選ではJA全中(全国農業協同組合中央会)の権限を縮小する農協改革案が争点となった。
 
 安倍政権は規制改革で農業に競争原理を取り入れ、成長産業に育成したい考えだ。
 

 「岩盤規制打破」の試金石として重視していたが失敗に終わった。
 統一地方選を前に、「農協を敵に回して選挙は勝てない」と受け止められかねない。
 今回、投票率が戦後最低の54.6%だったことも影響している。

 ・・・農業人口は 全体の1割だが、選挙の投票率は都市住民の倍。これで票田の2割。しかも市部と農村部では1票の格差が倍。つまり4割の票田を握っているのだ・・・

 武雄市長として、<猪被害対策から猪を武雄ブランドにした>実績や、ユニークな<教育改革>を提唱する樋渡氏に注目していたが、投票率の低下と巨大な組織票には敵わなかったようだ。

三鷹通信(105)三鷹市新春賀詞交歓会

2015-01-11 05:22:27 | 三鷹通信
 三鷹市ボランティア連絡協議会の代表世話人を務める家内の代理で初めて、三鷹市の新春賀詞交歓会に参加した。
 三鷹市芸術文化センターの<風のホール>へ入場する前に、金屏風の前に列席される
発起人のお歴々の挨拶を受ける。
 
「ご本を読ませていただきました。ご返事はのちほど・・・」
 清原慶子市長から言われた。
「こんなご才能があるとは・・・」
 確かに退職後のボクの印象は、碁やゴルフ、麻雀?
 のんきなとうさんにすぎない。

 たまたまM同窓会会長ご夫妻と同席となる。
 たいへんな数の入場者だ。
 
 いわゆる三鷹市の名士(ボクを除いて)なる人たちなのだろうが、600人はいるだろうか。

 先ずは、布施明氏のミニコンサート。
「君は薔薇より美しい」を引っ提げて登場。
 
 すごい迫力だ。
 以前に彼のリサイタルを大ホールで聴いたことがあるが、前から三列目の身近で聴く迫力は半端じゃない。
 たしか彼はもう60後半のはずだが・・・。
 マイクを外して肉声でも歌ったが、マイクなんか関係ない!
「いやあ、このホールのエコー効果はすごい! これだけの音響効果のいいホールはそうないんじゃないでしょうか」
 彼が特に解説を入れた。そうなんだ・・・。
 <風のホール>は、以前の写真で恐縮だが・・・
 
 
 その後、大ヒットした<シクラメンのかおり>を含め6曲を熱唱。
 合い間に、彼が三鷹市第二小学校卒業生で、子ども時代は国際基督教大学の構内などで野生児のごとく過ごしたエピソードをたくさん披露した。
「昔からフアンで、よくリサイタルなどに行きましたが、そのころはおしゃべりも控えめだったのに、今日は・・・」
 清原市長が軽妙にインタビューする。
 
「いやあ、タイプとして控えめにしていたんですが、本来はおしゃべりなんです」だって。
 お母さんを93歳で看取ったときの状況も詳しく説明された。
「耳もとで、『お母さん、よく頑張ったね、ありがとう』と絶叫すると、そのたびに目を開けるんです」
 ・・・そうだろうな、あの声量で叫ばれたら・・・
「あんまり何回も言ったので、最後は『もういいよ!』って言ったら本当に亡くなちゃって・・・」
「あなたのような方が三鷹市民でよかった!」
「私も三鷹に住んでいてよかった!」
 布施氏は小学校の校歌も歌いました。

 その後式典があり、清原市長がこれが最後になるでしょうという演説をされた。
 3期12年の市長を全うされて、次回は出馬しないのだ。
 市長は三鷹市に関わられた経緯をいつもの名口調で淡々と述べられた。
 学生時代に三鷹市での市民活動参加の機会を得て、学生代表として第1次三鷹市の基本計画に参加、以来学者として、市長として第4次基本計画まで関わってきたという。
 そして「緑と水のまち」「高環境・高福祉のまちづくり」を立ち上げてきた。
 縁を得て、エネルギッシュに目標に立ち向かってきた、花のあるこれまでのご活躍に敬意を表したい。

 交歓会パーティには布施氏も参加されました。
 
 近く<武蔵野少年>という小説を出されるということだったので、ボクも三鷹を舞台にした<レロレロ姫の警告>を出版しましたと宣伝しておきました。

 これこそがボクの今回参加した理由なのですから。
 他にも「レロレロ姫の警告」に関心を持っていただいたM同窓会会長、I衆議院議員、O小学校校長、地元でご活躍のHさんなどからも声をかけていただきました。
 社会人時代、取引のあった会社のT会長さん、近所づきあいしていた三鷹市のM部長さん、政治団体のKさんから紹介いただいたOさんや偶然にもボクと同じマンションに住んでいらっしゃるというSさんなどにも本の紹介をさせていただきました。
 ボクにとっても意義ある1日でした。
 


 

 

エッセイ(242)今年活躍が期待できる選手

2015-01-08 09:12:39 | エッセイ
 今年活躍する選手として山田優梨菜選手が取り上げられていた。
 
 ・・・山田選手? 知らないな・・・
 彼女は去年のソチオリンピックで日本代表として悔しい思いをしていたんだ。
 

ビリになって悔しいけど、次のオリンピックではトップになります」
 とコメントを残している。

 でも、その後国内の競技でも冴えない日々が続いた。
 ついにW杯のメンバーからも外されてしまった。
 彼女は悩みに悩んだ。
 そして子どもたちが嬉々としてジャンプを楽しんでいる姿に接したとき気づいた。
 高く、遠くへ飛ぶことの楽しさを!
 周りを気づかって自分を出せなかった自分を!

 そして3位となり自分を取り戻した。
 
 志を固く貫き通す!と。

 
 
 今後の彼女の活躍を期待しよう。

 わが「レロレロ姫の警告」にオンライン書店<アマゾン>を通して注文が入った。
 
 そして「表題から想像されるより遥かにスケールの大きな作品で驚かされました」という最高のコメントを頂きました。

 

なるほど!と思う日々(322)スイスに学べ

2015-01-06 06:11:59 | なるほどと思う日々
「不利な条件が揃ったスイスから見ると、海に囲まれていて購買力も流出せず、侵略もされず、豊かな土壌にも恵まれ、必死にならなくてもぬくぬくと暮らしていける。金持ちで才能にも恵まれたボンボンがボンクラやっているのを見ると腹が立つ」
 スイスのツエルマットで25年以上、カリスマ的な観光業者として活躍されてきた山田敬一郎氏は言う。
 

 確かに、ユーロ加盟国の独仏伊に囲まれて、山岳に囲まれ資源もない小国スイス。
 自らを守るために核シェルターを備え、徴兵制もある。
 スイスフランは独歩高、物価も人件費も世界一だ。
 そんなスイスは時計や製薬などのものづくりで稼ぎ、金融で稼ぎ、何といっても観光で稼ぐ。
 そして過酷な条件を克服して国際競争力世界ランキング(WEF)1位を誇っている。
 

 
 ツエルマットというマッターホルンの国際リゾート地は人口5、700人だが年間約200万宿という宿泊客が訪れる。

 常に人口とほぼ同数の観光客が泊まっている計算だ。
 宿泊客の7割以上がリピーターとうホテルも多い。
 だからといって自然保護地区を削ってまで量的拡大はしない。
 それでも、売り上げも税金も増えているのは、客単価が上がっているのだ。
 つまり、ターゲットは金持ちに長期滞在させるという高級リゾート地として存在している。

 観光だけでなく、時計や医薬品の輸出で稼いでいる。
 日本は795万人のスイスとの貿易赤字が3000億円。
 人口1億4000万人のロシアからの天然ガスなどによる入超、7000億円と比較して如何に多いかが分かる。

 しかも地域に根づいたライフスタイルが売りのポイント。
「将来世代を含めて、自分たちのコミュニティが幸せに生きていくために働く」という目的意識が浸透している。
 ハーバード大学の歴史学者ニーアル・ファーガソン教授が指摘しているが、昨今の西洋型近代社会の衰退の一因は市民社会そのものの衰退にあるという。
 つまり、地域の問題を自分たちで解決してきた米国人ですら、政府に任せようとしている、と。
 スイスには際立った政治的リーダーは存在しない。
 スイスの<ブルガーゲマインデ>といういわば民間事業者の共同体なる組織が機能している。事業をやったりして、ある程度お金を持っている人たちを中心に、地域のために、半分は営利、半分はみんなのために、自治体と相談しながらやっていく。
 住民自らが町としての<公益>を追求する組織。
 (以上、藻谷浩介氏と山田圭一郎氏との対談から)
 
  

エッセイ(242)「レロレロ姫の警告」に対するコメント

2015-01-05 10:09:56 | エッセイ
 今月発刊された「レロレロ姫の警告」に関するコメントを紹介させていただきます。
 先ず、出版社「文芸社」のコメント。
 
 石田家の長女として生まれた石田愛は、天上界から地上に降り立ったレロレロ姫だった。生まれた時は難病を患っており、会話ままならない娘だったが、成長するに従って、自身に課せられた使命を悟り、自然に逆らうのはやめよとのメッセージを発信し始める。
 意外な展開を迎える結末では、著者からのメッセージが読み取ることができるファンタジー小説


 都会と地方を結び、シニアと若者を結ぶ活動を三鷹で展開するH氏からのコメント。
 難病の子どもが大地震のショックでか、超能力の少女に変身するところから始まるこの話は、いきなり第一人称の「わたし」が語ります。
 温かい家族に見守られる幼女時代が三人称で語られ、10才の時の東日本大震災からの三鷹を舞台にした展開が再び「わたし」で語られるサスペンスですが、読みやすいです。
 大震災が自然との調和を忘れた人類への警告という「わたし」の見解と聡明な同級生三島くんとの論争が、カバーの写真にある三鷹跨線橋からの富士の風景を背景に描かれます。
 面白くて一気に読めました。
 どうやって不思議な小説を発想するのだろうと思いましたが著者は難病のご自身のお孫さんと、育てるご家族を描いたのですね。
 それと、地震・津波・原発事故への思いを伝えたいことと感じます。
 ・・・
 昭和のマロさん、すばらしい好齢者です。
 マロさん、2作目をお願いしますよ。それも三鷹を舞台に頼みます。
 考えさせることもあり、かつうれしい小説で、おススメです。


 ご自身もエッセイを世に出され、ビーズの専門家でもあるKさんから。
 内容は以前からの連載でおおむね理解していましたが、やはり一冊にまとまると俄然様子が違います。好きなだけ読み進められるということは、とても大事なこと、と改めて認識されました。
 最初に感じたことはとてもリズム感にあふれているということ、タイトルごとにタッチが躍動、次へ進むよう読者の背中を押してくれます。
 それは、小学生にも大いに受け入れられるということではないでしょうか。
 姫と姫を取巻く4人の関係、人物像がとてもリアルで分かりやすく、読者も仲間に入れてもらって共に喜んだり、悲しんだり、くすっと笑いがこみ上げてきたり。
 それが躍動感につながっているのでしょうね。
 ・・・と、ここまで60ページくらい一気に読み進めた私の感想。


 現役の編集者で、ご指導いただいたS氏のコメント。
 ・・・編集をしていて長年感じてきたことですが、
 装丁、製本されて本になってみて、何がわかる!
 本になって見なければわからないこと!
 というのがあります。
 そこが単行本編集者の楽しみでもあるわけですが。
 本書も、まさしく手に取らせていただいた時に強く感じたことがあります。
 まず言えるのは、
 この本が職業的な書き手のルーチンの仕事と一線を画するものであること。
 また、素人が単なる創作欲にしたがって頑張ってみたもの、とも、なんだか違います。
 この本が放っているのは、
 大澤さんが生きてこられたことの総力を上げて作ったもの、
 という印象でしょうか? 
 以前に、原稿を読ませて頂いたときに、レロレロ姫とは、難病という宿命を抱いて誕生されたお孫さんがモデルであることを伺いました。
 本書の後書きには、大澤さんの足のことが書かれていました。

 「禍福は糾える縄のごとし」
 この本が今世に出て、やや遠慮がちでありながら放っているのは、まさしくその言葉の意味するオーラだと思われます。

 先輩のT氏からのひと言。
 「レロレロ姫の警告」興味深く拝読致しました。発想が面白く示唆に富んでいると感じました。

 他にも文章ではありませんが、先輩のM氏、H氏、そして応援団長と自らを称したT先輩他、いろいろな方からお言葉を賜ったことを感謝を持って付け加えたいと思います。
















エッセイ(241)小説「レロレロ姫の警告」販促活動

2015-01-02 14:34:37 | エッセイ
 
「レロレロ姫の警告」は自費出版だから、出版社の販促活動としては、1月4日~10日の間に毎日新聞に1回だけ広告を出していただける。
 それと、全国とはいえ、数少ない書店に少しばかりの配本をしていただける。
 
 だから、もっぱら売り込みは自分でやらなければならない。
 というわけで、自前で、影響力のありそうな方に贈呈して読んでいただいたり、同窓会や地元の会合でPRして買っていただくなどやってきた。
 
 今日から書店に配本されるとのことなので、どういう具合か見に行ってきた。
 まず、地元のパルコ吉祥寺のブックセンター。
 
 地下二階にある大きな書店だ。
 どこにあるのか分からないので受付で訊いてみたらパソコンで確認してくれた。
 
 <文芸社>の看板の下に大きな本に挟まって置いてあった。
 背表紙しか見えないので分かりにくい。
 
  
 続いて東京駅北口の「八重洲ブックセンター本社」へ。
 
 5階の文庫本のコーナーで訊いてみたら、1階にありますとのこと。
 1階で文庫本の置いてある辺りには見当たらない。
 受付の女性に訊いたら、「あっ、それなら・・・」とすぐ教えてくれた。
 
 大きな本の並んでいるコーナーの一番下の棚、しかも手帳コーナーのそばだ。
 
 ただ、表紙が見やすいように立ててある。うれしかったね。

 というわけで、代表的な上記店でも簡単に見つからない。
 ましてやみなさんのお手近の書店には、ほとんど置いていないと思います。
 勝手なお願いで恐縮ですが、文芸社の文庫本・昭和のマロの「レロレロ姫の警告」と名指しでご注文下さるよう、作者としては平身低頭お願いするしかないことを実感しました。
 
 もちろん内容のない物をお奨めするわけにはいきません。
 読みやすく、それなりの時代の問題を浮かび上がらせていると自負しています。
 ちょっとでも関心を持たれるようでしたら、よろしくお願いいたします。
 昭和のマロ。