マル鉄・鉄道写真館

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国鉄 チキ6000:チキ6132(佐久間レールパーク)

2021-04-03 18:09:00 | 貨車
国鉄 チキ6000:チキ6132(佐久間レールパーク)


前記事でチキ6000形をご紹介いたしましたが、もう一つチキ6000の写真がありました。

かつて保存車両を集めて展示していた、飯田線中部天竜駅構内に設置された「佐久間レールパーク」。
ここに操重車ソ180が保存されており、伴車としてチキ6132が手をつないで展示されていました。


※撮影は、平成21年8月22日 佐久間レールパークにて。



ソ180+チキ6132

チキ6000などの平板貨車は、主にレール輸送に使用されていますが、その昔はバスなどの大型自動車の運搬などにも使用されており、自衛隊車両の運搬は花形運用と言っていも良いかもしれません。
それ以外にも、工場からの大型部品等の運搬や、この操重車の伴車などにも使用されることがあり、これらの車両はボディが白く塗装されていることが多かったようです。特に、操重車はクレーンアームが長く、車両を吊り上げるために使用する大型の機材も必要となるため、車体長があるチキが必然となっていました。


私も大宮操車場勤務時代はチキに良く添乗しました。
写真手前に見えますが、チキはその使用目的からハンドブレーキが設置できないため側ブレーキとなっており(チキ6000は改造による)、添乗のための手すりは昇降式で下に落としてフラットにできるようになっています。添乗姿勢が非常に不安定になってしまうため、長い時間添乗すると非常に疲れる、あまり乗りたくない車両でした。

※追記
何度も添乗したことがあったチキですが、殆どは空車でした。
一番印象が強かったのが、キャタピラ付きの車体にカバーの掛かったチキが1両でハンプ山から落ちてきたことがあります。夜間だったのでなんの重機だろうと思って良く見たら、どうも重機にしてはゴツイな、と思いました。それは戦車でした。砲身が外してあったので、暗さもあって気付きにくかったのでしょう。今のようにデジカメがあったら、間違いなく事務所に戻ってカメラを持ってきたと思います。


ソ180を含めて鉄道遺産としては貴重な存在ですが、その大きさが災いとなってしまったか、リニア館に収蔵されることなく、佐久間レールパークの閉館と共に解体されてしまったようで、非常に残念です。


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