マル鉄・鉄道写真館

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直流型電気機関車:EF65513~526 F型

2011-04-22 00:30:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
直流型電気機関車:EF65513~526 F型


EF65500番代は、1965年(昭和40年)に登場した平坦路線向け直流用電気機関車です。
僚友のEF60は、新性能車でありながら定格速度が劣っており、これに変わる長距離旅客列車・長距離重量貨物列車用として開発されています。
主に東海道・山陽本線の高速列車牽引機と開発されており、旅客列車用のP型と貨物列車用のF型があります。
F型は、1次車の513~526、2次車の532~534という構成になっています。



平成8年1月14日 高崎線にて EF65518

既に晩年期にあたり、首都圏で貨物列車を牽引していました。高崎機関区に配置され、高崎線ほか武蔵野線などに多く運用されていたようです。



昭和55年8月頃 品川駅にて EF65522

品川客車区の引上げ線にやってきたEF65522を撮った写真です。そのスタイル、様相からP型だとばかり思っていたのですが、スキャニングしたらツララ切りが付いているのでおかしいな?と思ったんです。

調べてみましたら、やはりコレはF型のカマでありました。
F型なのに、重連対応のジャンパ栓類がなく、自動密着連結器にもなっていません。
どうも、脱線事故により大破し、復旧の際にF型の特徴である前面機器類を元の状態に復旧しなかったようです。かつての高速貨物を牽いた役割を、同型には見出すことが無かったということなのでしょう。ある意味、非常に可哀相な結末になってしまったわけです。

ツララ切りがあって、ホイッスルカバーも残っている状態の上越仕様となっていますが、スノープラウが付いていないという形態も非常に中途半端に感じます。
500番代F型の中で、いや、500番代の中でも随一の変形機である、と思います。


ナンバーは遠くて不明ですが・・・


撮影した日は判らないのですが、平成10年頃と思います。
画面手前には新小岩車両センターがあり、日々貨車の修繕や点検などをこなっていました。結構広大だった敷地の線路も発着線以外はすべて外され、売却後に整地されてしまいました。
それ以前は遠くて目立たなかった発着線ですが、手前に車両が停まらなくなったため、入換の様子が逆に目立つようになったんですね。
この日はたまたま500F型の重連が仕業に就いていて、カメラを持っていたついでに撮影したものです。



こちらも天気の様子などから同日に撮影したものと思われます。こちらは単機牽引ですが、やはり500F型です。

私自身は、F型が好きであったにも拘わらず、「JR]マークが付いてしまったというだけで撮るのが嫌になってしまい、殆ど記録が残っていないのです。この頃になって、やっと諦めがついたのかもしれません。

まだ更新車というものがあまり出ていなくて、ご覧のようにオリジナルな姿で当たり前のように走っていたんですね。
結婚してからは身近な部分での撮影がなおざりになってしまったため、ある意味空白のテツ人生の繋ぎのような記録として残っていました。

つづく

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