マル鉄・鉄道写真館

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157系~185系:特急「白根」

2011-04-04 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
157系~185系:特急「白根」


特急「白根」は、上野~万座・鹿沢口を結ぶ臨時特急として誕生しています。
誕生当初は157系を使用しており、上野発の特急列車としては異色の存在でした。



昭和48年頃 東北本線 西川口~蕨間にて 157系 臨時特急「白根」

小学4年生頃に撮った写真なので、この構図でご勘弁ください。
調べてみたら157系での運転はわずか4年半だったのですね。しかもオンシーズンの週末のみですから、撮影したくてもなかなか運転日が少なくて、当時小学生だった私には非常に捉えがたい列車でした。



昭和51年 上野駅にて 183系 臨時特急「白根」

183系1000番代に置き換わって間もない頃の「白根」。まだヘッドマークが文字式です。
まだ鉄道の知識も浅い頃だったので、157系でなくなった「白根」は非常にショックな出来事でした。



昭和55年冬 東京駅にて 「白根」回送

特急「白根」は、157系時代から伝統で田町電車区の車両が使われており、東京~上野間の回送線を通って車両の送り込みが行われていました。
写真は東京駅に11番線(機回し線)で、これから尾久客車区へ向かうところのようですね。回送列車ですが、既に「白根」のマークが準備されています。もちろん、53・10改正後ですので、白根山のお釜をデザインしたマークに変わっています。





昭和57年11月13日 東北本線 大宮駅にて

確か、この日がダイヤ改正前の最終運転だったような気がします。もしかしたら翌日も運転されたかもしれませんが。
「白根」という愛称自体は上越新幹線の開業後も存置されたのですが、「白根」は急行「草津」の特急格上げも含めて定期列車となり、本数が増えました。しかし、185系電車が使用されるようになったため、183系1000番代による運転は終了することになりました。



昭和57年12月 東北本線 西川口~蕨間にて 185系14連「草津」「谷川」

登場後間もない頃の新特急「白根」。最初の頃は単独編成が無く、「谷川」と併結され14連で走っていました。
現在は「水上」が上野寄り、「草津」が渋川寄りの連結となっていますが、この頃は編成順序が異なります。



昭和60年2月9日 吾妻線 川原湯駅にて 185系「白根」×2とEF15

EF15がサロンエクスプレスを牽いて吾妻線に入線した日、川原湯駅(現:川原湯温泉駅)にて撮影したもの。この日の川原湯駅では、新特急「白根」同士の交換に加え、EF15牽引のサロンエクスプレスの退避が重なったため、ローカルな駅で壮観な交換シーンが見られました。



昭和60年2月9日 吾妻線 小野上~祖母島間にて 築堤を行く185系「白根」

同日、中間駅でEF15撮影のために構えたポジションで再び撮影。
当日は雨+雪でバッドコンディションでした。ヘッドマークが雪で見づらくなってしまいましたが、雪の地方ならではの走行写真が撮れました。


晴れて定期特急となった「白根」ですが、昭和60年3月の新幹線上野開業時において、1往復残っていた急行「草津」が消滅するとともに、新特急に「草津」の愛称が使用されるようになりました。
長らく吾妻線温泉リゾート特急としての地位を守ってきた「白根」の愛称は、ここに終止符を打つこととなりました。

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