ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ラスト追い込み稽古初日!『異聞・巷説「安寿と厨子王」』

2019-06-12 08:56:21 | 菜の花座

 先週から始まった連夜の稽古、日曜月曜と二日の休養日をおいて、いよいよ、ラスト追い込みだ。

 さあて、足りない部分をがんがん煽って行くか!って気合入れて、稽古場入ったら、おっと、すでにそこここで、勝手に自主稽古が進行中!通しの後で出したダメ出しに応えるべく、それぞれのシーンの登場役者同士で、ああでもないことうでもないと工夫を重ねている。こっちはやることなくて、ただうろうろと歩き回るだけ。

 音響さんとの合わせを入念に行う厨子王。天空から轟く牛頭天の加工音と生セリフを上手にミックスさせにゃならんのさ。さらに、その間、ずっと雷鳴が低くなり続けているって難しい操作だ。CDとサンプラーを駆使して乗り切るが、サンプラーのパッドをあっち押し、こっち押しで、まるでゲームで戦ってるみたいだ。

 さらに、説経節語りの鼓との合わせも続く。役者の手の動きを見て、パッドを即座に押して音を出す。サンプラーあればこその音響効果だ。なっ、買ってよかったろ。でも、無理やり押しつけられた俄か音響さんは四苦八苦だけどな。

 残業続きで大きく出遅れた安寿は、ひたすら舞の稽古。よかったよ、振り付けを代わりに教わって伝達できるメンバーがいて。安寿の不在をカバーしてくれた。台本書いてる時は、さっぱり気付かなかったのだが、5曲の踊りのうち4曲もが安寿の舞いだった。練習時間すべてを使って、日舞修行中のHから付きっ切りて指導してもらって、それでも足らず、居残り稽古は夜中の11時まで!残業終わって、次は稽古で延長、まっ、若いから乗り切れるよな。

 照明の操作担当さんも、このところ稽古張り付き、役者たちの動きや、シーンの流れを必死で台本に書き込んでいる。ちょっと、泥縄的じゃあるが、感もセンスもいい、Aのことだ、本番は見事にこなしてくれるはず、疑いなし。プランを考えるNは役者兼職なので、頭をフル回転させて頑張っている。役者と照明プランナーを兼ねるなんて、他じゃあり得ない配役だよな。Nだから、できる!

 装置、道具製作担当さんは、一人玉庭の作業場にこもり、紗幕の吊り手加工。深夜のぼっち作業、嫌な仕事だろうが、文句言わずよくやってくれている。

 こうやって、一人一人、自覚して自ら進んで前を向いて歩いている。舞台は、さらにさらに良いものになっていく。この熱意と意欲が、本番の仕上がりを保証してくれるってことだ。

 本番まであと4日!残るは、安寿絡みの集団演技なんたが、安寿は来られるようになったものの、仕事で仕方ないとはいえ、他のメンバーが交代で抜けるのが痛い!が、まっ、それもアマチュア劇団の宿命、これまでだってそこんとこ乗り越えてやってきたんだ。精一杯工夫を凝らし、集中して、稽古を積み上げて行くしかないんだ!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする