ステージおきたま

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見どころ特盛り!菜の花座公演『異聞・巷説「安寿と厨子王」』

2019-06-11 10:54:44 | 菜の花座

 いつだって、菜の花座の芝居、見どころ満載なんだけどさ、今回は中でも特別大サービスだな。

 まずは、中世ものだろ。アマチュア劇団で中世舞台のオリジナルってだけで、希少価値ありだぜ。しかも、存分に知れ渡った「山椒大夫」の物語。これだけだって、へぇー、だ。話しの進行役を務める説経節語り、こんなの聞いたことも見たこともないはすだ。二人の語りと踊り、興味津々だな。白拍子が舞うのは当時の歌謡曲・今様を今風にアレンジした歌詞と曲と振り、こだわるねぇオリジナリティ。曲は地元ミュージシャンのあべあいこさん、振り付けはモダンダンスが専門の鈴木涼子さん、どうだい楽しみだろ。

 ストーリーのかなめが、物語の奪い合いだってところも興味をそそるよに。馴染みの昔話が、思ってもみない様相で立ち現われて来る。そ、そんなのってありか?!ってひっくり返る。菜の花座だもの、当然、笑いもあれば、風刺も盛りだくさんだ。悩みに悩んだ衣装も、吟味ダメ出しの末、舞台に相応しいものが揃った。小道具類の凝り方は、別に展示会を開いて見てもらいたいほどのものだぜ。もちろん、舞台の作りも同じ。随所に工夫や仕掛けが施されている。まさに外連味たっぷり、これでもか!?の世界だ。

 新しく導入したLEDライトも効果を発揮するだろうし、スモークマシーンやサンプラーも舞台を迫力あるものにしてくれるだろう。金掛かってるってことよ。

 そして、何より、役者たちの、自身を役に投入した演技、ってことになる。が、これは今日から5日間の追い込みが決め手になる。が、これだけ見物、見どころが揃っていれば、日曜午後の2時間余り、行って損したぁ!は絶対にないぜ。菜の花座第43回公演、『異聞・巷説「安寿と厨子王」』は16日(日)14時開演、フレンドリープラザだから。

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