ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

三日連続『夢芝居』

2010-08-19 21:37:10 | 地域文化

 一昨日から今日まで三日間、連続で演歌ショー『夢芝居』の公演だった。それも会場はすべて同じ、時間も同じ、主催も同じ。ってどういうこと?

 町の社会福祉協議会で引き受けているデイサービスの利用者の皆さんに見ていただいたってこと。つまり、デイサービスは火・水・木が実施日で、それぞれ利用者が異なる。なんとか全部の利用者見せてもらえないだろうかって要望にお応えしたってことなんだ。

 厳しい日程の中で、三日間ていうのは正直つらいところがあったけど、何と言っても日頃お世話になっている町社会福祉協議会の頼みだからね。よしっ、やりましょう。三日間通いましょう、近いことですし。と、実現した。

 やってみれば、当然のこと、よかったぁぁぁ!!本当に喜んでもらえたからね。部員たちもおじいちゃんおばあちゃんとひとりひとり手を握り合って、またとない経験だったと思う。今日なんか、感激したおばあちゃんが、終わると同時にたどたどと歩み寄ってきて、若返った、元気もらったと何度も何度もお礼を述べてくれた。もちろん、涙を流している人もたくさんいた。

 高校生にはこれだけの力がある。それはまず、若さという力だ。そして、真摯さという力だ。これがお年寄りを感動させるんだ。舞台の出来なんてその次の次くらいのもんだろう。

 そして、部員たちも何度も舞台に立ち、たくさんの拍手をもらって成長していく。自信を付けていく。お年寄りへのいたわりの心を育んでいく。自分の好きなことをやり、喜んでもらい、心から楽しくなる。

 

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演歌ショー、ほんと、やってよかった!!

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つまらなく読むな!『Catch&Row』初見

2010-08-17 22:58:49 | 教育

 最初の台本読みを終えた。相変わらず、たどたどしい!せりふの意味感じるなんてほど遠い。まず、漢字読めないだろ。平仮名つっかえつっかえだろ。もう、一文読み通すのが精一杯!棒読みなんてもんじゃない!文字の拾い読みってもんだもの。

 だから、読み終えた後、面白かった?って一応聞いてはみたけど、答えは、ほとんど当てにしていない。流れをたどれていないのに感想なんて言えるわけないもの。まっ、これから何度も何度も読みながら、せりふの意味を知り、会話の雰囲気を感じ、ストーリーを納得し、ああ、こういう話しなんだ!ってとこに達するまでやっていくしかない。

 ただ、この完全な白紙状態から、こまめにデッサンし、彩色し、仕上げていくその過程が、まっ、凄いって言えば凄い。たった一つのせりふを何十回となく言い返し、繰り返し、適したせりふ回しを掴んでいく。1ページで1日、なんてこともざらだから。

 まっ、今回は高校生、それも部活ネタだから、それほど苦労はしないだろうけど、1シーン1シーン、丁寧にチェックしていくことになるだろう。あと、ボートの専門知識と感覚ね。これは言葉と身体でいちいち体得してもらうしかないな。今日もかなり解説したけどね、顧問Nが。

 まっ、一週間くらい読み込めば、あっ、この作品おもしろい!ってことにはなると思うけど、なんか、張り合いがないよなぁ!こっちは意気込んで書き終えてんだから。読んだらすぐ、わっ、凄いとか、やるぅぅぅぅ!とか、面白いぃぃぃ!とか、いまいち!とか、なんでもいいから欲しいんだよね。

 そういう読める部員、わかる部員を作っていくってことが、この先、置農演劇部の課題ってことなんだろう。

 だから、本、読めよな!芝居見ろよな!映画みろよな!ボート漕げよな!いろんな経験積めよな!

 

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台本完成:『Catch&Row』

2010-08-15 18:37:18 | 教育

 高校演劇大会用台本、ともかく仕上がった。と言っても、今、共作者の顧問Nに最後のチェックをお願いしたとろだけど。まずは、部員との約束が果たせて良かった。

 台本書きのために用意した盆休み、これが思いがけず涼しかったのが効いた。数日前はあまりの暑さに家に帰ることもならず、喫茶店とかモスなんかでたむろして書き進めていたからね、この三日間の炎暑一段落には本当に助かった。

 さて、台本の出来は?自分では面白く書けたと思っている。テンポがよくてストーリーが多彩、1時間飽きずに見てもらえるものになったと思う。エピソードもたっぷり盛り込んでいるし、魅力的なシーンも幾つか準備できた。キャラクターのかき分けもまあまあじゃないかな。当て書きなので、役者もこれまでの持ち味を生かして演じることができるだろう。と、よく言えばこういうこと。

 でも、長所は短所なんでね、いつも言われることだけど、盛り込み過ぎ、書き込み過ぎって印象は間違いなくある。エピソードに引きずられずじっくりと登場人物のやりとりを楽しみたい向きには、なんだかやたら忙しいとか、振り回されてる感じとか見えることだろう。薄っぺらって感じる人もいるかも知れない。

 それと、今回は高校部活もの、もうべたな青春もので、このあたりどうなのかねぇ。当世はやりのいじめだとか、引きこもりだとか、リスカなんて重いテーマとは縁がない。ごくごくありきたりの高校生があちこちでぶち当たっているような日常的な話題だけだ。圧倒的感動作ってわけにはいかない。まっ、部活に燃えた高校生が、ああ、そんなことあるよな!とか、辛くても部活やって良かった、って共感してもらえれば成功ってことだろう。それを審査員がどう評価するかは、審査員しだいってことだよね。

 売りは何と言ってもボート部でしょ。ボート部描く以上、ボートを漕ぐシーンが出ないわけにはいかない。当然、出ます。ある意味クライマックスになるはずだ。でも、狭い舞台でどう出すか、どう見せるか、ここが勝負どころだろ。本物使ったら、ボート置いただけで舞台埋まってしまうものね。この工夫、あっと驚く仕掛け、ってほどでもないが、演劇の持っている融通無碍さを存分に生かしてみたいと思っている。

 今日見てきたこまつ座公演『父と暮らせば』のアフタートークで、演出の鵜山仁さんが言っていた。「演劇では役者が一言王様だって言えば王様になるんです。」この言葉を信じたい。素直に共犯関係に入ってくれる暖かいお客さんであることを願おう。

 って、そんなお客さん頼りでいいのか?

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夏休み盆前連続公演終わる!

2010-08-12 14:22:01 | 教育

 夏休みに入ったのが7月24日、昨日8月11日で19日間。この間、東京での公演を含め18回の公演だった。改めて、凄い!ほぼ1日1回というペースだったってことだから。演歌ショーが7回、子どもミュージカルが11回。こんなこと普通の劇団だってやってないよ。

 さて、こんなむちゃくちゃやった意味があったのか?そりゃ大きな価値あったと思う。まず、これから先、絶対出来ないことだってこと。青春の1シーンにこの暑い熱い夏の連続公演が刻まれたことになる。これは誇りだよ、自信だよ。一生の宝物だよ。

 特に立派だったのは、一回として故障者、不調者が出なかったことだ。みんなよく頑張った。それ以上に逞しくなった。心も体も。で、これが二つめの意義だ。ぎりぎりをやり通せば、人は成長出来る、それを実感した19日間だった。

 交通渋滞や引率者不足といったトラブルもぎりぎりのところで回避できたし、主催者との連絡不徹底なんてことも一切なかった。これは我々顧問団、特に顧問Nのお手柄、ってほどのことでもないか。

 成長は心と体だけじゃない。演技者としてもかなり上達できたと思う。観客を見ながら、反応を意識しながら演技するなんて、高校生ばなれした技量も身につけることができた。自分たちで作り上げるという意識もかなりの程度高まった。短い時間の中で必要な事柄をやり通す力も付いたと思う。

 もちろん、子どもたちにもお年寄りにも、とっても喜んでもらえたってことが一番大きい。どこに行っても拍手喝采だった。今年中にもう一度、とか、来年もぜひ、といった嬉しい申し込みも数多くいただいた。そんな評判が続々と公演依頼につながっている。9月の交通安全出発式にどうかとか、1月寒河江でやってほしい、などというありがたいお話しが舞い込んでいる。つまり、地域に置農演劇部の名前を大いに売り込めたこと、これも大きな成果だ。

 その分、勉強の方がおろそかになったのは否めない。でも、今、この時でなくちゃできないってことはあるんだよ。どこの高校生にも絶対できない、貴重な体験。このことの価値を考えたら、勉強なんて!おっと、そこまで言うと問題発言だ。

 さっ、この盆休み、学習に精を出そう!僕は大会に向けて勝ち上がれる作品を書こう。

 

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幼稚園児と勝負・勝負 :置農食育子どもミュージカル『ベジタブル!ワンダフル!!』

2010-08-10 20:10:45 | 教育

 6日(金)は、川西町農村環境改善センター、今日10日(火)は山形市あおば幼稚園。どちらも保育園児、幼稚園児を対象にした公演だった。

 小学生以下ってのはねぇ、鬼門なんだよ。

 まず公演時間1時間10分って長すぎるだろ、幼稚園児に。それにこのミュージカル、小学生を対象に作っている、それも中高学年向き。ストーリーなんかかなりきっちりしてるし、言葉遊びなんかも多いから、ある程度高学年にならないと付いてて来られない内容なんだよな。例えばだじゃれ。これ、幼稚園児にはまったく、無理!

 以前、高畠で幼稚園相手に公演して、痛い目に遭ってるんで、今回はかなり気合いを入れて取り組んだ。

 で、結果から言うと、まずは合格点だった。

 どちらの公演も、途中で飽きて遊んだり騒いだりする子どもはほとんどいなかった。川西なんて、全員が最初から最後まで身を乗り出して見てくれていた。良かった!嬉しかった!!このステージ幼稚園児にも通じるってことなんだ。だって、凄いだろ?3~5歳の幼児だよ!あの集中力乏しい子どもたちをだよ、1時間以上も釘付けしたんた゜から。

 なんて、自惚れていたって進歩がない。ここからどんな教訓を引き出すのか。

 それは、舞台と観客との距離ってことだ。どちらも近すぎず遠すぎず実に絶妙な距離感だった。これがまず大きかったと思う。役者の声や息使いが子どもたちをしっかりと取り込むことができた。体育館だったりしたら、こうは引きつけられなかっただろうな。

 それと、客席の環境。一つは冷房。これはないと無理だよね。この近年稀なる猛暑の中では。次に会場の施設・設備。川西の場合、客席を完全に暗くすることができた。山形では優れた音響設備と真新しいプレイルームに恵まれた。

 どんな劣悪な状況にあっても、ぐいぐい引っ張れるなんてことなら最高だけど、現実はそうはいかない。涼しい茶の間でごろ寝でジュース飲みながら、てのが子どもたちの当たり前の現実なんだから、極力過ごしやすい客席作ってあげるのも、こちらの務めってことだよね。

 さて、今日の山形公演では、新しい試み、観客の一部が一緒に歌で参加するってのがあった。幼稚園付属の学童の子たちが、作曲者知野礼美先生の指導で歌を歌ってくれたんだ。ちょっと緊張しのと、高校生に圧倒されたことで、声が小さかったのは残念だったけど、でも、楽しい試みだった。こんな風にどんどん観客も舞台に入り込んでくる、そんな生き生きとした舞台が作れると、これはほんと!楽しいよね。

 

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