ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

教えましょ!僕の観劇ツアー

2007-09-12 23:05:02 | 演劇

 もう何年になるかなあ?僕の東京観劇ツアーが始まって。年に2回か3回、芝居を見に東京に出る。なんせ金ないからね、とにかく暇ないからね、ぎりぎり一気の貧乏ツアーだ。

 なんとか休みが取れた土曜日、朝一の山形新幹線に飛び乗る。ひたすら本を読み続けて、東京着は9時30分過ぎ。山手線外回りに乗り換えて渋谷に着くのが9時54分。ゆっくりと歩いて公園通りへ。なぜゆっくりかって?それは、タワーレコード渋谷店の開店時間10時に合わせるためだよ。

 土曜のマチネー(昼公演)はだいたい2時から始まるから、それまでの4時間、正確には昼食と移動の時間を除いて3時間弱、タワーレコード5階のワールドミュージックコーナーで時間をつぶすんだ。やることは、ひたすら視聴盤を聞きまくること。もう、あっと言う間に、時間は消える。ああ、これも買おう、こっちも欲しい、うーん、これは絶対お買い得、これは、今日の記念に、・・・などと、迷い、さ迷い、聞き惚れながら、気が付くと10枚もCD買ってしまってるってわけ。

 で、後ろ髪を引かれながら、タワーレコード渋谷店を後にして、マチネーの観劇へ。まっ、これは青山だったり、日比谷だったり、新宿だったりする。どっちかというと、最近は大劇場に向かうことが多いかな。ミュージカル見たいしね、、昼間はちょっと豪勢な気分でいたいじゃないか。

 昼の部が終わると5時前後、今度は夜の部までの時間つぶし。これは、断然!本屋だね。それも、演劇関係が豊富なところ、って言うと新宿の紀伊国屋か、渋谷のブックファーストしかない。そこで、新しい脚本をどっさり仕入れ、伊太飯屋へ。何故、伊太飯屋か?それは、安くて気楽で雰囲気良くて、長居ができる!からだ。なんせ、夜の部まで時間つぶさなくちゃならないからね。ここで、さっき見たマチネーの観劇記録を、ワインなんか飲みながら書いたりする、ちょっと、きどって。

 さて、夜の部は、これは絶対、下北沢だ。あの狭苦しくて熱気むんむんの小路を行ったり来たりしてると、なんか、自然とエネルギーがわき上がって来るものね。それに、やってる芝居が、突拍子もなくて、いいんだよ、これが。スズナリなんかのぎゅ詰めの客席に座っていると、チクショー!こいつらいいものつくるなあーとか、俺も負けてらんねえよ、って邪気がむらむらとわき起こってくるからね。

 たっぷりとカロリーを蓄積して、泊まりはかみさんの実家。菓子折一つで、これまでどんだけお世話になったことだろう。もし、僕の演劇人生を支えた功労賞なんてものがあるとすれば、絶対、かみさんのお母さんに上げたい。えっ、そんなもんいらない?宿代払え?そんなこと決して言わない人なんだよ。

 翌日は、朝ご飯ご馳走になると、さっそく映画館に直行。山形で見られない映画、っていうと、これは断然、渋谷のミニシアター。これを見終わって、いよいよツアーの最終コース、日曜のマチネーを見に劇場へ。でも、このスケジュールがなかなかうまく組めないんだ。映画の始まる時間ってそんなに早くないから。だから、マチネーまでの時間はぎりぎりってことが大半、この前なんか、渋谷の南口からセゾン劇場まで10分で突っ走ったからね。あの雑踏の中をだよ。いやあ、通行人みんなびっくりしてたね、なんだ、映画のロケかって感じで振り返ってた。やっと着いて、ポッケット探ったら、ない!チケットがない!吹き出す汗が一瞬のうちに冷や汗に変わった。大慌てで、途中寄ったところをたどって、あったあった、トイレの棚の上!なんてこともね。

 東京駅大丸のデパ地下で弁当とおみやげのケーキを買って、最終の新庄行きに乗り込んだら、ゆったりと、二日間の反省だ。舞台3本と映画1本を振り返りながら、弁当を広げる。観劇記録書いたり、買った脚本読んだり、うとうとしたりして、一路山形は高畠へ。

 以上、貧乏おじさんの貧しく豊かな東京観劇ツアーでした。あーあ、今年は、2月に行ったきりだよ!12月、菜の花座公演終わったら、絶対に行ってやる~~~~!

コメント (4)
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