ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ヒトメボレ、脱穀終わったぜぇぇぇ!

2019-10-09 19:20:18 | 農業

 昨日は一日、降ったり止んだり、こりゃダメかも?イネ、濡れてるぞ、きっと。

 だがなぁ、2日間の晴天、って、PayPay20%還元セールよりもビッグプレゼントだしなぁ。ビニール合羽?着せてあるから、行けるんでねえか?ここでやらないと、今度は台風だってよ。その後も、気まぐれ秋の空がぐだぐだ続くってことだし、ええーいっ!晴れたら決行じゃ、脱穀。

 早朝、まずは、イネの乾き具合を触診だ。合羽の下から手を差し込んで穂や茎の乾き具合をチェックする。おっ、いいんじゃねえか?!濡れてないぜ。いゃぁぁぁ、ビニール合羽の威力まざまざだねぇ。朝飯食ったら、作業開始だぜぇぇぇ。

 さっそくハーベスター移動して、イネ扱き作業、と行きたいところだが、その前に扱いた籾を入れるコンバイン袋の補修をさんなね。使い古して、そじたか?違うんたよ、それが。なんと新品!あり得ねぇえぇぇ!昨日、資材屋さんに買いに行ったら、丈夫な格上品はすでに売れきれ、1枚150円の安かろう悪かろうしか残ってなかったんだ。この格安品、生地は薄い、縫製は適当。1年使えれば上等、えっこらさ、と、籾入り袋を落とした瞬間、ビリっと亀裂が入るとか、チャックの縫い糸がすでにほどけているとか、もう、いい加減にしろよな!安けりゃ我慢しろ、ってそりゃないぜ!

 これっきゃない、てんじゃ、仕方ない、あらかじめ亀裂が入る生地の折り目の部分にガムテープを張って補強したって惨めな事情。30分もロスして、脱穀に入ったのは9時半、まっ、天気は保証してもらってるから焦るこたぁない。気長に、丁寧に仕事しようぜ。

 兼業農家してた時の癖、残ってんだよなぁ。ともかく、時間に追われてたから、几帳面さなんて二の次三の次!適当でも、いい加減でも、ともかく休日のうちに終わらせる、これが至上命令だった。脱穀について言えば、籾が多少残ってたって、知ったこっちゃない。じゃんじゃか扱き口に放り込んで、ばっばと次に進む。フルスピードのライン作業みたいなもんだった。

 おい、いつまで慌てふためいて仕事してんだよ、時間たっぷりの年金ジジイじゃないか。ゆっくりと裏から表からイネ束を吟味して、埋もれた籾も救い出す。穂は束のまま放り込まず、穂先を広げてゆっくりと送ってやる。ほらな、吐き出される束、籾、ほとんど残ってないだろ。これで、少しは収量も上がるし、藁を引き取ってくれる畜産農家の友人からも文句言われない。籾残ってると、ネズミがよって来て、わかんねえ(ダメ)んだと。

 機械は順調、そうそう、こっちも落ち着いて仕事してるから、ハーベスター、お前だって、ゆとりだよな。って、褒めてやったら、途端に、結束部分が停止!お、おい、どうしたんだよ?心地よく動いてたじゃないか?扱き方も職人技、まとまった藁束も巧みの技できつく結束してくれてたじゃないか。以前は、生乾きの穂を扱いて、糞詰まりおこしたりもしたが、今日のイネはカラカラの乾き具合だ。機械の悲鳴も聞こえなかった。じゃぁ、何故だ?

 怪しい部分の覆いを外してみた。おお、ここにVベルトとプーリーがあるじゃござんせんか!これがエンジンの回転を伝えて、結束部も動いてるって仕組みなんだ。知らんかった!うん、また一つ利口になった!が、このベルト、まるで張ってないじゃいか。ぷらんぷらんと遊び戯れてる。これじゃ回転力は伝わらんわ。Vベルトのテンションをきつくするのはどこなんだ?ううう、奥の方、見えん!わからん!

 あっ、突如テンションが緩んだってことは、もしかして、なんか安全装置とか作動した可能性あるぞ。そ、そうだ、稲束の送りチェーンの横に、たしか、そんなものがあったような・・・あったぁぁぁぁ!これだよ、これ。この掛け金が外れてた!そういえば、去年、同じ、トラブルあったような・・・

 耄碌ジジイめ!同じ間違いをするんじゃねえよ。って、ハーベスターだって呆れてんだろうな。

 でもまぁ、思い出した、って言うか、わかった、って言うか、ともかく直った。機械もご機嫌回復だ。よしっ、ばんばん飛ばすぞ、ただし、丁寧な仕事でな。

 できれば3時頃には終わらせたかったが、1時間超過の4時過ぎ、扱き方、終わった。年寄り仕様で9割抑えて詰め込んだ袋、重てぇぇぇぇ!こりゃ豊作じゃねえか?勘違いすんな、ただ、力が弱くなっただけのことさ。37本立った杭から25キロ超?多分、入った袋が19袋。後から刈った水口部分もあるから、全部で21袋か?まあまあってところだ。小屋に籾袋を積み上げて、辺りは暮色。でもまだ上がれない。あと1日のプレゼント、大切に使わせてもらうために、明日脱穀予定のコシヒカリと黒米にビニール合羽を着せに行く。終わる頃にはすでに月明かり!ビニールポンチョの頭出す穴が見えず、ぴょんぴょん回りを飛び跳ねて、ようやくすべて着せ付けた。これで今夜の夜露にも万全だ。

 さっ、明日も脱穀、頑張って行こうぜ!気合い付けに、ジントニックもう1杯!

 

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