迷いに迷って、決めた！薪割り機導入

　春の薪割り、ナラの木８立米、届いた時にゃ驚いた。こんなにどどんとあんのかい！しかも何よ、この重さと堅さ！こりゃとても手斧一本じゃ太刀打ちできねえぜ。そろそろ薪割り機のお世話になるころかなぁ？歳も歳だし。近くの友人たちも、河川支障木もらいに来てる人たちも、聞けばほとんど、あぁ機械あっから、だってよ。

　うむ、なんのこれしき！農作業とランニング？で鍛えた俺様だ、あと数年は手斧振りかざしてがんばれるさ。まずは切ってみろ、割ってみろ。

　おおっ、意外と割れるじゃないか！ほほぉ、ナラの木ってそこらの雑木と違って固くてもスパンと行くものなんだ。節も少ないし、これなら斧で十分だぜ。よぉし、あと５年くらい頑張っちゃおうかね。

　ところがどっこい支障木。なぁに、ナラに比べりゃ初級編だぜ。と、斧の一振り、二振り、三振り・・・なんだよ、このしなっこさは！全然刃が入らない木もあれば、食い込んでも柔らかく包み込んで離さない奴もある。こりゃやっぱり薪割り機が必要か？いやいや、手強いのは１０本程度、楔があるじゃないか。何のための楔だい、何のためのハスクバーナハンマーだい？チェーンソーで切れ目を入れて楔ぶち込み、なんとかすべて半割にできた。よしよし、後は３年は頑張れる、が、かなりの労力だ、正直なとこ。

　そして、今回もらえた支障木の余り。細木か、ぶっとい切り株、どっちかしかなかった。となったら欲出るよ、他のジイサンたち、さっさと切り株積み込んでるのに、こっちは細木、そりゃないぜ。よしっ、軽トラ１台はこの大物に挑戦だ。

　これ、斧で割る？端から削ぐようにすれば、なんとかなるか？いや、楔でなきゃ無理だ。うーん、考えるなぁ、今年３度目の魔の誘い。薪割り機、この辺でどうだい？

　決め手は、思いがけないからめ手からやって来た。そうさ、あの恐ろしきめまい発作だぜ。いろんな原因はあるだろうが、疲れ、てのも絶対あるよな。こき使ってもびくともしない体、そんなの昔語り。無理するな、って、体からの最後通牒なんだって。いや、来年からでも、って究極の悪あがきをしてみたが、考えてみりゃ、購入したところで、歳から言って使いこなせるのはあと１０年そこそこだ。だったら、半年でも早く買った方が得策なんじゃないか。元取れるんじゃないか。手斧と楔で一冬分の薪づくりに渡り合う、なんて身の程知らずだ、って、認めろって言うの！

　よしっ、決めた！薪割り機導入。年寄りの味方、薪割り機。

　さぁて、どの機種にするかなぁ？もちろんエンジン機、１０トン以上の破砕力は欲しいよな。エンジンが勝負か、なるほど。どれどれどれ、ネットショップをあっち行きこっち行き、・・・ふふふっ、あれこれ眺めつつ思い悩む、これが大いなる楽しみなんだぜ。もしかして、それが目的、買い物が？いやいやいや、それはないから。