うむ?傾いてねえか。傾いていた部分1/3を取り壊した時点じゃもっと真っ直ぐ立ってたはずだぜ。一部解体工事からわずかに3日、残した部分もまた南に傾き始めた。やれやれ、なんってこっちゃい。
そのまま放置したら崩れ落ちそうだから、部分解体に踏み切ったのに、救ったはずの小屋の残りが同じ危険に進みそうだ。
今さら嘆いたってしかたないんだが、小屋の構造が上手くないんだよな。南向きに傾斜つけた屋根、雪が積もりやすいんだ。ここらじゃ冬の季節風は南西から吹き付けるからね。屋根の斜度も低くくて積もった雪は滑り落ちにくいし、軒も低いので落ちてもすぐにつながってしまう。雪ってやつはなかなかの剛力者でさ、重さだけじゃなく、粘着力もそうとうなもんなんだ。だから、積雪期間中、常に屋根は下に引きずられ続けることになる。単純な掘っ建て小屋じゃ抗いようがない。徐々に建物そのものが傾いて行くことになる。まっ、20年以上もよくぞ持ったもんだぜ、ってところが実感だけどな。
傾いた部分もほぐす?まさかぁ!小屋、役立ってるんだぜ。農具やら乾燥藁やらの置き場として、ボカシ積みの場所として、何としても残しておかにゃならない。はて、どうしたものか?
答えは簡単、つっかえ棒だろ。南側から柱で支えてやるしかない。幸い、解体した材木がふんだんにある。これを使って突っ張りにしてやろう。
簡単なのは、材木を斜めに突っ込んで、傾いた柱を支えることだが、重さで土に埋まって行くだろうし、埋めた部分がすぐに腐ってもくるだろう。そこらに転がっていたコンクリート礎石を埋めてそこに支柱を固定するか?でも、これじゃ1点に荷重がかかり、とても堪えきれそうにないな。小屋の南側全部を支えるようにした方が、はるかに強度は上がるはずだ。
外した梁材を小屋に沿って横たえて、そこから柱ごとに支柱を立ち上げる。梁材を固定する必要があるが、おお、丁度いいものが埋まってた。解体部分の土台に使ってたボルトを埋め込んだコンクリートブロック!これを掘り出して、一定間隔で埋めてその上に梁材を固定する。これで木材が腐る心配もなくなるし、小屋にかかる傾き重力が分散されるはずだ。
3日かかりで補強工事完了!なんか、頼りないぜぇ。げんのうでぶっ叩いて、傾きを直そうと試みたが、とっても無理だった。小屋は傾いたままだ。果たして、この5本の支柱で雪の重さ、引力に対抗できるのか?まっ、いいさ、あと10年持ちゃいいんだ。
さ、壊した部分の軒、庇を建てようぜ。それで、この度の小屋改修工事はめでたく終了だ。あと、3日?くらいの仕事かな。
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