ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

出たい!見せたい!見られたい!

2015-06-23 15:32:18 | 演劇
 早朝、菜の花座団員から電話。「今日、どこでしたっけ?」えっ、今日は?なんかあったっけ?「ほら、撮影場所ですよ。」撮影?なんだ、みんなで公演チラシの写真撮ることになってたか?と、頭が一回転半して、ああ、そうか!『私の青おに』ね。

 NHKの地域発ドラマ『私の青おに』の現地ロケ、今日だった。すっかり忘れてた。まっ、僕が出るわけじゃないから当然だけど。それにしても、彼、四国への遠出から帰ってきたばかりなんじゃないの?いやぁぁ、熱心だ。そうか、しきりに出たいって言ってたもんな。

 せりふある役?ううん、ただの通行人その他大勢。そう、つまりエキストラってこと。今日は高畠町の昭和通りで撮影で、菜の花座からも5人ほど参加している。全員シニア団員だ。そりゃそうだ、平日、朝の7時半から夕方までなんて、リタイヤ組でなきゃ出られないもの。先週はなんかの実行委員会とかのシーンで、オーディションに受かった二人が出演した。これも丸一日の撮影。三日間にわたるシーンを撮るので服も三着持ってこいとかノートと筆記用具もとか、なかなか注文がうるさい。すでに録画の終わった二人、大変だった!とは言ったものの、結構楽しい経験だったようで、ギャラまでもらってほくほく顔だった。

 エキストラ送り出す僕は、さしづめ芸能プロダクションの営業担当ってとこか?初めは、方言指導をしてくれないかって言ってきたんだ。これ、笑っちゃうよね、東京出身のよそ者が方言指導、あり得ない!今だって、年寄りのなまりとなると聞き取れないくらいだもの。まっ、方言の芝居書いちゃいるけど、あれは、全国通用版置賜弁みたいなもので、団員のナオミなんか、鼻でせせら笑ってるものね。なので、方言指導の口は、高畠で人形芝居をやってる方におっけた、いえいえ、お譲りした。

 と、今度はエキストラ出せ、と来た。おいおい、俺はNHKの仕出し屋か?ちょっぴりムカ!でもまあ、菜の花座のメンバーがテレビ出演の経験積めるわけだし、高畠のドラマってことだから、仕方ない、協力しましょ。てことで、2回分のエキストラの手配をしたって事情だ。

 でも、団員たち、出るって言うか?不安に思いつつも話し持ちかけたら、全員が出てみたい、オーディションも受けると大乗り気、さすが、役者だ。それでこそ俳優だ。ちょい役だろうと通行人Zだろうと、カメラの前に立てるなら、オッケーだって言うんだから。僕なんかとは大違い、頼もしいシニアたちだと改めて関心した。

 できれば、せりふのある役を取って欲しかったけど、まっ、向こうの意向もあることだし、これは上手い下手の問題じゃないから、今回は納得しよう。この、ともかく出たい、見せたい、見られたい精神が、我が菜の花座メンバーの中に力強く渦巻いていることを知っただけで、大きな成果だったな。

 でも、地域発のドラマなら、脇役や主役クラスも地元から抜擢して欲しかったなぁ、菜の花座とは言わないが。それと、脚本も地元から。そこまで行けば、これは本当の地域発って言えるんじゃないの。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 気楽におやりよ、地域おこし... | トップ | 最後のイチゴ摘み取り! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

演劇」カテゴリの最新記事