正直、始めはちょっとためらったんだ。ロシアのウクライナ侵攻、許せるもんじゃない。
でもなぁ、アメリカはじめとした西側諸国だって、さんざん非道な行いしてきたじゃないか。ウクライナの犠牲者200人、ってアフガニスタンやイラクやシリアじゃ万単位なんだぜ。民間施設とかへの誤爆?だってしょっちゅうだった。あれらの国の人たちはいいのかい?アフガニスタンなんて、経済封鎖のせいでこの冬越せない人たちがたくさんいるってことだ。
やっぱ、白人同士の争いだと同情も引きやすいのかい?なんて拗ねた見方も浮かんだりした。
が、やっぱり、それはそれ、ウクライナはウクライナだって思い切った。
それまで躊躇していたツイッターでのいいねも再開した。ウクライナ国内にとどまる人たちもフォーローするようにした。
理由はいろいろあるが、一番は、今回のロシアによる軍事行動があまりにあからさまな侵略行為だってことだ。過去の侵略戦争の経過見たって、ここまで一方的で身勝手な戦闘開始ってなかった。日本の満州事変だって、日中戦争に入るきっかけだって、およそ下手くそな謀略じゃあったが、相手が先に手を出したって形だけはでっち上げようとしたろ。あらかじめ傀儡国家も準備してあった。ドイツがチェコを併合した時にも、最初ズデーデン地方のドイツ系住民が迫害を受けているって猛烈な宣伝戦をしてからだった。いや、そのほとんどは嘘っぱちの過大宣伝だったけど。ロシアはどうかって言えば、東部二州はともかく、その他の地域への進出は抜き打ちで、黙って俺の言うこと聞け!だもの。
大国がここまで強権的で身勝手行動とったってこと、これが、世界の人たち、そして俺も驚き不安に思う理由だ。
核の利用も有り得るって、それこそ昔のヤクザが匕首ちらつかせるみたいな時代錯誤を演じてるってことも危機的だし、許せない。躓き、よろめきながらも核禁止条約に向かってる世界の潮流を一気に冷戦時代に引き戻す動きだもの。許せん!って力む理由だ。
声を上げなくっちゃ、って思ったもっと大きな理由、それはNATO側が手出しできず、軍事的に解決できないってことだ。頼みは経済制裁、でもこれも効力は限定的だって言われてる。だとすれば、世界中で声を上げるしかないじゃないか。
ありとあらゆる場所で多くの人が、あらゆる意思表明の手段を用い、戦争反対!を叫び、時には街頭に出る。言論統制されているロシアに声は届きにくいかもしれないが、この情報化の時代だ、必ず世界の声は伝わるだろう。
少なくともプーチンはじめ指導者たちの耳には達するはずだ。話し合いによる解決に引き出すには、世界の圧倒的な異議申し立てを突きつけ続けることしかないだろう。
甘いよ、お花畑だ、って、武装強化派は言うかもしれないが、ウクライナを見ろよ。いくら軍事力増強したって簡単に打ち破られる、ミサイル200発で防御網はズタズタになったって事実が教訓だ。
武力で解決できるとする大国や指導者がいる限り、軍事力強化で対抗するなんて無理な話しだってことさ。世界全体に広めることなんだよ、武力で解決はしない、戦争は許されない、って原則を。ほとんど無力に近い行動かもしれないが、今世界中で巻き起こってる声を大きく、さらに大きくして行く先にしか、平和は見つからないと思う。
ロシアに、多くの声でNOを突きつける動きは、もしかして、世界史に残る行動になるかもしれない。いや、そうなって欲しい。
昨日、渋谷のハチ公前に2000人もの人たちが集まったってことだ。SNSでの呼びかけがあっという間にこのような広がりを見せた。初めてデモや集会に参加した若い人たちも少なくなかったようだ。政治忌避感の強い日本でも、これをきっかけに平和を憲法を考える機運が巻き起こりそうだ。その時、憲法改悪派に主導権を握らせないためにも、ここで声を上げておくことが重大事なのさ。
戦争反対!