雪庇ができた！玄関前に！！

　だはぁっ！まず見てくれよ！

　雪庇が出来てるよ！わかるかぁ、雪山の先端がせり出してるだろ、これ雪庇、猛烈な西風で雪が飛ばされてきて、この造形が生まれた。さすがに玄関前にできたのは初めてだな。

　美しい？今は吹雪が収まってるからな、写真撮るゆとりもある。でも、昨日は！・・・・一日、まったく外に出なかった。除雪？そんなもん、できるかよ。目の前、ホワイトアウトで視界数メートルなんだぜ。風はビュービュー音立てて吹きつのり、隙間だらけの我が家、終日室温２０℃超えなかった。

　仕事に出てた人ら、大変だったろうな。車なんて、ちょっと進んでは視界を失い停止、かすかに風の合間を見定めてそろそろと発信、そんな寿命縮む極限体験してたことだろう、お疲れさん。そう、そんな中必死で宅配便届けてくれたお姉さん、ありがとう、そして、ごめん！注文、ずらしゃよかった。

　ただ、こういう吹雪の日は、積雪量は意外と少ないんだ。まっ、ここらだけのことかも知れないけど。低温で軽い雪だから、強風に飛ばされちまうんだな。その分、吹き溜まりは腰近くまでの深さ。そのなだらかで優美な曲線、思わず足を止めて見とれてしまう。

　いんじゃねぇか？このまんま降り積むに任せてりゃ、どうせ、コロナ自粛中で外出しないんだし、いつかは融けるしさ。

　ダメだ、それやっちゃお終ぇよ！

　どうせ今夜も寝るんだから布団上げなくたっていいか？とか、どうせ、チリ積もるんだから掃除機かけなくたっていいか？とか。この、まっ、いいか沼、どうせ沼、にはまったら、暮らしはどんどん壊れてく。人生堕落にまっしぐら！だぜ。

　日常なんて、繰り返しの連続なんだし、そこら中どうせのバーゲンセールみたいなもんだ。

　意味なんて求めちゃなんね！家前の雪は掃く！玄関口はきれいにしておく！車はいつでも出られるようにしおく！

　そう、この盲目的な実直さ、それこそが大切だ。無意味な反復を厭わぬ愚直さこそ暮らしの本質なんだぜ。

　しゃきっと背筋を伸ばせ！さっ、除雪に出るぞぉぉぉ！