ほれほれ曇って来たぞ。夜は雨になるって。そうか、そうか、よいお湿りになりそうじゃないか。こりゃ、豆の播き時だな。て、言うか、雨で畑がぐじゃぐじゃにならないうち済ませてしまわないと。
豆播種の秘密兵器、でもないか、豆まきごんべぇ、去年の今頃詳しく紹介したから、どんなもんか知りたい人はバックページを探して欲しいが、この優れもの、上手に使いこなすにはいくつか欠かせぬポイントがある。
一つは畑の耕耘。前年の雑草やら作物残渣やらが残っていないこと。土の中を船の舳先のように押し進んで行くから、枯草やら根っこなんかあると、立ち往生してしまう。いつも畑を砂漠のようにきれいにしてる農家なら問題ないが、我が家のように雑草なんか、作物が負けなけりゃいいんだよ、で草生え放題の畑では、2度のトラクター耕耘が必要だ。
次に大切なのは土が乾いていること。理由は同じ、舳先が楽々と土を切って進むためだ。からから、ぱさぱさの土が一番好ましい。でも、播いた後は、当然、発芽のために水分が必要だ。と、言うことは、晴天が続き、その後雨降り、なんて時が豆播き最適気象環境だってことになる。
さあさ、その願ってもない、条件が巡てきたよ、頑張りところだ。豆まきごんべぇに助けてもらって、豆播きだ。黄色の味噌醤油用大豆を10列、茶豆が4列、青豆が2列、黒大豆は1列、そして、小豆が2列。餡作りに燃えたいと思っていた僕としては、昨年同様、4列播いてほしかったが、収穫後莢のまま放置してほぼ全部腐らせてしまった失敗から、神さん、厳しく却下、前年比50%と減額されてしまった。
真っ直ぐな畝となるよう、紐を張り、それにそってごんべぇを押して行く。畝間は管理機が入れる間合いをしっかり取る。初期の除草と土寄せが大切な作業だからだ。
すべて播き終えたら、アルミのぴらぴらテープを張り巡らし、これは鳥よけ。大豆の双葉は、カラスたちの大好物、放っておけば、一朝で食い尽される。
どうやらすべて完了、と思ったら、テープが足りなくなった。取りに戻って仕事続行、なんて選択肢は二人とも見向きもせず、明日に先送り。まずは、ほぼ終了!ってことで満足して戻った。だって、朝から除草機押しだったし、夜はシニア演劇学校あるし、そこそこでスタミナ温存しておかにゃ。