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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

評判掴んだ?東京公演

2012-08-01 21:36:07 | 地域文化
 夏の東京公演は2年前に続き2度目。前回参加の経験を持つ3年生はかなり緊張気味だった。前回公演のしょっぱな観客の子どもから罵声を浴びたことがそうとう応えていたみたいで、東京の子どもは厳しいぞ、と下級生にしつこいほどに注意喚起していた。

 たしかに、2年前は会場によっては、かなりおざなりの対応だった所もあって、わずか20人程度の観客、それも児童館に遊びに来たついでみたいな乗り気でない子どもたち相手の所もあった。もちろん、その一方で、狭く冷房も効かない会場ながら、ぎゅうぎゅうの子どもたちが身じろぎ一つせず見てくれた学童クラブもあって、結局、指導者一つで子どもたちはどうにでも変わるってことを学んだ公演でもあった。

 だが、今思い返してみると、2年前は初めての公演、伝手を頼って強引に設定してもらった公演だった。引き受けた側も、置農食育ミュージカルがどれほどのものかなんて一向にわからない。高校生の演劇、それも無理矢理申し込まれての公演、まっ、大したもんじゃないだろう、って思ったからって責めるわけにはいかない。おざなりの対応も仕方ないことだと思う。

 しかし、今回は違った。初日の演歌ショーは墨田いきいきプラザでの公演。ここは前回もお邪魔したところだ。前の時も精一杯の対応をしてくださっていたのだが、今回はさらにそれに輪を掛けた凄いもてなしだった。狭い会場なので、入場は事前予約制で満席。公演の最中にはザルならぬカンパの缶が館長さんの強引とも言える誘いで観客一人一人に回された。ステージでは、事前に準備してくれていた花やおひねりが飛び交い、終演後にも出口にこの缶が差し出されていた。最後の挨拶に立った館長さんは感動で涙止まらず、何度も中断しながら、最大限の讃辞を送って下さった。いただいたご奉仕は顧問Nが管理していて、まだ集計していないが、おそらく万は超えたと思う。もちろん、観客の皆さんも大感激、よかったぁ!また、来てね!の大合唱だった。その盛り上がりは、同行したえき・まちグループと紅大豆本舗の販売部隊にも効果てきめん、余るかもなと思った置農の米やお菓子がすべて売り切れ、あんたたちのこと思いだしながら、今晩食べるわね、なんてとっても嬉しい言葉も頂戴できた。

 翌日の子どもミュージカル2会場も、いずれも120名を越す観客を集めて下さった。午前の部は幾つかの学童クラブが、バスを仕立てて見に来てくれて、とても反応がよく、部員たちも気持ちよく演ずることができた。午後の部は児童館の主催ということで、気軽に立ち寄った感じの子どもたちが多かったが、職員の皆さんあげての盛り上げで、楽しく演じ終えることができた。この二つの公演を準備して下さったのは、前回公演の豊洲北小学校での素晴らしい公演を作って下さったワーカーズコープの田中さん。今回のすへての公演をすべて快く取り仕切ってくださった。

 前回との違いは、はっきりしている。それは、演歌ショーも食育ミュージカルもすでに見て納得行った上で公演を引き受けて下さったってことだ。この違いは大きい。海のものとも山のものともわからぬ舞台に全力傾けて取り組めるわけはない。前回、見てもらってこれなら是非に、と言う気持ちがあったからこそ、短い準備期間ながら、このような万全の対応をして下さったのだと思う。そんな風に喜んで迎えてもらえたこと、これが今回一番の収穫なんだと思う。

  部員たちにもそのことは徹底した。そして、未熟ながらも自分たちを支えてくれている人たちの存在の大きさに気付いたようで、準備から本番、撤収まで見違えるような舞台作りを披露してくれた。そんな舞台を見て、おっかけしてくれた小学生なんかもいたりして、みんな気持ちよく一泊二日3回公演の強行日程を無事終えることができた。感謝!感謝!!


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コメント (6)
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