ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

大会作品『壁20XX』脚本完成まで後半歩

2012-08-14 22:46:54 | 演劇
 今年の大会作品があと半歩ってとこまで来た。思いがけず、アイディアが吹き出して、良い作品に仕上がりそうだ。

 タイトルは『壁20XX』。そう近未来のお話しだ。登場するのは少年たちと婆さんたち。ええーっ?暴力と愛にあふれた作品になった。こんなの書いたことないから、ちょっと気持ちいい。

 テーマは格差社会と汚染。でも、かなりエンターテインメント性の強い作品だ。部員たちはきっとおもしろがってくれると思う。と、言うことは高校生には受ける?ってことかな。でも、審査員にはどうかな?なんせ姥捨て山とか地霊神とか出てくるのでね、リアリティがどうのこうの言われると辛いかもしれない。

 方法的には、これまでやったことのなかった語りを入れてストーリーを展開したことと、音楽を重要な要素として取り入れようとしていること。それもギンギンのハードロックだ。この辺もお年寄りの審査員には嫌われるかもしれない。でも、いいんだ。やっぱり常に新しいもの作っていかないとね。自分が納得できるもの作らないとね。

 台本書きながら、ふっと思った。結局高校演劇作品では、日常ものはほとんど書かなかったなってこと。大部分が広い意味でファンタジックな世界だった。菜の花座作品が日常リアルを目指した、その反動なのかもしれない。ただ、その非日常性が、どうも一般受けしない域にはみ出してしまうってところに、評価されない欠陥?があったんだろう。後は、ファンタジーにリアルをまとわせられなかった力不足。

 今回の作品も途方もない。見捨てられたリゾートホテルが姥捨て山になってるという奇抜さ。そこをどう観客の心に突き刺すか、後は演出の力量ってことかな。と言っても、僕が演出するわけだけれどね。

 60分、観客を息つぐひまなく引っ張り回し、そして、最期は重いものがずしんと届くような仕上がりにしたいものだと思う。明日はじっくりと最期の仕上げ部分を書き直す。愛する者を自らの手で死に至らしめねばならない男の苦悩を丁寧に書き上げよう。

コメント
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