ステージおきたま

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置農全国切符の決め手は何だ!?高校演劇東北大会報告最終弾

2007-12-28 16:33:59 | 演劇

 初出場の東北大会で、臆することなく優秀第一席:全国大会を手に入れることができた決め手は何か?役者も良かったし、装置も頑張った、生バンドなんて新企画も当たった。もちろん、台本も悪くなかったし、演出も手を抜かなかった。でも、一番の決め手って言ったら、これが24回目の公演だったってことじゃないか。

 3年生が通算24回ってのじゃないからね。この一年で、つまりこのチームで24回の公演を打ったってことなんだ。校内公演が2本、生徒活動発表会のコント&ダンス公演、3月末から始まった子どもミュージカル『”いただきます”見つけた!』は食育というテーマが受けて11月まで14回、定期公演が『愚者には見えないラマンチャの王様の裸』昼・夜2回、そして、この『どんがら山奇譚』が地区大会、県大会、東北大会出場記念公演昼・夜2回。で、この東北大会で24回となるわけだ。

 月に2回の公演ペースって、すごくねぇ、って若者風に語尾上げてしまうよ。もし、高校演劇年間上演回数記録部門なんてのがあったら、かなり良い線行くんじゃないかな。よくもまあ、こんな芝居漬けの一年間を頑張ったもんだと思う、部員達。一本終われば、すぐに次って状態だったのに、試験前でも稽古稽古の毎日だったのに、不平も言わず、不満も漏らさず、ただ黙々と耐えたものね。陰じゃなんだかんだ言ってたと思うよ。だけど、僕の前で言えば、ごしゃかれるだけのことだからね。まっ、何の因果か演劇部、なんて身の不運を嘆いていたんじゃないの。

 そんなこんなで、忙しくて寝る間無くても、遊ぶ暇無く彼女彼氏できなくても、勉強不足で赤点取っても、やはり舞台終えれば充実感てものあるからね、お客さんの声援は力になるからね。だから、続いたんだと思う。演劇が好きになったんだと思う。細かい技術だって様々身に付いたことだろう。

 実際、ここまでやってくると、どんな舞台でも、動じるとか焦るってことがないいだよね。拍手喝采の舞台もあれば、冷やかし半分の反応もあった、まるで無反応なんて上演もあった。24回もやってるといろんなことあるから、ちょっとやそっとの事じゃ崩れたりしないんだな。

 で、それが良かった!この芝居がどうかはともかく、自分たちは舞台に立つ高校生として、絶対他校にひけを取らないって、もう無意識に信じこんでいただと思う。だってね、あの会場でソロの歌だよ。それも、伴奏やたらと音取りにくいんだ。出だしの音一発、間違いなく出してくれっ!って気をもんでたのは、結局僕だけだったみたい。

 やはり場数だね。高校生なんて特にそうなんじゃないだろうか。いろんな所に出て行けば喜ばれる、喜ばれれば自信がつく。自信が持てれば好きになる、好きになれば上手くなる、ってこういうことだと思う。でも、学校行事が忙しくてねえ、とかって言ってる顧問の先生には、こう言おう。高校生は、一度仕上げた芝居は、数ヶ月経っても、わずか二日で思い出せますよって。無理だと思うのは、大人が無理ってだけのこと。高校生の能力って本当に凄い!信じましょ、って言うより、やってみなよ!

 

コメント (2)
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