ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

通し稽古は何のため?

2007-12-10 00:29:04 | 演劇

 今夜は菜の花座第18回公演『遭難、』の通し稽古、一応動きはついて、セリフも入って、全体の流れを確認するってのが、通し稽古の意味だと思ってた。

 なのに!!

 参ったよ!後半なんて、セリフの一つ一つにプロンプが先回りしてやらないと出てこないんだから。最後の20分なんて、あまりにセリフが滞って、係り以外の舞台監督やら、小道具係りやら、果ては照明担当までもが、助っ人してたからね。

 これが、本番一週間前なんだよ!!おいおい、いいのか?そんなことばらしちゃって!少ない観客がまた、減るゾ!仕方ないだろ、本当のことだもの。

 で、さすが温厚な?僕も切れたね。セリフの暗記に付き合うのが演出の仕事じゃない!明日までにセリフ入れろ!!ともかく、セリフ思い出すのが一杯一杯で、演技もなにもかもあったもんじゃないんだ。辛いことは辛いんだよ、たしかに。なんせ、5人だけで2時間10分の芝居だからね。それに、働きながら舞台に立つってのは間違いなく大変なことだ。でもね、お客さん呼んでる以上は、公開で演ずる以上は、やることやらなくちゃね。

 こんな状態だから、いらいらかっか、どきどきやきもき、かって言うと、僕の心境はいたって平穏なんだな、これが。何故か、それは、役者達が絶対やり通すって自信があるからなんだ。これまでもそうだったしねここからが菜の花座の底力なんだ。以前はこれを菜の花座の奇跡って呼んでいたけど、いつもいつも再現されるので、きっとこれも実力のうちなんだってことに今は落ち着きつつある。さらに今回はこれに加えて特別な事情がある。この苦境は絶対乗り越えられるって確信があるんだ。それは、後輩の置農演劇部の素晴らしい舞台(東北大会出場記念公演)を見てしまったってことなんだ、この間。負けてられないよ、高校生にって気持ちがむくむくと彼らの心に膨れあがってるのがわかるんだ。

 明日からは本番まで毎日稽古。明後日は仕事休んで朝から自主練習も組んだってことだ。この意気込み、きっといい舞台に結実すると思う。だから、僕を信じて、菜の花座の底力を信頼して、ござっとごえな!!菜の花座第18回公演『遭難、』は12月16日(日)午後2時スタートです。

 

コメント
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