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ステージおきたま

無農薬百姓33年
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がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

小屋、ついに倒壊?!

2021-06-16 14:57:27 | 農業

 小屋の一部解体作業、取り掛かってから6日目、いよいよ骨組みをほぐすところまで来た。

 トタン波板を外し、野地板を剥がし、垂木を取り除いて、残るは基本構造のみ。はて、ここで考えなくちゃ。建物全部壊すんなら、容赦なくぶっ叩いて壊せばいいんだが、取り去るのは傾きのひどい部分のみだ。有り合わせの材木使って作ったものだろ、棟木とか梁とか、1本の木が端まで届いているわけじゃない。途中で継ぎ足してこしらえてある。ちょうどその繋ぎの部分で外せばいいさ、ぶった切る必要ないし、接続部を外せばいいんだ。って、気楽に考えていたんだ。

 だが、待てよ、それだと切り取った側面に屋根の庇もない状態になる。それはあんまりだぜ。見た目も悪いし、雨も吹き込み自由になっちまう。切り妻屋根は、やっぱり庇がなくっちゃね。

 ってことは、梁なんかもすべて中途で切断するってことだぞ。残された梁の半端部分はどうやって支えるのさ。いったん解体すべき部分はほぐしてしまって、それから、付け足す、これ常識で妥当な方法。これなら頭もこんがらがらないんだが、・・・。うーん、こりゃかなり難度の高い応用問題になってきた。しかも、解決には条件が付く。新たに材木は購入せず、解体して出来た廃材を利用する。自身の体を食べつつ成長して行く、ホヤみたいじゃないか。

 どこをどう切るか?どの材木をどこに再利用するか?仮に支えを入れるならどうしたらいい?2日ほど考え抜いて、うそうそ、1,2時間頭悩まして、作業に突入。支えの突っ張り棒を入れて、その先をチェーンソーで切断。支えを失った骨組み、倒壊か?大丈夫、そこは考えてる。上から見てコの字型だから、崩れないのさ。そこは計算済み。

 問題は、この辛うじて立っている骨格から梁や柱を外して行く過程だ。まるで将棋駒使った山崩しみたいだぜ。ここは外して大丈夫、これは取り去れば他の個所も倒れる。頭を悩ましつつ、増築のための材木を調達して行く。よしよし、思惑通り梁1本外せた。次はこっちの梁だな。うーん、もう1本、長いものが欲しい。それじゃ思い切っててっぺんの棟木をやるぞ。かすがいを外して、斜めに打ち込んだ釘を抜く。両側から打ってあるから、片側は外しても、大丈夫・・あっ、あぁぁぁぁ、崩れたぁぁぁ!

 ひやひや、ちょっとスリルあったぜぇ。十分空間は空けてあったけどな。

 これで、いちいち倒す手間なくなった。必要な材木外して使える。これを適当な寸法に裁断して、本日の作業は終了としておこう。いよいよ明日は、最後の難題、1尺5寸張り出した屋根の支えとなる梁を上げそれを柱で支える。柱が先か?梁が先か?一番簡単な方法は、ロの字の骨組み作ってそれをはめ込むことだけど、そんなの重機がなけりゃできない相談。柱を4本、垂直に立てて。その上に梁を乗せて固定するしかないな。切り口、スパッと切れてないからなぁ、真っ直ぐに立てるってこと自体、難しいぜ。仮の支えを打って固定してからか、何で固定する?長さ3メートル60センチもの接続合成梁、これ持ち上げるのだって、至難だぜ。

 が、まぁ、何かしら方法はあるさ。きっと周囲をうろつき回ってれば、閃くに違いないぜ。T字やL字の金具を使うって手もあるよって神さん。そうか、それもあるなぁ。そんじゃ釘やらなにやらと一緒に買い出しだ。

 

 

 

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バッテリー騒動、つづきのつづき!

2021-05-14 14:22:33 | 農業

 待ちかねたぜ、バッテリー!やっと届いた。お勤め終了リタイヤの古バッテリーを取り外し、新品を装着!ったて、錆び付いたバッテリー台に、よっこらさと乗せるだけ。固定金具もなくなってるので、念のためマイカー線でぐるっと結わく。さぁ、端子にターミナルを繋ぐぞ。このボッチの寸法が不安だったが、ずばり同一サイズ、ぴたりと嵌まった。よしっ!

 エンジン始動!掛かるかなぁぁぁ?2年もの間、力不足のバッテリーとお付き合いしてきたから、セルを回す時のドキドキ感は新品なっても変わらない。頭の片隅で、軽トラ用意しなくていいのか?なんて危惧がちらりとよぎる。

 一瞬、ガキっと引っかかった後、楽々とエンジンを回し始めた。おお、なんと、頼もしい奴だぜ!って当たり前だっちゅうの。

 感謝?の気持ちを込めて、空き箱とトラクターのツーショット。

 あれっ、130E41Rって書いてある、あっ、気が付いた?そうなのよ、120Eは諦めて、その一つ上のサイズのものにしたんだ。5000円の余計な出費も目をつぶって。

 言い訳あるんだ、聞いてくれ。

 もうすっかり120E注文するつもりで、ショップも決めて、注文のクリック寸前、あらっ、ショップへのご相談コーナー、あるじゃない。念のため、120Eでいいのか聞いてみよう。さっそく質問をメールで送った。すぐに返信届いたのは、対応、立派。でも、答えの内容が、「ご利用の機種がわからないので、お答えできません」って。おいおい、ちゃんとクボタのZL2601って書いただろうが!トラクターのことまるで知らないな。売ってるんだろバッテリー、どの車種に使えるかわからないでどうするんだよ。ダメだ、ここじゃ。

 と、注文を保留、その瞬間、120Eで代替OKと書いてたショップだって当てにならないんじゃないか?売らんかなのサイズ適合表かもしれない。買ったが最後、返品はかなり難しい。もし、120Eじゃ電圧不足だったら、・・・すでに代掻きの日程も迫って来てる。ここはもう、冒険してるわけにゃいかん。安全、安心を第一義に考えよう。

 130E41Rを注文。

 5000円節約するぞ、って意気込みは、軽く見捨てて、安全策。そう、こういう人間なんだよ、ここぞとなると度胸不足の意気地なし!失敗が怖いんだ。やり直しの手間って奴が嫌いなんだ。性格って奴は、どこまで行っても変わらない。もっと、無頓着にばりばり進める人間でありたいと何度思ったことか。

 背丈とか顔立ちとか声の質とか、持って生まれたものは取り換え不能だ。この臆病さ、慎重居士て性格も同じことだな。背伸びは止める。前回踏襲!ガソリンスタンドや農機具屋さんが取り付けたサイズのものにしておこう。これだったら間違いない。

 ってこで、バッテリー騒動の決着は、あれこれ騒ぎまくった挙句、至極ありきたりの結論にたどりついた。

 本日、2度目のエンジン始動。まだ、不信感、拭えないよ。でも、機械の方は、そんなこっちのビビりなんて相手にせず、軽々とエンジンを回してくれた。やぁ、いいなぁ、ストレスゼロだぜ。機械はこう来なくっちゃな。

 

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バッテリー騒動つづき

2021-05-07 09:40:36 | 農業

 掛かるかな?バッテリー。充電明けの前回は、一瞬の躊躇いの後、ぐいーんとセルを回してくれたけど、あれから3日、いくらなんでも、まだ、充電の効果は続いてるだろ。

 あちゃぁ、うんともすんともだぜぇ!ガソリンスタンドて言われた通りだ、すぐ電圧落ちるかもしれないよ、そん時は寿命だから。仕方ない、軽トラ横づけして、電気の緊急移入だ。軽トラのバッテリーとトラクターのバッテリーを繋ぐ。

 軽トラには神さんに乗ってもらって、アクセルを吹かす。軽トラのバッテリー、容量小さいからね、ただ繋いだだけじゃダメなんだ。トラクターに飛び乗って、セルを回す。おぅ、回せたぜ。エンジンも掛かった。ありがとう!田の荒起こし、今日で終わりだから、それ終わるまでヘソ曲げずに頑張っておくれ。

 気を付けるのは、土が重くなったり、大きな石を噛んだりした時だ。エンジンへの急激な負荷でエンスト!これが怖い。常にロータリーの上げ下げレバーを握りつつ、慎重に運転した。

 よしっ、終わったぜ。畑の方もすべて耕してある。次のトラクターの出番は、代掻きだ。ってことは、今週中にバッテリーを買い替えるってことだ。

 ネットで検索を続けてたからね、バッテリー、詳しくなってんだよ。特に格安バッテリー!韓国製は3社あって、価格は日本のメーカーものの半額程度、評判もすべてじゃないが悪くない。我が家みたいな、”時折農家”なら安いのが一番だ。アマゾンでの扱いも多く評価数も多い、アトラスって製品に決めた。どこから買うか?これもアマゾン、楽天、業者直売といろいろ当たった。同じ製品でもずいぶん値段違うもんなんだぜ。

 でも、一番の問題は、バッテリーの能力なのさ。今まで乗っけてたのは130E41Rってもの。

 いろいろ調べてみると、その下の120E41Rでも十分行けそうなんだなぁ。価格差4000円、うーん、大きい!安さに傾くなぁ。とは言っても、買ってみたけど、力不足!なんてのも嫌だしなぁ。どうする?安さを取るか安全を取るか?

 そこで、はたと思い当たった!軽トラのあの小さなバッテリーでもセル回せるんだろ。だったら、ワンランク下だって十分じゃないか。

 決定!アトラスの120E41Rを最安値のサイトで注文しよう。12400円!たかだかの自給農家にゃ痛い出費だが、まだしばらくはこの暮らし続けられるだろうから、必要経費ってことだ。

 判断に謝りないことを祈りつつ、注文ポチッ!

 

 

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バッテリー騒動

2021-05-05 10:04:37 | 農業

 ああ、やっぱりな。トラクターのエンジン、掛からないよ。バッテリー完全に上がっちまってる。冬の間、結線は外しておいたんだが、購入7年目となりゃ、もはや寿命なんだろな。去年の春、充電をお願いしたガソリンスタンドでも、もう買い替えしかないねぇ、って見限られてたんだ。幸い、軽トラのバッテリーと繋いで、エンジンフル回転の電力供給でなんとか起動できた。

 今年は、軽トラの応援もらってもうんともすんとも!こりゃダメだわ。更新するしかない。が、まっ、ダメ元で去年とは別のスタンドに持ち込んだ。まぁ、無理だよな。仮にいくらか充電出来たとしてすぐに上がっちまうさ。怖いのは代掻きの最中、水を張った田んぼのど真ん中でエンスト起こすこと!軽トラ入っていけないからね。別のトラクターに救助してもらうしかない。そんな無様な事態だけは避けたい。

 どうせ買い替え時なんだ、新しいバッテリー買っちまうか。

 なんせ古い機種だからなぁ、

 適合バッテリーあるかどうか?これまではガソリンスタンドにお任せで交換してきたが、どうにも高すぎ。ネットで調べても、スタンドで交換はかなり割高で勧めないとある。さらに探すと韓国製で悪くない製品が多々出ている。購入者も多く、コメントも高評価が目立つ。よしっ、これで行こう。トラクターのバッテリーなんて、設置ったって、台に置かれてるだけだ。何度も外したりつけたりしてきてる。製品に問題ないなら自分で取り付けよう。

 適する製品は、どう見りゃいいんだ?あちこちネットページ尋ね歩いて、バッテリーの表記のルールも学んじまった。

 130は能力、Eは側面サイズと高さ、41は長辺、そしてRがけっこう重要、端子の位置。横から見てプラス端子が右ならRだ。よしっ、わかった。これでいいはずだ、で、早速注文のポチッ!あっ、スタンド充電の結果聞いていからでなくて良かったか?

 翌朝、ダメでしょ、充電できなかったでしょ、ってスタンドで訊ねたら、あぁ、出来てます。大丈夫と思うけどすぐに電圧落ちるようなら、その時は交換ですね、だってよ、おいおい、どうする?先走って注文しちまったぜ。まったくもう、なんたって、半日の時間が待てないんだよ!このせっかち野郎が。己を罵倒することさらに半日、あれっ、注文先からメール来てる。

 注文の品がコロナの影響で入荷が遅れてる、代替品を送らせてくれないか?って申し出だ。

 ちょ、ちょっと待ってよ。あの製品、夜通し調べに調べて決めたんだぜ、在庫ないならないと注文ページに書いておけよ。こっちは急ぐんだ、代掻きまでには絶対欲しいんだ。うーん、まぁ、代替品も同等の性能だってことだし、我慢するか、と了解のメールを送る寸前、はたと気づいた。充電済みのバッテリー、調子見てからでもいいんじゃないか。販売店だってルール違反してるんだ、こっちも都合でキャンセルしたってお互い様だ。

 持ち帰った古バッテリー、難なく掛かれば、この復活バッテリーで今年1年使い尽くす。えっちらこと装着して、運転席に飛び乗りセルを回す。うぃ、と一声悲鳴を上げたのち、キュルキュルとセルの回る音。眠っていたエンジン、お目覚めだぜ。この調子なら、荒起こし、代掻きと田んぼ準備の間はなんとか動いてくれそうじゃないか。

 販売店には悪いけど、キャンセルのメールを入れた。まっ、そっちも落ち度あるんだからおあいこ、勘弁してくれよな。

 この、思い込むととことん突っ込み先走って、後々後悔、悪い癖だよな。よくよく反省しろよ!まぁ、今回はひょんなことから、取り返しがついたけど、いつもいつもそうはやり直しの機会は回って来ない。

 バッテリー騒動で得た教訓。「ちょっと待て!そのポチッとが命取り」

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水路は続くよ、どこまでも!

2021-04-25 10:51:40 | 農業

 やって来ました、米つくりシーズン!大切な共同作業は堰の堀上げ。山裾のため池、これ堰って言うんだが、そこから流れ出した水は、途中幾手にも分かれて田んぼに引き入れられ、イネを育む。米つくりの血管網ってところだ。血栓とかできないように、水路も流れをきれいに保たにゃならんのさ。

 役割はそればかりじゃない。散在する家々の下水路としても利用され、いざ出火ともなれば、これをせき止めて放水の水源となる。道路沿いなら、雨水の排水路としても貴重だ。だから、年に一度、溜まったゴミを取り除き、沈積した土砂を掘り出して水流を保つ。この日ばかりは、田んぼ作っていない家もみな、一家に一人出て、作業にかかる。

 今年は、集落の一番下流の家から、そこから川に流れ込むまでの水路が荒れてるから、との提案もあって、これまで手を付けてこなかった部分も堀上げすることにした。と、言っても、長年やってきた分担をさらに増やすてのは、高齢化著しい我が集落、誰にとっても抵抗が大きい。そこまでやる必要あんなか?の疑問は出て来る。わかる、とてもよくわかる。が、下流がちょくちょく溢れているのも目についてた。一昨年の大水の時も道路にあふれ出てた。

 やるしかないか。やるとしたら、役員の俺しかいない。去年まで担当していた部分は、他の人にお任せして、一人、未知の下流域!に向かった。

 あいやぁぁぁ、こりゃ酷いなぁ!両岸ともに耕作放棄地!どうしても水路の管理まで手が回らない。生い茂っていた葦が雪で倒れて水路を覆っている。

 何年も積み重なっているので、泥状化して、とてもとても、掬い上げられない。草刈り機とか鎌とかでぶった切ればいいんだが、スコップ一丁しか持ち合わせていない。スコップの剣先で突いて切断を試みるも、跳ね返される。もう、こうなりゃ力づく、葦ごと持ち上げて、岸に倒れ込む。そんな難関をようやく突破したと思ったら、今度は茨の群落に行く手を阻まれた。水面にまで垂れ下がった枝先にゴミが絡まってダムのようになっている。

 痛いっ!厚手の作業着なのに、簡単に肌まで棘が突き刺さって来る。もう、勘弁してくれよ!細い枝は剣先で何度も突き刺し切断したが、太めの古枝となると、完全にお手上げ!詰まったゴミだけ取り除いて、また、いつか藪を切りに来よう、ってことで妥協した。近そうで遠いは田舎の道、どこまで続く小川の流れ!

 最後の障害は、道をくぐる土管水路。なんだなんた?水流から横に取水口があるじゃないか。これじゃ流れが滞るさ。ゴミだって溜まるよ。土管の中にもきっとゴミや泥が溜まってるだろうな。せいぜい、スコップを突っ込むだけしかできない。これは長い煙突掃除用ブラシとか持ち込まないと無理だぜ。入口の周囲をきれいにして、これで終わり!ってことにしよう。

 そこら中、目をつぶってやり過ごすばかりの堰上げだったが、帰りに見直してみれば、やっぱりやっただけのことはあった。気持ちよく流れる水路。まっ、来年もまた来るから、それまで我慢してくれや、って誰に言ってんだ?

 

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