泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

難産だ

2016-08-20 23:41:52 | 丹下一の泡盛日記

台風が近づいているというのに真夏の青空が広がる都内のお仕事へ。
音楽に記憶を呼び覚まされることは多い。
ありがたいことに音楽に関わるお仕事もたくさんさせていただいてきたからかもしれない。
思い出のうた/曲はたくさんある。
今日は「魔笛」の中のいくつかの歌を聞くことができた。
ああ、ウイーンを思い出すなあ。

それにしても気圧が下がってくるのがはっきりわかる体調で(-_-;
もんもんとするのは9月24日の構成のことばかり。
先日、どーんと大きなイメージが降りてきたのだけど。
そして、花柳輔礼乃さんとのセッションも始まっているのに。
イメージが「焼き直し」ばかり。(に思える)
別に同じことやったってかまわないのだけど。
誰かが「何もないところから何かを生み出すにはある種の高揚感が必要で」音楽を聴きかながら仕事する。
と書いていた。
すごくよくわかる。
自分も大抵そうで。
同じ曲を延々と聴きながら台本を書いたりする。
(舞台上では使わない)その曲にもまだ出会っていない。
11月の「Juliets, once upon a time?」ver.2 や12月のProject R、来年3月の「Hamlets/ハムレッツ」(素敵な会場でやります!)のイメージはほぼ出来上がりつつあると言ってもいいくらいなのに。。。。
早く稽古場で遊びたいなあ。

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40年振りの新宿御苑

2016-08-19 18:26:43 | 丹下一の泡盛日記
昨夜、ひたすら新聞を読み続けた。
そして、寝ようとしているその時に、突如として9月のパフォーマンスのコンセプトが降りてきた。
起き上がって思わず膝を叩いてしまった。
落としたパソを立ち上げてメモだけする。
本当に、大事なことを忘れていたなあ。。。

所用で都内に出たので近くを通りがかった新宿御苑に。
40年数年振りか。
子どもの頃、父の大学時代の仲間たちがここでお花見会を開いていた。
父は旧制高校から大学まで全部奨学金で卒業したツワモノで。
ちょー貧乏だったそうな。
終戦直後だからして、大抵みんな貧乏だった(そうな)。
そんな地方からやってきた苦学生たちを自宅によんで何かと(大抵は飯と酒)助けてくれた同級生の父上Nさんを囲んでの年に一度の小さな同窓会。
当然、全員が子どもを連れてやってきてNさんに「こんなに大きくなりました」と。
今も当時も苑内は禁酒のはずだが、父たちは大抵茶色の紙袋を持っていて、次第に顔が赤くなって声が大きくなっていくのだった。
このDNAはちゃんと自分に受け継がれている♪


苑内はポケモンGOを楽しむ人で溢れていた。。。
この建物は昔と変わらないなあ。

Nさんは自分が高校に入学した時に分厚いアンデルセン童話集を送って下さった。
大学に入学した時には、般若心経と観音経。
今でも大切に持っている。
どころか葬儀などで経をよむために持参しているのは、この小さな経本だ。
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実家で充電

2016-08-19 00:35:34 | 丹下一の泡盛日記
火曜日は台風が通り過ぎていくので稽古を中止にした。
試したいことも沢山だったのだけど残念。
9月のACKidで花柳輔礼乃さんとのデュオ、12月9日のProject R vol.5、来年3月の「Hamlets/ハムレッツ」とほぼ同時にイメージがぐるぐるしている。
稽古で確認すればすっきりなんだけどなあ。

昨日は実家を訪ねて充電。
家族の時間はありがたいものだ。
いつものようにお土産に大量の新聞を持ち帰り、文化欄などをひたすら読み続ける。
世の中のことに疎い自分の情報源の一つ。
いつもは「新聞」はiPhoneで読んでいる。
同じ情報なのになんか紙を読むのと違う気がする。
新聞、本を読み続けることが台本への助走なのは変わらない。
月末までには、なんとか。。。。
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「R.U.R」で見た茅根利安さんの“毒”

2016-08-16 13:20:02 | 丹下一の泡盛日記
先日仙台でみた茅根利安さん出演の短距離男道ミサイル「R.U.R」(原作:カレル・チャペック 総合演出:澤野正樹)のことを考え続けている。
ロボットたちが人間に反旗を翻し最後の一人をのぞいて全ての人類が滅ぶ、という第2〜3幕を見ながら、こういったストーリーを踏まえてアシモフが提示した「ロボット工学三原則」を思い出していた。
というのも先だってアメリカの警察が容疑者をロボットを使って殺害した事件を思い起こしたからで。
中東で悪名高い無人機による攻撃も含め、「ロボット」たちは現在の戦闘に数多く使用され多くの人命を奪っている。
戦場だけでなく国内でも殺人のためにロボットを使い出したアメリカの行く先が恐ろしい。
そして、アメリカを追随し続ける日本の未来がそこにあるかと思うとぞっとする。
そんな現在にこの作品が上演されたことに大きな意味があると思う。
そして、この提言は仙台拠点の若い演劇人たちによって発せられた。
こういった提言が「東北」からなされてくる時、宮沢賢治やそれに繋がる石川裕人などを思い起こし、地下水脈のように流れ続ける「東北人」のDNAを感じる。
そのDNAを出演した茅根利安さんにも強く感じた。
1982年、東京池袋のスタジオ200での「東北」をテーマにしたシンポジウムで、パネリストの三浦雅士さん(青森出身)が「俺たち東北人は征服者の子孫。元はと言えば差別する側だった」と発言して東北出身の他のパネリストから怒号にも近い反発の声があがった現場にいた。
三浦さんの言わんとすることは理解できたし、異論を唱えた人の気持ちもわかる。
その光景は稲作が持ち込まれた弥生時代以降のこの島国の姿と言ってもいい。
東北は1200年前(平安時代)に軍事的に支配されるまで「日本」ではなかった。
軍事的に制圧したのは新羅出身の将軍。
そんな時代に、いくつもの民族が持ち込んだそれぞれの信仰を「神道」という器に一緒盛りにした。
それ以前の「信仰」も形を変え「神道」の一部として共存させた。
仏教という大波は受け入れつつも「共存」を目指した。
「共存」しつつも、常に中央に「同調」することが求められる。
中央の認可があるからこその「共存」。
その渦に比較的最近巻き込まれた「周辺」の国々の中に東北はいる。
そんな1200年の時間の奥底で、闇の毒が熟成されてきた。
その毒を、茅根さんの身体は、抱え込んでいる。
茅根さんが「自分の中に意地悪なところがある」と話してくれたことがある。
それを吐露してくれるところに、むしろ彼の中にある東北の健全なおおらかさを感じた。
今回の舞台では、ロボット会社のトップという役を演じる中で、日常ではあまり姿を現さないその「毒」が生き生きと居場所を見つけているようで、俳優・茅根利安は素晴らしい存在感を発揮していた。
そして、彼の中に共存する深い「存在」たちとどう向き合うか、が次回の作品に向けて自分に問われている。

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終戦記念日のお参りと稽古

2016-08-15 21:29:42 | 丹下一の泡盛日記
この頃は夜風が冷たい。
涼しいではなく、冷たい。
毎年思うのだけど、秋が忍び寄ってくる8月は寂しい。
目が覚めた時はうかつにも太平洋戦争が終わった日を忘れていた。
テレビをつけた瞬間に思い出す。
合掌。

夜の稽古を夕方にしてほしいと朝一番にメールが来た。
たまたまの車に乗せてもらって世田谷へ。
豪徳寺のあたりで下ろしてもらう。
この辺、初めて来た。
豪徳寺が彦根藩井伊家の菩提寺だと初めて知った。
23区内とは思えない静けさを蝉の大合唱がかえって引き立てているような。
ちょっとした小旅行気分を楽しんだ。

招き猫にはどんな縁があるのかは知らないが、これだけの量になるとかなりのインパクトがある。


この後は世田谷八幡にもお参り。
八幡さまだもの。
静かに手を合わせる。
それにしても厳島神社が併設されているなんて。と思いつつ花柳輔礼乃さんの稽古場へ。
9月24日(土)にキッド・アイラック・アートホールにご登場いただく。
ま、稽古というよりもチラシを渡してプランの説明。
アレンジした音源など聞いていただく。
コーヒーをいただきつつの会話が楽しい。
構成台本、はやく創らねば!
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なんか”ささくれだったところ”がある

2016-08-15 21:05:37 | 丹下一の泡盛日記

日曜日は久しぶりにプレイバッカーズの稽古。
産休中のひったん(長船博子)は欠席だけど他のメンバー全員が揃うのはこの頃ではなかなか難しい。
実は、これ2日連続のメンテナンス合宿。
自分はわがままを言って初日を休ませてもらった。
なので不在だったメンバーをきちんと合流させるところから始まる。
丁寧でいい時間が進行していく。
なのに、心の中にはなんだかささくれだったところがある。
それは別にプレイバッカーズのせいでもプレイバックのせいでもない。

そんな午前中を終えて、台湾からJC登場。
フライトの無料券が当たったので、遊びにきた、と!
彼はプレイバック人でもあるが演劇人でもある。
ちょうと自分に似た立場だけど、ワークショップの先生で食べていけるのがうらやましいぞ。
というか公立学校の授業に「演劇」がある国がうらやましいぞ。
コンタクトのワークをやってくれる。
いい汗をかいた。
その後ストーリーもショートフォームもご一緒して終了。
その後は上大岡のこじゃれた飲み屋へ。
ここは美味しいんだけど、酒も料理も出てくるまでに恐ろしいくらいの時間がかかるのが玉に傷。
気が短い自分には危険な店。

2時間で終了してしまう。
プレイバッカーズメンバーは多忙だからねえ。
「え、もう終わりなんだ。。。」という顔を一瞬見せて、そして「ありがと。じゃあね!」と笑ったJCに申し訳なくて。
帰宅してシャワー浴びてから呼び戻して我が家で飲んじまった♪
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久しぶりにホールでお仕事♪

2016-08-13 23:58:02 | 丹下一の泡盛日記
土曜日は久しぶりにホールのお仕事へ。
シャンソンの若手プロ歌手のコンサート。
うあああ、というくらいに複雑な仕組みが。
もちろん裏の事情。
表からはわからんだろう。
だもんでスタッフたちは結構緊張。
リハーサル終わった段階で結構ぐったり。

ついついこういうものに手が出る。
せっかく絞り始めているというのに(-_-;
舞台の方は、お仕事だからまともには聞けていない。
それでも「うた」に向かい合う若い人たちに好感を持った。
「歌謡曲」は消滅したらしい。
そして、J-Popは新「歌謡曲」だと思っている。
(だから「昭和歌謡」に向き合う楽団が面白い)
もっと「うた」に向かいたい人たちが、こんなふうにシャンソンの世界に流れて来るのかもしれない。
そして12月に上演するProject R vol.5の最初の場面が「降りて」来た。
こないだ仙台で2日間だけ稽古して、実は、ちょっと悩んでいた。
これですっきり♪
多くの演劇人が書いたり話したりしているように、最初の部分ができるともう半分はできたようなもんだもの(甘いか!?)
やっぱり「現場」はありがたいなあ。

明日はプレイバッカーズの稽古。
台湾のJCも来るから早く寝ようと思ってるのだけど。。。
軽く飲んで、と思っていたら今日のお弁当(サンドイッチ)の具材の残りがあった。
油揚焼いて載せてみたら、美味かった♪
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顔合わせと初本読み

2016-08-13 23:47:58 | 丹下一の泡盛日記
幸せな打ち上げの夜。
「もういいや」と終電を忘れた。
そんな24時頃、T夫さんの最寄り駅八丁堀のホームで時刻表調べたら、なんと横浜駅まで到達できる事が判明。
急遽、京葉線から東京駅へ。
以前、彼のおうちが工場だった頃バイトしていたこともあるのだけど、京葉線、なんて縁がなかった。
桜木町駅までたどりつきタクシーで帰る。
危険だ。
こんなルートを発見してしまうなんて。
桜木町駅からは歩いて帰ることもできるんだもの♪

シャワーを浴びて目覚めてコーヒーの後、ランチ。
そして、とある芝居の初顔合わせ+本読みへ。
役者だけのお話をいただくなんて、この頃は滅多にない。
ありがたくお受けしたのだけど、台詞の量が半端ない(-_-;
そして役者チームにはかつて自分が演出させていただいた役者が二人いる。
「ここに丹下さんがいるなんて、不思議だ!」を連発。
自分も縁は不思議なものだと、思う。
大きなお題をいただいた。
これから時間をかけて向かい合っていくことになる。
ああ、恐いけど、ものすごく楽しみだ!
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東京大衆歌謡楽団「真夏の銀座公演!」無事終了

2016-08-12 11:52:21 | 丹下一の泡盛日記

祝日の木曜日は東京大衆歌謡楽団の銀座公演。
ここ3年間シャンソンのコンサートについてきたおかげで自分にとって慣れた現場の続き。
その分以前よりも余裕を持って全体に目を配ることができる。
昼夜の2回公演ともスタートと同時に会場が熱気に包まれる。
一緒に歌う人、かけ声をかける人。
「昭和歌謡」同時代の年配の方が中心だけど若い顔もちらほらと。
「この時を待っていた」というエネルギーで溢れている。
そしてMC+ハモニカも兼ねる青空たのし師匠のハモニカ漫談も楽しかった。
師匠、85歳とは思えないエネルギー。
椅子を勧めたら「本番中は座らないと決めている」と。
衣装のズボンにしわが寄ったらかっこわるいから、と。
客席は2回とも満席。
幸せに修了。
ばらし終わって八丁堀のT夫さんちへ。
ビールと簡単なつまみで乾杯。
打ち上げが盛り上がらないわけがない。
楽団メンバーも追って到着。
飲みつつも、ちょっと気になって聞くと、やっぱり「空腹だ」という。
台所に向かい冷蔵庫を勝手に開けて、女性スタッフに助けられながらがしがしとご飯つくったのだった。


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身体の内側からことばがわいてくる

2016-08-10 22:56:19 | 丹下一の泡盛日記
明日は銀座のコンサートの本番。
午前中、それなりにメールが飛び交う。
こういう状態、やっぱりいいなあ。
昨夜の稽古、内容よりも自分が声を出して身体を動かしたことが大きかった。
仙台で見た「R.U.R」について、また考え出している。
そして9月のパフォーマンスに向けてゆっくりと焦点が合いはじめている。

冷たいスパゲティ、初めてつくった。
量が多すぎだ。
夜は、久しぶりのズンバへ。
(相変わらずタダ券もらって出かけている♪)
いつもとは違う先生だったけど、切れがよくてエネルギー高い。
がっちり汗をかいた後、プールで泳ぐ。
いつもよりも身体が動く。
お酒抜いたからかな♪
その後もことばが身体の内側から沸いてくる。
日曜日には台湾のJCがプレイバッカーズのリハーサルに参加してくれる。
クリエイティブな週末へのカウントダウンが始まっている。
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