無事帰宅

朝、とんちゃん運転の車で熊野市駅まで移動。
柿澤亜友美さんはバスで名古屋へ。
自分とあかるちゃんは大阪へ。
ぽんちゃん（水木菜花）は、少し後の特急で名古屋経由で東京へ。
いったん散開して来週再び集合なのだ。

松阪までは鈍行で移動する。
無理して急ぐ必要は無い。当然、いつの間にかうつらうつら。
松阪駅、すっかりなじみのある空間になっている。
アンデルセンでパンとサラダを買ったけど、立ち食いうどんもしっかり食べるのであった。
昨年の秋は、ここで毎週火曜日の夕方にうどんを食べて酒を飲んでから名古屋に向かっていた。
今シーズンは寄ることが無かったので、ちょうどよかった。
考えてみれば、先週斎宮小学校の今期を終了して以来帰宅していないので、ここで「締め」にした，とも言える。酒は無いけど♪

実は朝もぽんちゃんに軽くケアしてもらった。
３日連続でやってもらったことになる。
トイレの鏡で驚いた。
顔つきが変わっている。すっきりしているのだ。
そのおかげだろうか。堪え難い睡魔に襲われて、大阪行きの急行の２時間ほとんどを眠りこけて過ごす。
あかるちゃんに起こされたら鶴橋だった。

大阪に来た目的は船場。
本番に使う布を仕入れ、衣裳を見て歩く。
衣裳を考えるのはどうも苦手。
組み合わせのイメージが鈍い。
というか演出のイメージがまだごちゃごちゃと絡み合っていてはっきりしないからいけないのだけど。

買い物は無事終了。
大阪は自分にとって香港やソウルよりも遠い感じがする町。
物見遊山的にブラブラ歩き、エスニック屋さんで服なんか買ってしまった。
お好み焼きを食べようとしていたらいつの間にか「釜山家庭料理」で海鮮チジミでマッコルリ♪
曽根崎新地は数少ない土地カンのあるところなのだ。

８時近くにあかるちゃんと別れて新大阪に。
新幹線に飛び乗って、２４時前には８日ぶりに井土ケ谷の自室に。
速いねえ新幹線は。
そして明日から３日間は「新幹線のスピード」で走り回ることになるだろう。

稽古が深まると

昨日、ぽんちゃんこと水木菜花が到着。
場が（色んな意味で）一気に盛り上がる♪
早いなあ、彼女は。
稽古は順調に進み場面も出来上がっていく。


そして当初から予想されていたことなのだけど、ちょっと現代劇になりすぎかも、と。
波田須で舞台を創ることと自分が向かい合っているものとの「距離」が調整できていない。
この美しい空間でいのちを言祝ぐべし。と思いつつも、東北のあの波動が「忘れないで」と叫んでいる。
さてさてどうするかなあ。。。

昨夜、ぽんちゃんがケアしてくれた。
飛び上がったり身をよじるほどの痛みがあったが、終わるととても楽になり昼近くまでしっかり眠った。
久しぶりに長い夢を見た。
夢で知り合いが登場することは滅多に無いのだけど、昨夜の夢にははっきりとある人が出て来て、その人とはあまり関係のない「プレイバッカーズ」ということばも出て来た。
そして生き物のようにうねる青い波。色がついている夢も久しぶりだ。
夢に登場するのは全て「自分」だと言う人もいるので、目覚めながらもうつらうつらと考えていた。
もっともっと眠っていたかったが、まあ、そうもいかないので起き上がりコーヒーを頂く。

で、あかるちゃん、ぽんちゃんに柿澤亜友美さん加えて花の窟にお参りに。
良いときもそうでないときも、ここに来る。
やはりイザナミに縁があるのだろうか。

天女座に戻り午後の予定を白紙に戻し、ちょっとごろごろ。
しつつ、台本を書き直すプランを練っている。

続々と到着するメンバーたち

天女座のとんちゃんは料理人でもある。
一日の始まりに天女座のカフェから熊野灘を眺めつつ、彼が用意してくれる朝食をみんなで食べて過ごす時間は何ともいえずに幸せだ。

その後、ランチを挟んでひたすらPCの前に。残りの台本を仕上げるために過ごす。
午後４時近くなって一段落。小休止。
いつの間にかうとうとしていたら紫帆さんの声。
あやちゃん（石田彩夏）到着♪
ワンポイントでちょこちょこと出演してくれていたが、今回はそんなもんじゃすまされません。
自分が東京のことばで書いた台詞をメールで送り、来る途中の電車の中でばりばりの京都弁に直して来てくれた。
それも直訳ではなくちゃんと考え抜いてある。
さすがだなあ。こういう対応能力が好き♪

夕方、車でぺこちゃんとあかるちゃんが到着。
いよいよ稽古場が立ち上がった。
例によって鬼ごっこやゲームで笑った後、本読み。
いい感じだ。
なのですぐに立ち稽古。


ただ、この日は役者のフォーメーションで半分も稽古できず、出演者たちは細切れの立ち稽古で何がなんだかわからないこともあったろう。
大丈夫、自分の中ではしっかりと手応えをつかんでいるから。
そして、さっさと台詞を書き換え、配役の入れ替えも。

夜は宴会モードに。
いよいよ序破急の「破」がはじまった。


今日も快晴。
買い物に出た後、先日急に亡くなったにゃんこのななちゃんの墓にもうで、そしてKさんの墓に参る。
今日は団体さんの来客で劇場が午後使えず、４人でオフィス（今は自分の部屋に）でテーブル稽古。
と、柿澤亜友美さんが到着。
なんと波田須駅から道標たよりに自力で到着。さすがだ。
楽しくなって来たぞ♪

Kさんのこと

天女座の前の通りはバス通り。なんだけど時刻表はこんなので、滅多にバスを見ない。


午後、今年の夏に旅立ってしまった地元の長老Kさんのお宅へ。
Kさんは、２００２年に天女座ではじめてつくった舞台「じょふくさん」に出演してくださった。
２年続けて「じょふくさん」の後、２００４年「天女神楽」立ち上げの年、７ヶ月、月一回のワークショップを積み重ね、短いシーンをコンサートの中などで上演しながら秋の本番まで持っていったその「すべて」に参加して下さった。
体調を悪くして出演を見合わせるようになってからも、自分が天女座にいると聞くと訪ねてくれて一緒に酒を飲んだ。
奥様のMちゃんもその後「天女神楽」に出演してくれた。

仏壇にお参りした後、Mちゃん（年はずっと上、のはずだが「ちゃんづけ」で呼ばせていただいている）と２時間近く話す。
涙をみせながら様々なことを話してくれる。
突然のことだったので彼女にはまだまだ時間が必要なのだろう。
最後には二人で笑いあい、「また来ます」と辞した。
今年は大切な人の訃報が続くので時折たまらない気持ちになる。
もちろん、自分たちがいつものように楽しく稽古に明け暮れることが一番の供養になるはず、と信じている。

坂道を登ってゆくと稲刈りを終えた棚田の向こうに海が見える。
１０年前にKさんの案内であの道を一緒に下った３匹のわんこたちももう今はいない、などと想いをめぐらせながら、ぶらぶらと歩いて戻る。気がつけばこの小さな集落でも、あちらこちらに思い出がたくさん、だなあ。

天女座に戻るとMちゃんちの隣の桐村さんご夫妻が。
桐村さんは、元は東京の朝日新聞社で編集副主幹。そしてなんと波田須に移住して来たのだ。
昨年の「天女神楽　その８」を観ていただき、今年のチラシに文章を寄せて下さった。
吉備津の釜なり神事の話が出る。
不思議だなあ。こないだテレビで観たばかりだ。
呼ぶんだろうかねえ。

夜、薪ストーブに火を入れる。


晩ご飯はおでん。今年初おでんだ！

後ろ髪ひかれつつ、天女座に移動♪

昨日朝、窓から太陽の光が差し込んでくる。


国際交流センターでのワークショップは「たま体操」から♪
後半にパフォーマンス。
くみちゃんと２人体制は久しぶり。
以前はよくこの２人でやったもんだ。なので「久しぶり」だけど呼吸はぴったり♪
そして、このところほぼ連日のプレイバックなので、即座に深いところに入れる。
途中からは参加者も舞台に上がってもらい一緒に。
たくさん拍手していただいて幸せに終了。
大阪のみいしゃが手伝いに来てくれた。
プレイバックのスクールの同級生。大阪の自前のスタジオ拠点に八面六臂の活躍。見習わなければならない。

昨夜，真っ暗で何も見えなかった（というか見ている余裕も無く会場に向かっていた）駅の目の前には海が広がっていた。


そして、みんなそれぞれの方向に散っていった。
一人で難波に出て、ちょっと心が迷う。
大阪には会いたい人たちが何人もいる。先日の葬儀でお会いした懐かしい人たちも。
だが微妙に時間が足りない。
３日続けてPTのパフォーマンスなので、終了後の自分の状態が読めず、アポは取っていない。
後ろ髪惹かれつつも、大好きな町・鶴橋へ。
せめて、と、春先にお参りした比売許曽神社へ向かう。


「古事記」にも新羅にも関係する社にささっと参拝して、駅裏の路地をちょこっと散策。
で、こんなものやあんなものまで仕入れて、近鉄特急に乗り熊野に向かう。


松阪駅で乗り換え。
なんかもうすっかりなじみの駅だ。
９時前に天女座到着。
とんちゃんがおいしい晩ご飯を用意して待っていてくれた。
新しく仕入れたギターの演奏や歌も飛び出して、神楽の稽古を前に楽しい前夜祭となった♪
いくつか新聞や雑誌でご紹介いただきました。

斎宮小学校無事終了。夕陽に見送られて大阪入り。

４週連続の小学校での授業も最終日となった。
実はこの学校の３クラスはそれぞれにかなりの違いがある。同じ５年生なのに不思議。
そして、古から続く歴史のある町は様々なことが奥底に隠されていたりする。
もちろん空が広がる自然、農地の中の風景で育った子どもたちは都会の学校とは違ってのびのび、真っすぐの部分もたくさん。
自分もこういう町で育ったらどんなだったろうと思ってしまう。
「大人の人」って誰？　という問いかけに学校の先生やお父さんお母さん、それに加えておじいちゃんおばあちゃん、と応えてくれる。同居、またはすぐ近くに住んでいての密な交流がうかがえる。

授業はいつも通り、今では「たまちゃん体操」と呼ばれている自分のストレッチから。
ゴールはいつも「じーひゃん」と名づけている体操。韓国の演劇の授業で使われているもので、友人のじーひゃんに習った。
今日はいつもと違いプレイバッカーズのみでパフォーマンス。
テラー席で泣きながら話す子も。だが彼女の１０歳（小学校４年）の時の対応が素晴らしいもので驚き、そして感動。
どうしたらこんな風に育つことができるのだろう。
自分など未だにこんな対応はとれない未熟者だ。

ランチ休憩、「びりびりの森」と呼ぶ斎王宮跡地へ散歩。
どうしてもこの再現された建物群に惹かれてしまう。



１０分の１模型なんだけど。。。

午後もきっちり終えて控え室に。戻った途端に全員ぐったり。
その中でてきぱきと事務仕事を始めるかよさん（宗像佳代）、本当にこの人はすごい。
えりちゃん（高橋江利子）やあきちゃん（小森亜紀）も修正が発生してしまったペーパーワーク。
すごいチームだよなあ。
斎宮駅まで歩く時間は下校の時間と重なるので子どもたちにたくさん声をかけられる。
すてきなクールダウンの時間を経て、ホームで幸せ感に包まれるわたしたち。


中川で横浜に戻る２人と別れて３人は大阪へ。



こういう瞬間にみる夕陽はあまりに美しい。はちゃめちゃな人生に一瞬の肯定感をもたらしてくれる。
半分眠りこけつつも紀伊半島を東から西の大阪南港まで横断。
国際交流センターに到着してりかちゃん（川嶋理果）と合流したのは７時過ぎ。
で、こうなった♪


今は朝８時。
これから先日の代々木オリンピックセンターの後半戦。
先のは東日本、これから西日本エリアパートで９０名を対象にワークショップ＋パフォーマンス。
スクールの同級生が来てくれるそうな。日久しぶりの再会が楽しみ！

初日無事終了。幸せな会食♪

昨日、斎宮小学校４週目（最終週）の初日を無事終了。
アンケートに似顔絵描いてくれた。


なぜか子どもたちに「たまちゃん」と呼ばれる。
「明日も来るんやろ？」「おう、来るよ」「待っとるで！」「明日ね！」
なんて会話をしている時、この上ない幸せを感じる。

夜は、企画の元締め、１０数年のおつきあいのSちゃん先生と「会食」♪
プレイバッカーズメンバーは、みんなSちゃん大好き。
というか、こういう教育者がいることが本当にありがたい、と思える人だ。
このあきちゃん（小森亜紀）の幸せそうな顔♪


美味しいお店もたくさん知っていてはしご酒♪



こんな面白い食べ物も。
小さなお好み焼き。
とても美味しかった。食べるとわかるが、これは簡単にはまねできないな。
またここに来るしかないな♪

今朝は、早起き。シャワーを浴びて目を覚ましスカイプ会議。
終わって朝ご飯に行こうとしたら佳代さん（宗像佳代）の部屋からも英語が漏れ聞こえてくる。
彼女も海外とスカイプ会議の真っ最中。
パソコン開くと隣の部屋のえりちゃんからのメールがまわってるし、みんな仕事してるねえ。
シーズン真っ盛りだもの。
では、最終日に行ってきます！

斎宮小学校、４週目(最終）

昨夜、というかさっきまで（？）台本修正。
２時間しかないのに寝付けない。
困ったもんだ。
それでも９０分は眠ったか。
で、目ざましより先に目覚める。

フェイスブックを見るのが楽しみ。
特に離れて暮らすにいる友人たちのを見るのは嬉しい。
自分は原則として一度はお会いした人を「お友だち」にさせていただいている。
それでも３００人を超えている。
フェイスブックを本格化にやりだして３年くらいだが、３００人もの人たちに出会っているかと思うと不思議な感慨がある。
最初は海外の友人たちとの交流に使うだけだったが、この１年で急激に日本人が増えた。

台本モードを切り替えて、これから斎宮小学校へ移動。
今夜は大好きな人と飲み会の予定♪

旅の前日

平和な日曜日の朝、ぐずぐずしてたらメール着信音で起こされた。
コーヒー入れてのそのそと家事をこなしていく。
お昼に中華粥。


干した貝柱と干しエビ、生姜、ネギ、ザーサイにクコの実とカブ。
どうしても豆板醤が欲しくなる。
この頃、普通の（高級じゃない）ご飯屋さんがなさすぎる。
そしてその辺のランチよりも自分でつくった方が安くて、そして悪いが自分にははるかに旨い。
ただ一人分なので毎日同じようなメニューが続いてしまうのが残念。

午後、隣の駅まで早歩きで歩く。いい散歩。
駅前の床屋で髪を切る。
顔がますます長くなったようだ。
写真でしか知らない祖父に似て来たかもしれない。（顔の長い人だった）
歩くと様々妄想が湧いてくるのがいい。

シャワーで髪を洗い、出て来て湯を沸かすうちに手が自然に肴を造り出す♪
明日からまた旅なので食材を整理しておかねばならない。
で、こうなった。


予定が一つペンディングのまま旅に出るのがちとやっかいだ。
もしかすると一度戻るかもしれない。
さて、どうなるか。。。

プレイバッカーズ、久しぶりの全員集合

今朝は早めに目が覚めたのだけど洗濯したりお弁当つくったりしていたら、出かける時間に。
電車を待っている間に頭の中を紫帆さんの曲がぐるぐる廻り始めてしまった。
間の悪いことよ。
１０分後にはプレイバッカーズの稽古場にいたのだもの。。。

プレイバッカーズのメンバー１０人全員が集まるのは久しぶり。
この間にそれぞれがそれぞれのチームであちらこちらと活躍していた。
一人一人が山のようなストーリーを抱えての再会。

イタリア帰りのメンバーもいたりして、お土産のお菓子がたくさん。


稽古で様々な形でシェアしたストーリーは、この領域に到達したものにしか出会えないものばかりだった。
自分は１８歳、大学１年生の秋にアングラ劇団に参加してしまったので、以後、いわゆる学生生活の楽しみはほとんど体験していない。（まあ、酒を浴びるほど飲むコンパは高校時代に体験してるのだけど。。。）
女性と一緒のコンパなんて入学した時に一度だけだし、関東にいるのに山中湖に行ったことが一度もない、と言ったら驚かれたことがある。
プレイバッカーズのメンバーたちは大げさに言うとそんな風な「堅気」の生活と引き換えにこの作業に従事している。
ネット上では毎日ものすごい量の報告／連絡／相談メールが飛び交う。
全員がそれらに対応するのは基本。その上で事務局担当者たちは膨大な事務作業をこなしている。
ネット対応が劇団員の参加条件の一つでもあり、ほとんどのメンバーがノートパソコンやiPhoneなどで刻一刻に対応している。
ネットが無ければ昔のように稽古場か事務所を借りて、毎日集まって作業しなければならないだろう。
ネット様々だ。
まずこの段階で「無理」だった人たちがたくさんいた。

そして、その上で資料を読み勉強して様々な現場でストーリーに向かい合う。
だからこそ到達しているこの「領域」。
もしかすると、この１０人にしか見えていないものがたくさんあるのかもしれない。

さげちゃん（捧箸一男）が自宅の庭の柿を持って来てくれた。


稽古は無事終了。
帰宅してちょっと熱燗。
さて明日は台本仕上げます。