泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

いい一日だった

2024-03-03 00:00:05 | 丹下一の泡盛日記

風と雨が激しかった翌朝は大気が掃除されているのがよくわかる。
丹沢の山ひだが見えるのが嬉しい。
中高生の時に、あの山並みを左から右まで何度か歩いている。
大事な思い出。
お弁当持って劇場のお仕事へ。
いわゆる「お素人」の舞台のお手伝いをしていると、自分の心が慢心してしまうことがある。
自分が慣れ親しんだ現場だし、管理する立場でもあるからで。
超えてはいけない一線を守らないと、大事に至ることもある。
実際に舞台上で目眩を起こして倒れそうになった出演者を
自分ともう一人が両袖から同時に飛び出して支えて、体を床につけなかったことがある。
もちろん常に謙虚に冷静に、と心得て「あるまじき対応をとったことはない」と信じているのだけど。
心の中で、舌打ち状態なことも、実はある。
そして、その瞬間に学びがある。
自分だってよくわからずにウロウロするなんてことはしょっちゅう。
にこやかに対応してくださる店員さんから「困ったおっさんだ」と思われているに違いないことも日常で。
ましてや稽古場でだって。
古典の舞台の人たちとスタッフとして接していると、頭が下がることがたくさんある。
雪がぱらつく中を帰宅しながら、いい一日だった、と思う。

帰宅して「何かを作りたい」気分に火がついて。
風呂から上がった限られて時間に、明日のお弁当2食分の仕込み終了。
冷蔵庫にはムニエルにした鮭のためのソースが入っている。
サーモンのサンドイッチとじゃがいもとケールの炒め物。
もちろんご飯も仕掛けてあるし、別鍋には油揚げとゆで卵が醤油味に浸されている。
帰ったらお湯飲んで寝ようと思っていたのに、
なぜ熱燗で身体を温めながら台所に立ち、
白ワイン飲みながらパソに向かっているんだろう。。。。
コメント
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