泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

Hamlets ver.2.0稽古快調♪

2016-02-16 15:55:57 | 丹下一の泡盛日記
月曜日は都内の花柳輔礼乃さんの稽古場へ。
金曜日にヒグマ春夫さんのビデオインスタレーションでパフォーマンスする。
全体は、もちろんヒグマさんの世界だけど、自分たちのパフォーマンスにもタイトルをつけることにしている。
映像を観る前にきちんと「時間」を作り上げて、本番でぶつけてみるのだ。
というと乱暴かもしれないが、一応映像の中でどう立つかの計算はしている。
もちろん数学以前、算数が苦手なレベルなのだけど。
今回のタイトルは「Hamlets ver.2.0」。
花柳さんに「これ今日の台本です」と渡す。
「え、また!?」。
「毎日台本変わるって言ったでしょ♪」
彼女にとって新鮮な体験のようだけど、もちろんなんの問題もなく稽古は進む。
長いキャリアで創りあげられた花柳輔礼乃というパフォーマーの身体が素敵。
いわゆる「練習」は皆無。
イメージを詰め、間合いを計っていく「稽古」ばかり。
幸せだなあ。
花柳さん「最初から何が何だかわけわかんないからねえ」と言い放ちつつ、こちらの指示通りにきちんとやって下さる。
そりゃあそうだ。
「ことば」に当て振りするのが基本の日本舞踊の真逆を行こうとしてるんだもの。
そして、彼女の稽古場に「立つ」ことの厳しさを前にするとこちらも自然に気合いが入る。

稽古には(この稽古場では自分以外は全員「”お”稽古」と言うんだけど)必ず弟子の女性が(時には複数名)付いていて、合間などにささっとコーヒー(輔礼乃さんはコーヒー大好き)などを入れて下さる。また稽古のお手伝いも。
「葉衣」にも出演している弟子の女優は、昨年の上田貘さんとご一緒したパフォーマンスも観に来てくれている。
「知らない世界だったので興味深いです」。
日本舞踊の稽古場にブルートゥースで繋いだスピーカやiPhone、譜面台なんかが置かれている風景もまずないだろう♪
3月には茅根利安さんとデュオでver.3.0をキッドで上演する。
昨夜、チラシを入稿した。
ハムレッツの季節が始まっている。
コメント
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