泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

30年後の「桜の森の満開の下」

2014-06-27 01:06:04 | 丹下一の泡盛日記
今夜は、駒場アゴラ劇場に千賀ゆう子企画の「桜の森の満開の下」を見に行く。
故岸田理生さんを祈念してのリオフェス。
千賀さんとは1979年の夏に薄井幸雄さんのプロデュース、渡辺守章さん演出の舞台で出会った。
1983年10月に迦樓羅舎の最初の公演としてこの「桜の森の満開の下」を中野で上演した。
理生さんにも何の謝礼もできないひどい制作者だったわし。。。
もちろん千賀さんのギャラもなかった。
ただし、赤字はすべて自分が背負った。
その年の12月にも都内で上演し、翌1984年には仙台で公演した。
この時から演出が笠井賢一さんになり、楽師で橘政愛さんが参加。
山伏神楽が大好きな自分にとって東北は特別で、どうしてもやってみたかった。
もちろん大赤字で楽師の橘さんにも大変なご迷惑をかけた。
そして、演出の笠井さんも含めてみんな若かった。
その後、ありがたいことにあちらこちらで上演する機会に恵まれた。
1999年には、迦樓羅舎の公演としてポーランドとルーマニアにもでかけた。
2000年のストライプハウス美術館での公演を最後に自分はチームから離れた。
そして、1984年の仙台公演から30年が経った。
客席には懐かしい顔がたくさん。
会えてよかった。
自分がやった役を旧知の渡部ギュウさんが演じている。
マイナスワンで舞台を見ることができるなんて不思議な体験。
あまりに冷静に見てしまう自分がちょっと面白かった。
ギュウにはただただ感謝だなあ。
コメント
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