泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

これがうやむやになったら本当に情けない!

2014-06-20 09:29:11 | 丹下一の泡盛日記
20世紀末に、熊本県議長が女性議員の胸を揉んだ事件があった。
抗議する女性議員に対して「おなごにはこんくらいしとくのがよか」とほざいたとか。
どこかの男が(いるのかどうかしらないが)自分の妻や娘、または息子に同じことをしても、鷹揚にかまえて同じことを言う人なのだろう。
これはセクハラなんてカタカナ語で誤摩化している場合ではなく、りっぱな婦女暴行だと思うのだけど彼が逮捕されたという話は聞かなかった。
これが当時の日本の実態。

21世紀も14年が経った、しかも首都の議会の場で女性議員に対し同じレベルの野次が飛ぶとは。
(触るのと言葉だけは違う、とは思わない。議員は言葉の力を信じているのが基本/タテマエだ。もちろん自民党の議員は「金目」を信じているんだろうけど)
情けなくて話にならない。
そういう情けないおっさんが未だにいることはわかっている。
そして議員をやってる中にいることも。
もっと情けないのは、自民党がそれをうやむやにしようとしていること。
誰の発言かはわかっているはず。
声紋でチェックしようとする動きがあるらしいが、その前に自分で名乗り出る勇気もないだろう。
党内できちんと対応する気もない。
「金目」(これってどういう意味なんだかわからない。国の大臣がまともに日本語を使えない。実に悲しい)で世間を縛っておけば大丈夫と思っている。
国民もなめられたもんだ。
その場にいた都知事はにやにやしながら見ていたそうな。
「女性の社会進出をサポートする」という発言と、女性が公の現場で言葉の暴力を振るわれているのをにやにやしながら見ていることが彼の中で同居している。
しかもその女性は少なくない有権者を背景に立っていた。
精神的に分裂しているとしか思えない。
でなければ、有権者をなめきったただの嘘つきか。
これがうやむやになったり、ましてや引き延ばされるようなことがあったら、本当に情けない。
コメント
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