泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

「大本営発表」のはじまりか?

2014-06-25 23:11:41 | 丹下一の泡盛日記

帰宅途中にスーパーに寄ったら、売れ残ったマイワシ3匹を150円で叩き売り。
特に必要なかったのだけど、昨日秀さんに教わったイワシの刺身を試したくて購入。
もちろん刺身では無理な鮮度なので叩きにした。
2匹が叩きで1匹がつみれになったのだけど、なんと火を通したつみれよりも叩きの方が旨かった。
これからは生きのいいイワシ見たら即買いしそうでヤバい♪

秀さんからはアイヌの話をたくさん聞いた。
神話や民話、そして松前藩、江戸幕府、そして明治政府による侵略の歴史。
そして、「旧土人保護法」というふざけた名前の法律の話も。
同化政策は功を奏していて、江戸時代の末には「アイヌをやめて」倭人風の名前を名乗るものが出て来たのだという。

日本は様々なルーツを持つ人々が共存すべき多民族国家であると思っている。
徐福の一族や百済、新羅、そして高句麗からの移民がこの国の元をつくった。
加えて北海道や北方四島、国後のアイヌ、琉球王国の人々。
だからもちろん、複数の言語を有する国であることも認識している。
ユネスコによると世界には現在約8000の言語があり、その半数は消滅の危機にあるのだという。
その地図には「極めて深刻」としてアイヌ語があり、その他に消滅の危機にある日本の言語として八丈語、奄美語、国頭語、沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語の計8言語があげられ、現在の日本では通常「方言」として扱われているこれらのことばも、国際的な標準から見て「独立した言語」として表記されている。
戦前の日本政府はアイヌの「同化」があまりにも成功したので朝鮮半島や台湾でもそのまま通用すると思ったのだろうか。

大分以前の話だが、ある白人が帰化しようとして役所に行った。
西欧の名前を漢字表記にして提出したら窓口で拒否。
担当の役人が「この名前は日本人と思われないから」と言ったそうな。
これには二つの疑問がある。
自分がアメリカ合衆国で国籍を取得しようとするときには多分、自分の名前を英語表記するだけですむ。
もちろん英語で表記された名前には違和感がある。
(自分の名前は漢字表記が基本だと思っている)
欧州風の名前に改名することはないだろう。
そして、「何が日本風であるか」を窓口の担当者個人の判断で決めらることに抵抗がある。
彼個人が「日本政府」なのか? そうなのだろう。
以前、自分の身内の「きょうこ」ちゃんがパスポートの英語表記を「KYOHKO」とHを入れるように指導されたことがあった。
中学生だったきょうこちゃんは、泣きながら抗議したけど「認められない」と言われたそうだ。
担当者を捜し出そうかと思った、まじで(怒)
全国の「きょうこ」さん、H入れないと思いっきり説教されますよ、神奈川県横浜市では!
もちろん「違反だ」と口頭で強く指導(命令)されます。
(何の違反なんだ!?)
そして、彼の担当以外はもちろんKYOKOで問題ないのだった。
他の担当者への「指導」が行き渡ってないのだろうな、この国は。
(詳細は省くが、おかげで自分は何万円も払うことになった。金返せ~~~!)

自分なんか「一(いち)」と書いて「まこと」と読みます、といつも説明している。
外見があきらかに「日本人」ではなかったり、国籍が日本以外だったら、
この担当者には「そんな読み方は日本語にはありません」と説教されるに違いない。
この担当者の男や、帰化しようとする人の名前が日本的かどうかを判断している人は、
今の子どもたちの名前をチェックしてみてほしい。
そして、誇りを持って「日本人の名前ではないので拒否」していただきたい。

話は飛ぶが、Wカップが始まる前に「一番勝てる可能性がある」と報道されていたギリシャが初戦リーグを突破している。
日本は結局一勝もできなかった。
随分と話が違うじゃねーか!?
これってまさか「大本営発表」の始まりじゃないだろうなあ。。。。







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2冊目の「ノスタルギガンテス」

2014-06-25 17:02:03 | 丹下一の泡盛日記

朝ご飯。
大工仕事のおかげで身体が心地よく疲れている。
なんだかんだと動かし続けることにならしていかないといかん。


寮美千子さんの「ノスタルギガンテス」が届いた。
2冊目。
昨年の10月にヒグマ春夫さんのインスタレーションとのコラボ企画でソロパフォーマンスをやり、今年の1月に「ハムレット」の台詞と組み合わせてやってみた。
今秋、10月にキッド・アイラック・アートホールでProjectR のvol.3として上演する。
その他にも奈良での「少年少女」でも使ったりして過去の書き込みがたくさん。
コピーなんかも挟んであって、ほとんど小道具と化した初代はお休みいただくことにした。
今回は、ゲストを3人お招きする。
初めてご一緒する女優と20年ぶりに共演させていただくあのお方♪
ミュージシャンは交渉中なんだけど、ご多忙な方をぜひと思っている。
可能性は10%くらいなんだけど、とにかく手紙を出してみた。
固まったら早速にお知らせ致します。

今夜は、そのヒグマさんのビデオインスタレーションとパフォーマンスのコラボレーションに出かける。
週末まで連日誰かの舞台に立ち会う日々が続く。
来週は、プレイバッカーズのメンバーと久しぶりの東北へ。
部屋も鞄の中も本だらけ。
ああ、どうして読むのにこんなに時間がかかるようになっちまったのか。。。。
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