泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

テレビでポーランド見ながら、ポーランドとチャット

2013-01-15 23:53:26 | 丹下一の泡盛日記
先日の寒中水浴の直会。
会場を辰夫さんのお家に移して大分お酒も入った頃。
室内がとても込み合っていた。
60歳をとうに過ぎた、小学校の同級生の会話。
「おい、*ちゃん座るとこねえんなら、おれの膝に座りな」
「やめとくよ。できちゃうといけねえ」
こんなおっさん同士の会話が、小気味良い。落語の江戸の長屋のノリそのもので実に楽しい。

夜の予定がリスケになり、ちょっと残念。
で、テレビを見ていたら、観光番組でワルシャワが取り上げられていた。
観光名所を中心にしているので、カメラが映し出すところは知ってるところばかり。
めちゃくちゃ懐かしい気持ちになる。
どこをどう歩いているのか、手に取るようにわかる。
この通りを真っすぐ行くと、すぐその先に美味しいアイスクリーム(ポーランドでは冬でもよく食べる)屋があるんだよな、と思った瞬間「ここは乳製品のお店で」と紹介されている。
まだあったんだ♪
みんなどうしているかなあ、ズザンナに会いたいなあ。
あの森の中の家はどうなっただろう。
紹介されていた高級ホテルブリストルにはもちろん泊まったことは無いが、カフェでポーランドを代表する女優に会ったことは良い思い出だ。
彼女にはその前に何度か会っていて、「来たよ!」と電話したらブリストルを指定された。
(個人の直通番号を教えてもらっていたのだ♪)
自分が入っていくと一番奥の席で待っていた彼女が立ち上がりハグしてキスしてくれた。
それを周囲の全ての人々が唖然としてみつめていたのを思いだす。
「なぜ彼女が東洋人の若者と親しげに? あいつ何者だ!?」と全員の顔に書いてあった:)
まだ市内で日本人に会うことなど考えられなかった時代の話だ。

と、その時、フェイスブックで香港のアートパフォーマーCMが「今クラクフ(ポーランドの「京都」)なんだけど、誰かいい劇場知らない?」と。
そういえば彼女は今ポーランドだった、と思い出し,色々と書き込んだ。
その過程で10年ぶりにPの消息もわかった。
15年前からつき合っていたEと結婚していた!
フェイスブックってすごい。ネットって便利だ。
そしてファクスと電話だけの時代の奮闘が懐かしい。
で、ついにクラクフのASにメールを出した。
これは諸事情により10年以上控えていたことなのだ。
12年ぶりだ。覚えているかな僕のこと。
CMから「色々とありがとう。私もこの国大好き。雪のポーランドから」と来た。
次に行けるのはいつになるのかな。
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「ラジオスターレストラン――千億の星の記憶」

2013-01-15 13:34:20 | 丹下一の泡盛日記
寮美千子さんの「ラジオスターレストランーー千億の星の記憶」読了。


昨年8月のオペラの原作本をオペラの上演を踏まえての改訂版。
寮さんにプレゼントしていただいたのだが、さすがに上演直後は手にはとっても読めなかった。
もちろん原作は何度も読み返している。
「自分が一番の読者である」と豪語できなければ演出なんてできないもんね。
なので今回の本、remixとでも言えばいいのか、色々な面からも面白く読み終えることができた。
もちろん全体を通して大好きな作品なんだけど、物語の始まりの部分が大好きで、金沢でちょっとした朗読をさせてもらった時にもこの最初のシーンを中心にしてしまったくらい。
一つひとつのことばがぐいぐいと自分の中に入り込んで来て、気がつくともうそこには満天の星空を見上げながら涙を流している自分がいる。
今回も読みながら最後の部分で「うかつにも」涙が。。。
よく寮さんご本人にもお伝えしているのだけど「また、寮美千子に泣かされたあ!」。
そして最初の部分、あまりに場面が美しいので、全体の大きなドラマではなく、ここだけで何かできないかなあとさえ思う。
今度、寮さんにお願いしてみようっと♪
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