泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

K.FAUST

2013-01-30 20:02:41 | 丹下一の泡盛日記
昨夜は仕事が捗らず、脳がちりちりいってるような気がした。
1時半頃に取りまとめて、まあ、終了。
ワインをコップに半分だけすすり布団に入ったら、妙な夢を見た。
「スコットランド」にプレイバッカーズのメンバーといて、自分以外はノルウェーに移動という。
どうもそこはスコットランドではなく地続きのスウェーデンらしい。
急いで駅に行って空港行きの電車の時刻調べなきゃ、なんてやっていた。
正夢になったら嬉しいな。

我が家の場合、銀行で振込をするには電車に乗って2駅も移動しないといけないのが面倒だ。
明日から旅なので諸々済ませるべく出かける。
さくっと済んで時間に余裕ができたので、思い切って2駅を歩く。
途中で弘明寺にお参り。
真言宗の寺だけあって神仏混淆が甚だしい。
神社だか寺だかちゃんと区別している人はあまりいないんじゃないだろうか。
そいういう自分も次には住吉社にお参りして帰るのだから似たようなもんか。

北欧の夢を見たからか、スーパーで98円のマッシュルームを見つけた瞬間に「買い」。
ポーランド風餃子「ピローグ」とツナのディップのトーストにピーマン炒めて赤ワイン。
準備万端で録画しておいた「K.FAUST(K.ファウスト)」をみる。
「ファウスト」は懐かしい。
19歳の時に劇団の試演会で5~6分の場面をやった。
元になったのは父が持っていた岩波文庫。
昨年世田谷パブリックシアターで上演されたこれは実にブレヒト的(フェリーニ的とも言えるか)な舞台だった。
こういう舞台がようやくこの時代になって上演できるようになった。
いつもながら日本の表面は「遅い」。
この舞台の企画者、演出家が一番もどかしい思いをして来たのだろう。
もちろん妄想は誰にでもできる。
(自分なんざ飲むたびに/飲まなくたって、妄想ばかりしている♪)
それを詰めていって実現することの大変さも少しは知っている。

役者はみんな素晴らしい。
小日向文世、すごくいい。
タレントだと思っていたMが「時分の花」を見せている。
荒っぽくて美しい。
ま、演出がいいのだろうけど。
丁寧に作られたこの舞台を生で見たかったとも思うが、それよりも荒削りでも若いパワーに満ちていたものをもう一度見たいと思ってしまうのは何故なんだろう。。。
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新聞紙って何だろう。。。

2013-01-30 01:00:01 | 丹下一の泡盛日記
昨日は明大前のキッド・アイラック・アートホールでヒグマ春夫さんの映像パフォーマンスに立ち会った。
昨年8月のオペラと東北プロジェクトの間はうかがえず、このシリーズに立ち会うのは久しぶり。
いつもは誰かパフォーマーと共同作業になるのだが、年初故かソロだった。

すでにユーチューブで映像が公開されているので触れるが、新聞紙を使っていた。
自分も2011年の9月に同様のテーマで作ったパフォーマンスの舞台を新聞紙で埋めた。
金沢の新人類人猿も芸術村のパフォーマンススペースを新聞紙の海にしていた。
新聞、そしてモノとしての「新聞紙」って何なんだろうなあ、と改めて考えつつ観ていた。
自分は「情報」や「印刷された文字」という回路で使った。
新人類人猿は、嘘の情報の海に溺れていく人々、という明快なコンセプトで舞台をつくっていた。
さてヒグマさんは。。。

後半、時間が深まっていく。
こういうパフォーマンスに立ち会うのは本当に楽しい。
そして素敵な舞台を観れば観るほど、自分に立ち返ってくるんだよなあ。

打ち上げの飲み会で大駱駝館から独立したばかりの向井雲太郎さんに驚くべき話を聞いた。
以前、震災の直後に世田谷パブリックシアターで大駱駝館の舞台を観た。
確かブログにも書いたと思うのだけど、震災を踏まえて急遽作り直したのだと思っていたら、全く逆で、稽古をしていたら震災が起き、その内容があまりにだぶっていたのだけど、上演したのだそうな。
その内容があまりにシンクロしていたので驚いてちょっと思考停止してしまった。

今日の午後はシアターX(カイ)でユージン・オニールの研究会。
これが実に楽しくて面白い。
もちろん本筋も非常に興味深い。
そして周辺のストーリーもまた実に面白い。

その後、とあるホールへ。
落語の会をやっているその袖で見学。
落語の出囃子を初めて生で見た。テレビなんかでは見て知っていたが、真横でやってるんだもん。
ああ、また面白い体験をしてしまった。
体内に溜め込んでおかないで、はやく吐き出さんといかんなあ。

帰宅してオニールの戯曲をじっくり、と重いつつも雑事に追われる。
その後、イーウーマン円卓会議のコメントを書く。
これが結構ややこしい。
朝からただでさえ容量が小さい脳をがんがん使ってるもんだから、いくら楽しいことばかりでも、そろそろ終了。
明日も雑事の日。
明後日は高松に飛びます。
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