泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

ジブリの森のテント公演

2007-09-16 10:17:56 | 丹下一の泡盛日記
 神林村での舞台を無事終えての帰路、新潟で途中下車。メンバーが好きな飲み屋で晩ご飯。かよさん(宗像佳代)、誕生日で乾杯♪ 
 すっかりいい気持ちになって満員の新幹線に乗ってから大宮駅で下りるつかさ(酒巻司)を見送るまで記憶がない。次に目が覚めたら東京駅だった。

 昨日は、かみさんと新宿梁山泊のテント公演「唐版 風の又三郎」を観に出かけた。会場は三鷹のジブリの森でうちからだと2時間半はかかる。久しぶりのテントに二人ともわくわく。
 自分は状況劇場の「風の又三郎」はみていない。79年の「犬狼都市」からである。もう根津甚八はいなくて小林薫が主役。ほかに十貫寺梅軒や不破万作、川崎容子などが出ていた。
 そして、又三郎といえば、自分にとっては、石川裕人大兄率いる仙台の十月劇場の「又三郎」。素晴らしい舞台だった。佐々木宙が演じた炎が燃え立つような又三郎をはじめ今でも数々のシーンが記憶に焼きついている。

 梁山泊の「又三郎」を自分はそれなりに楽しんだ。2回の休憩をはさんで3時間の大作。さすが家元直系。(そういえば演出・出演の金守珍の状況劇場デビューを自分は花園神社で観ている。「にいちゃん、ピンセットがささちまったよぉ~」という甲高い声がよみがえる)
 最後にテントの幕が跳ね上がり実物サイズの艦上陸攻機が飛び上がる。やっぱりテントはこれでなくちゃ♪
 そして、87年に旧国鉄操作場で観た梁山泊の最初のテント公演を思い出していた。

 今回のひそかな楽しみは、客演していた女優・大鶴美仁音。くう、かわいい。そしてなんというはじけるエネルギー。しなやかで力強く、軽やかだ。
 家元譲りというべきか、一応コロスで出ているのだが、そのエネルギーの強さに目が行ってしまう。クラシック・バレエをやっていたというが、しっかり小技で生かしていて笑ってしまった。さすがの演出だな。
 2~3回の舞台の後には主演級になるだろうと思われる。先が楽しみだ。

 こんな楽しい舞台の後は、もちろん飲み屋へ直行。ああ、かみさんがのん兵衛でよかった♪ 終電ぎりぎりまで飲む。といっても小1時間だ。
 中央線が遅れ(だから東京は嫌なのよ)横須賀線にダッシュで走りこむ。自分より飲んでいたかみさんはもうふらふら。カメラを向けると「酔ってません」としらふのふりをする。

 同志社大学の講座の生徒たちからレポートが上がってくる。滋賀で作った台本に手を加えて明日には全員に配信する。そして午後は「嵐に立つ花」の稽古と衣装合わせ。夜は下北沢に入間川正美さんのライブ。
 頭の中では一生懸命書いてるからね。あとはまとめるだけだから。(いつもこればっかりだ。。。)
コメント
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