泡 盛 日 記

演劇人(役者・演出家)丹下一の日記です。

34年ぶりの再会

2007-09-05 11:55:38 | 丹下一の泡盛日記
 昨夜、都内で1973年にカナダで一緒だった友人たちに再会した。その一人Gはその後一緒に山に出かけたりしていたが、もう2人の女性は34年ぶり。当時自分とGは中学校2年生、二人は小学生だった。
 めんぼくないのだが、二人のことはまったく忘れていた。それが「丹下のおにいちゃん」と呼ばれたとたんに、妙な懐かしさがこみあげてきて「あ! Uちゃんだ」と思い出した。
 もう一人の方もふとしたしぐさに「おお!」と思い出した。彼女は、自分のことを忘れていたのだが「シカゴシカゴって騒いでいた人がいた」「それ僕です」彼女はそれでシカゴのレコードを買って日本に帰ったのだそうだ♪

 34年前、カナダは月ぐらい遠かった。なにからなにまで珍しくて面白くて楽しかった。もっともっとみたくて体験したかった。その強烈な思いは4人に共通していて、すっかり盛り上がってしまった。

 彼女たちによると自分は相当なやんちゃであったそうで、すぐにどこかにすっ飛んで行ってしまい引率の先生によくしかられていたそうだ。そんな記憶はなかったのだが、彼女が自宅から持ってきてくれたアルバムに写っている自分は、その通りの波動を出していてちょっと驚いた。
 懐かしい風景。そのほとんどを覚えている。そして写真の中の子どもたちは生き生きしたエネルギーに満ちている。
 それまで「優等生」で生きてきた自分がはじめて親元を離れて解放されたのだろう。今の自分の原点がそこにあった。あの日から今まで、遠くへ行きたくてもっとたくさん見たくて走り続けている。

 そして、4人とも行かせてくれた親にものすごく感謝している、と。当時経済的に大変な負担だったに違いない。

 不思議なことがあった。昨夜、オレンジのシャツと水色のジャケットを着ていたのだが、カナダに行く時に赤いTシャツと水色のジャケットを持っていった。無意識に同じような服を着ていったのだ。Uちゃん「お店に入ってきたとき、あ、また赤いの着てるって思ったよ」

 いつまでもいつまでも話していたかった。終電に乗り遅れ大船からタクシー帰り。また近いうちに会いたいな♪

 ところでオハイオの娘2はどうしているかなあ。
コメント
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