たけちゃん活動・生活日誌

県議としての活動に追われてきましたが、引退後の生活の様子や、感じていることを発信しています・・・。

長野市の雨水貯留施設整備の取り組み状況

2012年08月12日 | 長野市政の今後

 長野市では浅川ダム問題もあり、治水への住民参加を推進し一時的に雨水の流出抑制を行うとともに雨水の有効利用や非常時の活用を図るため、平成14年度から「雨水貯留施設助成制度」を制度化しています。
 この助成制度は、雨水貯留施設については、屋根の雨水を貯留する施設の購入費等に対して建物1棟につき2基まで100リットル以上、500リットル未満、購入費の1/2で限度額2万5千円、500リットル以上は購入費の1/2以内5万円を助成するものです。
 さらに、下水道への接続により不要になった浄化槽を雨水貯留施設に転用する場合も、建物1棟につき1基を対象とし改造費用の2/3以内で限度額10万円が助成されます。
 この助成制度の制度化以降の市民の活用状況は、制度を開始した平成14年度が98基でしたが、翌年は283基、県が浅川流域に限定し上乗せ補助を行った平成18年度には1,048基、19年度542基と大幅に増大し、その後県が補助を止めた後も、平成22年度173基、23年度180基と順調に制度が活用され、合計で23年度末で3,123基が導入され、1,387トンの貯留を行う雨水貯留施設が整備されました。
 また、この取り組みは平成16年度から長野市の公共施設にも行われており、これまでに、22支所、47小学校、24保育園、20中学校、9公民館、その他13など135施設に導入されるとともに、平成24年度はさらに21箇所の公共施設への導入を予定しています。

 我が家の雨水貯留タンク

 私が会長をしている市東北部水害対策問題懇話会では、浅川ダムへの賛否以前に治水への住民参加を推進するため、この事業への参加を呼びかけるとともに、この制度を活用している各地区別の状況の公開を求めていますが、7月17日に行われた総会時に市から公開された平成23年度末の流域での助成制度を活用した雨水貯留施設の設置状況は下記の通りでした。
 若槻地区556基、浅川地区254基、古里地区202基、吉田地区183基、朝陽地区181基、上松地区104基、三輪地区86基、柳原44基、計1,610件で、全市の51.5%となっています。
 この制度は、浅川タムに反対する方への権利のみの主張に対し、自ら治水への参加を促すため提案したものですが、その方々がどれだけこの制度を活用しているかはわかりません。
 しかし、浅川ダム問題は決着したと思いますが、この問題を政争の具として終わらせることなく、今後も市の「雨水貯留施設助成制度」は市民の治水や雨水利用について感心を高め、自ら実践する制度として普及を推進して欲しいと思います。

にほんブログ村 政治ブログ 政治家(都道府県)へブログランキングに参加しています。クリックしてご支援をお願い致します。