成人式での祝辞
1月2日は、毎年恒例の朝陽地区の成人式があり出席しました。
94名の新成人が出席され記念写真から式典、祝賀会まで、なごやかな成人式でした。
私からは下記の要旨の祝辞を申し上げました。
皆さんが誕生された20年前は、昭和天皇がご逝去され昭和から平成となった時代です。
政治的には、消費税の導入。リクルート疑惑事件や参議院選挙での与野党逆転などにより短期間で総理大事が3人変わるなど、何か現在と似た時代でした。
また、海外では「ベルリンの壁」が崩壊し、東西の冷戦が終結した時でもありました。
その後、経済はグローバル化の時代を迎え、政治も細川連立内閣の誕生や「55年体制」の崩壊など変化の時代を迎えます。
そして現在は、格差社会や年金などへの不安により、政治不信が高まりねじれ国会となるとともに、金融危機による100年に一度と言われる経済危機に直面しています。
こうした政治的、経済的危機の中にあって、雇用、医療、財政、年金、環境、少子高齢化社会への対応等々、どうすれば安心出来る持続可能な社会とすることが出来るのか大幅な制度の見直しが問われている時代を迎えています。
皆さんにとっては皮肉な、めぐりあわせと思われるかも知れません。でも、成人となった以上、自らの判断で生活して行かなければなりません。
一見、大変と思われるかも知れませんが、でも、逆に歴史は失敗を繰り返しながら、失敗を教訓として発展しており、悲観したものではありません。
むしろ人間が創る社会ですから、「苦境」を味わえば味わうほど、より良い制度設計が出来ると思います。
但し、そのためには、様々な課題に多くの皆さんが関心と自分の考えを持ち、発信・参加しなければ、より良い発展は望めません。
つまり、「おまかせ民主主義」では、自らがこれから生きて行く時代も、「おまかせ」ということになってしまいます。
皆さんは、これから社会の一員として、様々な問題に直面することがあると思います。
でも、身近な地域社会や国内外の様々な問題から目を背けることなく、社会の一員として、広い視野で社会を見つめ、自分の出来ることや役割を考えて下さい。
また、暗い話題の多い昨今ですが、何よりも自らの夢や目標の実現に向かっても、「明るい姿勢」で頑張ることが、活路を導き出すと確信しています。
期待しています。頑張って下さい。
終わりに、成人になせれた皆さんに重ねてお祝いを申し上げるとともに、今後の活躍を祈りました。
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