たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

今年読んで印象的だった本2016

2016-12-23 04:56:13 | Weblog
 さて、今年もそろそろ終わりですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?例年通り、今年読んで印象的だった本を紹介します。
 今年は本を沢山読んでるはず!と思いきや、例年通りくらいかなぁと思います(40ちょいくらい?)。というわけで、今年のこのブログのネタバレと行きましょうか笑

 マルク・エルスべルグ著『ゼロ』

 "実際に存在する近代技術を駆使したSF"みたいな感じで、とっても面白かったです。
 俺が書いてる(→書きっぱなしになってる)ネット小説『研究コントローラー』のアイテムであるスマートグラスは、この小説からパクりました笑。「フリーミー」という企業は現実社会で言うと何なのか?本当にあんなアプリがあったら(全然ありうるんですが)、世界中の人々はどうなってしまうのか?

 この話あまりにハイテクすぎて、その後に、湊かなえさんの「高校入試」を読んだんですが、ローテクすぎて微妙ーってなってしまったのよね。
 っていうかですね、もっと言うと、この小説読んだせいで、他の現代小説読むのつまらないなぁと思ってしまった、ってのが本音です。時代はどんどん進歩しているのに、なぜスマホとか使いまくった小説が少ないのかなぁと思うようになっちゃったんだよね。

 というわけで、かなりオススメです。まぁでも、小説沢山読みたいなら、、うーん笑

 小保方晴子著『あの日』

 理系でSTAP騒動を小保方晴子さん一人のせいにしてて、これ読んでないヤツは、とりあえず俺は信用できません。
 っていうか、あなたが理系なんだったら、与えられたfactを見ようともしないで、あれこれ評価できると思ってんのが、そもそもおこがましいだろう?と。

 まー、この本、色々ツッコミたいところは多いんですが、かなりドラマティックな内容となっております。
 いやーすごいよね、アメリカから先生が来て、その先生を囲んで飲み会行って、「私アメリカ行きたいでーす」って酔った勢いで言っただけで、数ヶ月で行けちゃうんだから。本当かよと。
 ラットを手で包めるって、お前どんだけ手デカいんだよ、どんだけおとなしいラットだったんだよ、っとか笑。「頑張ってくれてありがとう」と書いてるけど、そのあと、殺してますからね、絶対。その辺を書かないところが流石です。
 あと、「今は我慢のときだ!」ページめくると、「また我慢ですか。まだ足りませんか」みたいな。すごくドラマティック。「書ける」科学の実力として天下一品なのは、マジで間違いない。

 ただ、ここは本当だろうな、ってところももちろん沢山あるし、読んで損はありません。
 わざわざSTAP細胞のホームページまで作っている彼女。"妄想女がやらかした"と単純に決めつけるのは思考力が無さ過ぎると俺は思います。もっとどでかい、他の闇は確実に存在している。それをもっともっと見抜けないといけないんでしょうが、、とりあえず、小保方さん、うちのブログで相談メールやってますんで、是非ご利用くださいね。

 神野正史著『最強の成功哲学書 世界史』

 今年は世界史勉強しよーっと思ってて、いろいろ動画見たり、音声聞いたり、本読んだりしましたが、そのなかでも、これはめちゃくちゃ面白い本です。
 「歴史を学べ」ではなく「歴史に学べ」。あらゆる歴史上の人物の生きざまを参考にした自己啓発本みたいなノリで、普通の自己啓発本よりも遥かに役に立ちます。

 特に、この本に書いてある、戦術と戦略の違いの話は、この1年で、めちゃくちゃ使うようになりました。
 俺はどちらかというと戦略的なタイプなので、戦術家とペアを組むと、とても上手く行く。こういう発想はとても大事だと思います。

 他にも神野先生、(特に今年は?)沢山本出してまして、どれもめちゃくちゃ面白いです。明言まではしていませんが、トランプさんになることもあててると言って良いでしょう。YouTubeに世界史劇場106本もあげてまして、めちゃくちゃ面白くて、何周かしちゃってます。

 岡田斗司夫著『オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より』

 今年からこのブログで相談メールの受付を本格化しましたが、それに先立って、相談を受ける際の何か教科書的な本は無いか?と探していて、出会った本がコレです。
 この文章は、タイトルからは想像もつきませんが、相談の受け方のマニュアル本です。

 相手と同じ温度の風呂に入る、感情のサーモグラフィ、悩みの定義、仕分け、問題の種類、論理の使い方、本来の不幸に戻す、、これらはすべて、俺の相談メールに実践されています。相談メールを開始するにあたって、かなり役に立ちました。別に相談を受けるつもりが無い人も読んでおいて損は無い本です。
 ただ、やべーめっちゃ面白い!という瞬間はあまりありません。読んでてめちゃくちゃ役に立つし、タメになるけど、こりゃ完全に精緻な教科書です。

 ちなみに言っておくけど、この本読んだりして、どんなもんだろ?って、俺の実力を試してやろうと、悩んでもないのに相談メール送ってくるのだけは、マジでやめてね笑。
 岡田斗司夫さんもYouTubeに大量に動画があります。めちゃくちゃおもろいけど、幅広すぎて、何が専門の人なのかよくわからない笑。

 南清貴著『行ってはいけない外食: 飲食店の「裏側」を見抜く! 』

 これは「読んではいけない」本の1つ笑。マジでメシ食えなくなります。まぁ、それでいい、という風に、この本には書いてあるのですが。

 これ読んで色々調べてる時期に、後輩の女の子が生協でお弁当買おうとして、「あー、それぜったい、こうやって処理してるよー」「それ、なんで、まだシャリシャリしてそうだと思う?」とか俺が色々言いまくって、結局お昼買わなかった、なんてことがありました(ごめんなさい、この場を借りて、謝罪します笑)。「たかはしさんが色々言うから、何食べても危なそうで、何も買えなくなっちゃって、マジお腹すいてるんですけどー」いや、ごめんて、ホント。
 もう、まっつんも、この時期はマジで俺に呆れてて、吹き出して笑われることも何度か。

 まぁ、とりあえずは、ショートニング、トランス脂肪酸、次亜塩素酸ナトリウム、くらいは知っといて損しないんじゃないですかね?お金に多少の余裕がある人(つまりこのブログを読んでるような暇人)は、きちんと読んで、食育を考えたら良いと思います。美味いもん(安全な食べ物)が美味い!ってわかる舌を持つことが、子供が唯一学ばなくちゃいけないことですから、習い事にお金をかける余裕があるなら、ちゃんとしたものをきちんと食べた方が何倍も良いと俺は思います。そういうことを教えてくれます。

 これ読んじゃうと、本当にコンビニで買うものがなくなるんだよなぁ。まぁ、読みたい人は読んでみて。


 っと、まぁ、とりあえず、5冊かな。まだまだ紹介したいのあるけど、まぁとりあえず、今年はこんなもんで許して。どこかで別の機会に本のまとめをしてもいいし。
 あと、オススメされて読んでない本が多いのは否めなくて、ほんと申し訳ない。「罪と罰」「ソフィーの世界」など、途中で止めちゃってるのも今年は多いです。すいません、ホント。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 堅守速攻ってクズじゃね? | トップ | マラカスと専門性 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事