たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

大量消費社会としてのアメリカ

2016-12-09 01:50:56 | Weblog
 さて、まるまる一週間アメリカに行って、大学と研究室を巡って帰ってきました。アメリカのどこに行ってたかは、、まぁ、そんなに気になるなら、自分で調べてくださいね笑。
 今回は観光地じゃないだけに"普通のアメリカ"がかなり見れた気がしてとても面白かったです。信州読書会の宮澤さんと来週の火曜日(12/13)の夜あたりに"アメリカ社会について"でツイキャスしましょうかと話しているので、みんなぁ、時間あけといてくれよな。そんなわけで今日は、その前に(あくまで曖昧に)その感想を書いてみようかと思います。

 まず、ポケモンGOから行きましょうか笑。ケンタロス捕まえたろと思ってポケGOやってて思いましたが、アメリカではやたらめったらポケモンが出てくる。ポケストップに桜吹雪でも無いわりに、え?なんでこんなに出てくるの?というくらい。たぶん、アメリカ人にはこれくらいポケモン出してやらないと、飽きられちゃうんでしょうね。モノが存分にあってそれらを好きなようにできるということに異常なまでの安心感を覚える彼らだから、ポケモンも大量です。

 こういうと言い過ぎに聴こえるかもしれませんが、これはそんなに悪くない考察だと思っています。ついつい俺も資本主義社会に染まってしまって、アメリカではかなりメジャーなスーパーマーケットであるWalmart(西友の親会社)でかなりの回数買い物をしてしまいましたが、ここでも大量消費社会が顔を存分に出してきます。ミネラルウォーター150mlが1ダースで2ドル程度で売ってやがる。いや、そんなに飲まんし。トイレットペーパー(最低が1ダース)や冷凍食品(ラザニア1kgとか)も大容量でしか売ってなくて、いや、そんなに使わないんだけどなぁ、そんなに食わないんだけどなぁ、けどまぁ安いからいいか、って感じで、余ってる分には困らんだろ?勝手に捨てりゃいいじゃん??っと言われてるような気分になります。
 Walmartの店員には有色人種が多く、みな親切で、みな何故か充血しており、どこか哀しい表情をした優しさをにおわせています。昼はマネージャーみたいな白人がきびきびと有色人種に命令していて、それに従い続けてる感じ。そういえば、俺に対して"sir"と使ってきたのは、見事に黒人だけでした。この奴隷感+人種差別感ヤバすぎるなぁというのが率直な感想。

 さて、大学やアカデミックな部分では?恐ろしいことに、同じような原理を感じました。
 まず、それなりに習得が必要なお高い実験装置には、その実験装置の名前がついた○○センターみたいなのがあって、そこにPh.D.をもった人達が専属で何人かいて、管理している感じ。8台ものNMRを一度にみたのは初めてだし、そのマシンスペックもスゴくて、キャンパス内にこれと同じNMRセンターの施設があと2つもあると聞いたときにはマジでビックリしました。今回関わらせてもらったのは、他に、顕微鏡のセンターとフローサイトメーターのセンター。
 最初は、うわーNikon(アメリカではナイコンと呼ばれてるらしい)の顕微鏡に、Olympusの顕微鏡に、ZEISSのもあるー、と、日本製品が多いことに誇らしさすら感じていて、東大ですらこんなスゴい設備じゃ無いんだからそらアメリカには勝てないわなぁ、とか無難なことを思っていたのですが、、よくよく考えてみると、日本の奴隷さとアメリカの大量消費社会感を感じちゃいますよね。これらの製品、、ニコンにしてもオリンパスにしても日本企業なわけで、それらはあの意味の分からない就活を通ったヤツラが作っていて、そこで意見の1つも言いにくいなかで頑張って作ったものである。んで、同じ類いの実験装置が大量に準備されているにも拘らず、たいして使われていない。。こいつらのわがままな思想を完遂するために、どれだけ日本の理系や文系の優秀な若者が心を殺しながら、実際に死にながら、働いてると思ってるんだろう、と思うと、ちょっと冗談じゃなくなってきます。

 ポケモン(とその飴)、食べ物、生活必需品、実験装置、人(外国人や有色人種)に至るまで、とにかく大量消費しまくって、自分達がなりやがってやるぜ!みたいな。
 これって、弱者を率先してどんどん搾取しましょう、ってことで、もう完全に全体的にクズなんじゃね?っと。そんな、ちょこっと寄付なんかしても、なんにも意味が無いよ。

 これからの日本や自分の将来を考えるのあたって、このアメリカ人の大量消費という価値観の側面を無視できない気がします。モッタイナイという発想がこいつらに根付かないと、理系の研究社会という狭いフィールドですら、善くはならないだろうなぁと。もちろん、アメリカのいいところも沢山あるんだけど、おおざっぱに言うとこんな感じかなぁと。

 まだ"印象"というか、ただの直観と感想みたいなのが俺の頭の中にうわっと湧いてる時点なので、あまりちゃんとロジック化できていないですが、とりあえず今はこんな風な国だろうなぁという感じです。もうちょっと思いついたらここで話しますし、まぁ、来週火曜に宮澤さんと話す時までには、もっと色々まとまってると思いますが(+まだまだ話のネタは沢山あります)、今日はとりあえずこの辺で。
コメント
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