たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

無駄に賢いニートvs大企業技術職

2015-05-03 03:10:51 | Weblog
 『いやー、俺らも今年で32か』
 「はえーな。そんな俺らも来月で一児の父か。まったく、偶然やね」
 『そうだな』

 「そうだなって、、お前どうすんの?」
 『何が?』
 「お前、無職じゃん。っていうか、ハロワにすら行ってないじゃん」
 『それが、どうしたの?』
 「不安にならないの??大丈夫なん?それで?」
 『まぁ、金あるし。あそうそう、先週まで俺、スペイン行ってたのよ』
 「いやいや、そういうことじゃなくて」

 「金は誰が稼いでんだよ?」
 『オヤジ』
 「一児の父になるのに、そんなんじゃダメだろ」
 『そんなもんかねぇ』

 『いや、俺のこと説教する前に、お前はどーなんだよ?』
 「は?俺はちゃんと勤めてるよ。大企業で技術職だし」
 『そういうことじゃなくてさ、、土日しかこっちに戻ってきてなくて、生まれてくる子どものこと、嫁さんに全部任せっきりじゃん』
 「まぁ、大企業に勤めてる人はみんなそうだよ。事業所は地方だし。っていっても、新幹線で1時間くらいだけど」
 『お前、それでいいと思ってんの?』
 「しゃあないっしょ。金稼がないと」

 『別にお前の親、カネあるじゃん。っていうか、有り余ってそうじゃん』
 「いやいや、社会人として、一児の父として、俺が、稼がなくちゃいけないんだよ。それに親はいつまでも生きてないぞ」
 『いやいやいやいや、その世間体を気にしたエゴのせいで、お前の子どもは父親の愛情を受けられないんだぞ?』
 「エゴじゃないだろ、自分勝手なのはお前のほうであって…」

 『カネはあるんだから、お前は子どもと嫁さんのために、今すぐ、そんな会社辞めるべきだ』
 「そんなの無理だろ。何言ってんだよ!ジョーシキ的に考えろよ!!」
 『お前、そんな人生で良いの?!何のために生きてるの?意味無いじゃん!!!』

 理系の技術職に限らず、総合職は転勤を断れない。しかしながら、働かないと生きていけない?
 カネを稼ぐために働かなくちゃいけない、と誤魔化さず、世間体が欲しくて働いているということを、今の若い世代がある程度きちんと理解しなくちゃいけないことだと思う。

 今の60代以上が、日本のカネの90%を所有しているのが本当だとしたら、それぞれの親からカネを貰うのは、そんなに非現実的な話ではない。そして、親が死んだ後も、この年寄り世代の人と個人的に仲良くなって投資してもらい続けるのは、そこまで理に適っていないことでもないのだ。

 だから、このニートの言い分もわからんでもない。
 っが、俺が、たった一言で、論破してやろう!

 働くことは、国民の義務だから!!!

 働かないと逮捕されます。ウソかホントか知らないけど。
 でも本当に逮捕されたら、ヤバいよね。

 だって、逮捕歴あったら、余計就職できないから。っで、また逮捕される。まさかのAutocatalysis。

 「逮捕します!」
 『やめたほうがいいですよ?(まさドヤ)』
 「いいから、手を後ろに回して!」
 『自分、いま、何しようとしてるか分かってる?俺にAutocatalysisのスイッチ入れようとしてるんだぞ?無限ループだぞ?わかってんのかぁ?!』
 「意味が分かりません。働かないんだから、逮捕します!」

 逮捕されるニートなのに、無駄に賢い(笑)

 っていうか、こー考えると、この国、マジでヤバいな。
 このヤバさに気がついたニートは、改憲するために、政治家になることを志すのであった。

 しかしながら、また悲惨な現実に、気がついてしまう!政治家になるためには、世間体をマキシマム気にしなくてはならない!!

 この国は、世間体から逃げられないように、仕組まれてしまっているのかもしれないね。
コメント
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