人生を変えるワンプレーを

　最後まで諦めない力が非常に大切であるということを、俺は、たった一人のたった一回のワンプレーから学びとった。
　地面にたたきつけられても諦めない、滑稽な努力の仕方を、非常に大事にしていきたい。それは、無難で体裁の整った負け方を探しているあの時の俺に、それじゃあ何も意味が無い、ダメだ、っと、言葉でも行動でも、俺にきちんと教えてくれた聡明で慧眼なアツい人(達)がいたからで、今でも非常に感謝している。

　人生はあの時の試合のように２０分の短い時間ではない。だから、長い時間の中なら余計に、日常生活のなかで、諦めそうになる瞬間、もしくは、無難にすませ、頑張ってる感だけを出して体裁を整えて、実質的に勝ちながらも精神的には負けようとする気持ちが働く瞬間は、確実に訪れる。
　その時に、いかに、前を向けるか、諦めている時間を最小限に抑えられるか、それが勝負の分かれ道だと思う。

　『うーん、ってことはー、ここでこれくらいの得点をとって、なおかつ、こっちで時間攻めに耐えられるかどうかだな。まぁ、厳しいけどね。』
　≪かなり難しいと思ってましたけど、まさかここまでとはって感じですね。。≫
　『って、思うでしょ？絶対無理かも、って。』
　≪まぁ、正直。≫
　『でも、ここからだよ。今、こんなに現実が観えてきて、それがどんなに大変かがわかった貴方は、確実に一歩前に進めたってこと。あ、まだまだ遠いな、って思ってから、絶対に無理だ、って思ってからが、本当の勝負どころで、それを、みんな通過してきてる。ここから、できる、って変換できれば、かなり近づくはず。』

　もう、十分に、その重要性は理解して、俺もそれを続けられるようになってきていると思う。
　だから、努力の仕方をきちんと目的意識に向けて、こういうことを繰り返していきながら、あの時のワンプレーを今度は俺が出来るようになっていきたい。

　さぁ、そのためにも、この新しい扉も開けさせてもらうぜ？