時間依存性があるホンモノの副産物

　即物的な能力は、俺にとっては必要だと思う。

　変えるためには、くだらない連中に対して、ぐうの音も出ないほどの思考力を持ってして対抗しなきゃいけないし、人生はとっても短いわけだから、ザコ敵にそんなにかまってる暇はない。
　どんどん前進するためには、即物的な能力を使った方がイイ。

　じゃぁ、もっとホントに大事な気持ちとかに対しては？って思うんだけど、なかなか、無難から抜け出せないな、って思う。ガチだからこそのセオリー依存、ガチだからこその教科書通り、になってしまって、結構、即物的な能力を使っている自分に気がつく。
　逆のことを言わないで、って思ってるのは、いつだって自分の口に対して。照れるなよっ、って思うのは、いつも自分に対して。

　《あってるしさ。そこまで気持ちが読めたら、確かめる必要なんて無いんじゃないの？》
　『まぁ、そうだけど。そこは、俺も、実質的なことが、強かったりするのかも。だって、いつも、どんな状況でも、俺が完全に読めるなんて保証はどこにもないわけだし。』
　《なるほどね。理にかなってるけど。。》

　『いやー、我ながら、超無難ー。』
　「ホントに？それそんなに無難？それを言っちゃうところが、そんなにイイ教科書を高橋くんが持ってるわけじゃないとこだと思うんだけど。」
　『そりゃ、普通の人は、無理ですって。』

　目の前でずっと見続けさせてもらった、超洗練された即物的な能力を、あの頃の「次」である今のガチに活かして、参考にしているのは、もしかしたら、俺のほーなのかもしれない。
　ごめんなさい、って思うけど、仕方ないよね？だって、今も、あの頃も、俺が選べるほど、本当の意味での人間レベルが高いわけじゃないから。

　もちろん、改善の兆しはあるけどね、俺らは。