Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

祭りの準備

2018年06月25日 | 映画など

グレタ・ガーウィグ監督「レディ・バード」を見る。

サクラメントの片田舎の女子高生が、自意識過剰なあまり、

アレコレやらかしながら、両親の元から巣立っていく物語。

よくある話である。だからこそ普遍的で、

共感を呼ぶのだと思う。

自主と自立の第一歩を踏み出した主人公に

笑ったり、しみじみしたり、

腹立たしくなったり、応援したり、と。

94分の上映時間のなかに、いろんな感情が渦巻く面白さ。

 

 

映画に映し出されるサクラメントの街並みは、

きちんとしていて、キレイである。

主人公が日々、接する人たちはけっこう善良で、

家族も学校の先生もクラスメートも、

主人公のことを思いやっているように見える。

でも、保守的でステロタイプな価値観を

押しつける風土がガマンができないのだろう。

あたいはこんなところにいる女じゃないのよ、

と粋がる割には、成績の評価を誤魔化したりする。

イケメンを狙ってモーションをかけ、

あとでとんでもないしっぺ返しを食らったりと、

なんともまあ人間くさい女子高生を

シアーシャ・ローランが好演。

この女優さん「つぐない」とかに出てた子役なんだな。

 

監督のグレタ・ガーウィグは

「フランシス・ハ」(傑作です)とか、

「マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ」(これも面白い)などで、

おお、これは新世代のコメディエンヌ誕生か、

とひそかにほくそえんでいたけれど、

そんな範疇で収まる人ではなく、本作の脚本と監督を手掛けて、

オスカーにノミネートされるという出世街道まっしぐら。

旦那はノア・バームバック。夫婦で監督ですな。

そうか「フランシス・ハ」で出会ったのか、とゲスの勘繰り。

ともあれ、おふたりさんの次の映画も楽しみにしてます。

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