ポール・マッカートニー&ウィングス
「ワン・ハンド・クラッピング」を聞く。
74年に収録されたスタジオライブで、
ブートでしか聞けなかった音源が公式リリース。
これが若さというものなのかな。
元気で力強くて。ポールが、バンドがナマっぽい。
あ、いや。スタジオライブなんだから
ナマっぽいのは当たり前なんだけど、
なんていうのかな、ボーカルとかドラムとか
ギターやベースやコーラスの粒が立っているというか
躍動感みたいなものに溢れていて、
演奏技術とか楽器的な部分はわからないけれど、
釣ったばかりの魚がピチピチしているような。
って、お前、釣りもやらないのに
何を言っているのだ、という突っ込みは受け付けません。
ともあれ。
お馴染みの曲が元気いっぱいに演奏され歌われていく。
74年収録ということだから、
「バンド・オン・ザ・ラン」と「ヴィーナス・アンド・マース」の
ちょうど挟間に演奏された、
ウイングスがいちばんバンドとして充実していた時代が
パッケージングされたということだろう。
「ウイングス・ワイルド・ライフ」の頃の
初期の荒っぽさも少し残っていて、若々しい。
「ジェット」「ソイリー」といった
パワーポップな名曲はもちろん、
「ブルーバード」「1985年」のポジティブな感じは
オリジナルアルバムでは
あまり感じられないところだなあと楽しく聞く。
DISC2では
お遊びで歌われたとおぼしき
「レット・イット・ビー」がことのほか、いい。
「ゴー・ナウ」はもうすでにウイングスの曲に
なっているなあと思いつつ、デニー・レインを偲ぶのでした。
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