Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

目からウロコや涙が

2006年08月27日 | ささやかな幸せ
東中野で朗読会があった。
仕事で知り合った人が出演していることもあり、
満員の席のいちばん後ろで、朗読を聴く。

その人の名は月乃光司さん。
「こわれ者の祭典」という、
精神的に疾患を抱えた人たちが、
パフォーマンスをおこなう集団のリーダーである。

月乃さん自身もアルコール依存症だ。
何度も入退院を繰り返した病歴の持ち主で、
その体験をもとにした、詩の朗読、というか、
ポエトリーリーディング、というか、
はたまた、絶叫ライブというか。
まさに魂の叫びとも呼べるパフォーマンスで
人気を博している人である。

「僕を苦しめた人に対する、最大の復讐は、許すことだ」

という意味合いの詩を絶叫する月乃さん。
彼のこの詩を聴いて、目からウロコが落ちた。

あなたは最近、何かを、あるいは、誰かを許したことがありますか?
そう訊かれたら、僕はどう答えるだろう。


朗読会のトリは、田口ランディさんだった。
「転生」という自作の絵本の朗読だ。
聴き終わったあと、涙が出た。打ちのめされた。

生きることとは、死ぬこととは、そういうことだったのか。
そんな深淵なところまで連れて行ってくれる、朗読だった。
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2 コメント

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Unknown (でんはな)
2006-08-31 03:43:11
田口ランディは好きだよ。
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Unknown (taco)
2006-08-31 22:35:56
実は、喰わず嫌いだったんだよね。田口ランディ作品って。
でも読んでみようと思う。
彼女のブログを読んだけど、これがまた、いい。
http://runday.exblog.jp/
返信する

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