うひょひょひょひょひょひょ。
嗚呼。絶望しかない。
ただでさえ疲労困憊なのに、
貴様の相手なんかしていられるか。
こっちは忙しいのだ、邪悪なT君よ。
「あれ〜お疲れのようですね〜。
そんなに仕事してどうするんですか〜人生楽しまないとアレですよ〜。
とっておきのアレが出たのを知らないんですか〜」
アレとは何だ。曖昧な指示語を駆使しやがって。
串カツ? やきそば?
だから何だというのだ。
焼きそばに田中の串カツが乗ってるだけの代物だろう。
「いやいや〜まさかホントに串カツが入っているなんて
そんなアレなことするわけないじゃないですか〜味だけですよ〜
そうです〜串カツソースの味のやきそばなんですよ〜
スーパーカップもなかなかやりますよね〜」
串カツが具じゃないって?
それはウソまやかしではないのか。
「この世はウソとまやかしの世界ですよ〜知らなかったんですか〜。
それにしても、具が串カツだったら良かったんですけどね〜。
なんてったって、串も具ですからね〜」
串が具、ってなんだ。
どうして串にこだわるのだ。
「だってアレじゃないですか〜串カツは串があってこそですからね〜
串が刺してなかったら、ただの豚カツじゃないですか〜。
値打ちがガタ落ちですよ〜」
200円のカップ焼きそばの
何が値打ちだ。ふざけるんじゃない。
そう叫び、奴の体を八つ裂きにし、
無数の肉片にする。やることはひとつだ。
「うひょ〜やっぱり串に刺すんですね〜。
串カツとか焼き鳥とか、串が命ですからね〜。
ほら、居酒屋で焼き鳥頼むと、
串から身をほぐす輩がいるじゃないですか〜
ああいうのは万死に値しますからね〜」
万死に値するのは貴様だ。
肉片と化し、串に刺された邪悪なT君は、
小麦粉と卵、パン粉をまぶされ、
熱した油でジャアアっと揚げられるのでした。
串カツ田中のメニューに加えてもらおうかしら。