「枝野幸男、魂の3時間大演説」(扶桑社)を読む。
去る7月20日、国会で内閣不信任案を
提出した野党を代表して、
枝野さんがおこなった趣旨弁明演説を
そのまま書き起こした本で、
アマゾンで1位になるほどの売れ行きらしい。
演説は実に2時間43分にも及び、
これは衆院では最長の記録とのこと。
でも「この演説の特色は長さにあるのではない。その内容にある」
という前書きを読んで買った自分。
見事に販売側の術中にはまったというか。
枝野さんがそんなに好きなわけではないのだけれど、
安倍政権が不信任に足る理由を理路整然と語る、
その言葉に重みと誠実さがにじむというか。
さまざまな政治用語や時事ネタに的確に脚注を入れた
編集者のセンスも光る。690円という価格の安さも含めて、
たいへん頭のいい企画だと思う。こういう本を作ればいいのだ。
現在の安倍政権にまつわる
さまざまな問題点がよくわかるし、
学校でも副読本として社会の授業とかで使うといいのに。
そんなことすると文科省が怒り心頭だと思うけど。