Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

憧れのあのひとは

2018年08月22日 | 読んでいろいろ思うところが

ナンシー関「ナンシー関の耳大全77」(朝日文庫)を読む。

週刊朝日に連載されていた「小耳にはさもう」から

選りすぐりの77編を1冊にまとめた最新刊。選者は武田砂鉄さん。

 

 

ナンシー関は命の恩人である。

どういうことかというと、ナンシーさんが亡くなった年に

胃をやられて入院したことがあった。

手術をして、絶対安静で、しかも何も食べられず

点滴で栄養を入れるという苛酷な日々を過ごしていた。

そんなとき、ナンシーさんの「小耳にはさもう」の最新刊が出て、

三遊亭円楽師匠についてのコラムに大笑いしたことがあり、

それ以降、ぐんぐんと回復していった。

笑うということは何て素晴らしいんだろう、

ナンシーさんありがとう、ということで命の恩人なのです。

本書もその円楽師匠のコラムが収録されていて、嬉しい限り。

 

それはともかく、

あらためて、その文章の巧みさと、表現力の高さ。

絶妙な突っ込みとボケ。鋭い観察眼と批評精神。

そしてもちろん素晴らしすぎる消しゴム版画の数々。

自分も昔からナンシーさんのような文章を書きたいと思っていたけれど、

とてもじゃないけど、無理。なれっこない。

ただただ、感服。そして相変わらず笑わせてくれる筆致が

心地良さを連れてきてくれる。

 

選者の武田砂鉄さんも

ナンシー関フォロワーのようで、

彼女のように書きたいと思っていた。

と、あとがきで語っている。

武田さんなら行けるんじゃないかと思う。

彼の著作「日本の気配」で、

トランプ大統領の娘イヴァンカが来日した際、

日本のメディアが妙にちやほやしていた様子を見て、

「マライア・キャリー的ななにか」と形容していたけど、

そのあたり非常にナンシー関的なアプローチだなあと。

 

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通り過ぎたやさぐれ

2018年08月22日 | ストレイキャットブルース

 

おや。山陰でもやさぐれてるみたいですね。

そそくさと立ち去ろうとしなくてもいいじゃないですか。

ちょいと世間話でも、と思ったんですけどね。

二度と会うことはないんでしょうけど、せいぜいお元気で。

 

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